冬の華
きみが倖せになるまで、かげからでいい、じっと見守らせてくれ…。義理に絡まれてやくざを殺した男が刑務所に入っていても気になるのは殺した男の幼い娘。ブラジルにいるおじさんだと偽って弟分を通して、その娘にお金を送り続ける。そして、15年、出所した男は娘に会いたい心を押し隠しながら、高校から下校する姿を見たり、電話の声を聞くだけで満足しながら、娘の夢を壊すまいとする。やがて娘に恋人がいることを知り、何事も打ち明けないまま、再び義理によって人を殺め、?ブラジル?という名の監獄へと帰っていく…。シナリオライター・倉本聰のオリジナルによる?現代版あしながおじさん?を、名匠・降旗康男がメガホンを取る。高倉健の男の美学の1本!監督 降旗康男(1978年 121分)
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