外様大名取り潰しを狙う幕府の命を受けて暗躍する隠密と４人の浪人の血の匂いも生々しい凄絶な攻防戦を描き上げた忍者路線シリーズ。舞台は、松山藩蒲生家、新城主暗殺を企む闇の蔵人とその一味は、あらゆる手段を用い、数多くの大藩を地獄の底へと突き落としてきた。五郎左、八右ヱ門、新蔵、弥九郎らの浪人は、何れも蔵人のために家を失ったものたちだった。草の根分けても忍者を捜し出し、そして殺せ！執念と憎悪がどす黒い渦を巻き、敵味方相乱れ、一人、二人とこの世から姿を消してゆく。スリルとサスペンス溢れる、手に汗握る忍者映画の決定版。キャストには、近衛十四郎、河原崎長一郎、山城新伍、佐藤慶が４人の浪人に扮する他、田村高広が松山藩城代家老として東映映画初出演、また北条きく子が女密偵に扮して活躍する。監督 山内鉄也（1964年 87分）