ひとひら全12話

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緊張すると声が出なくなるほどの女の子・麻井麦は、中学の同級生・佳代と熊鷹芸術学院の合格発表を見に行く。まともに掲示板を見ることができない麦だが、自分の番号を見つけ思わず「あった～！」と声を上げてしまう。その様子を見ていた演劇研究会代表の三年生・一ノ瀬野乃は、麦を新入部員として勧誘するが…。

制作国:日本

制作年:2007年
スタッフ:
原作：桐原いづみ「ひとひら」／連載：双葉社「月刊コミックハイ！」／監督：西森章／シリーズ構成：笹野恵／キャラクターデザイン：須藤昌朋／山中純子／美術監督：飯島由樹子／美術設定：辻忠直／色彩設計：長坂恵／撮影監督：青木隆／アニメーションプロデューサー：本橋秀之／制作スタジオ：ジーベックエムツー／プロデュース：ジェンコ／
キャスト:
麻井麦：樹元オリエ／一ノ瀬野乃：川澄綾子／西田理咲：氷上恭子／桂木たかし：成田剣／西田甲斐：岸尾大輔／榊美麗：雪野五月／神奈ちとせ：やぶさきえみ／遠山佳代：宮川美保／
帯域:1000k/500k
価格:無料

なりゆきで演劇研究会に入部してしまい、ウジウジと後悔する麦。だが、演劇部には裏方の仕事もあるはずという佳代のアドバイスで少し前向きになった麦は、同じく研究会に入部したクラスメイト・西田甲斐とともに初練習に参加する。そこで麦たちは、代表の野乃から「演劇部」と「演劇研究会」があることを知らされて…。

演劇研究会の初舞台の日を迎えた麦は、緊張のあまりトイレに閉じこもってしまう。駆けつけた研究会のメンバーに連行され、自信が持てないままゲネプロに挑むが、台詞をうまく喋ることができない麦。そんな中、突然演劇部の新人・神奈ちとせが飛び込んでくる。彼女により野乃が「声帯麻痺」だという事実が明らかになり…。

初めてのテストで得意科目まで散々な成績だった麦は、同じ境遇の甲斐と互いに慰め合う。二人は演劇研究会の練習にも身が入らずサボろうとするが、野乃たちに強制連行されてしまう。そして部活の後、演劇部部長・榊美麗と出会った野乃は、勢いに任せて麦が中間試験で学内50番以内に入ると宣言してしまい…。

夏休み、練習合宿のために海のロッジへ向かう麦と演劇研究会の仲間たち。だが、麦たちはハードな練習スケジュールに愕然とする。そして合宿初日の夜、秋の本公演の台本が手渡され配役が発表される。「ひとひら」の主役に抜擢され、プレッシャーに弱音を吐く麦。野乃に厳しく指導された麦は、ロッジを飛び出してしまい…。

甲斐の説得で麦はロッジに戻るが、部員の中には気まずい空気が立ち込める。翌朝、野乃の頑固さに怒った理咲は練習をボイコットし、一方で野乃は何もなかったように一人で稽古を始める。責任を感じるが演劇研究会を続ける自信がなくどうすることもできない麦。部員たちの気持ちがすれ違う中、麦はあることを思い返すが…。

廃部を賭けた文化祭の公演が近づき、稽古では徐々に声を出せるまで成長した麦。一方、理咲が演劇部から暗幕を勝手に借りてきたことを知り、演劇部の倉庫へ返しに行く野乃。その頃、演劇部では暗幕がないことで騒ぎとなり、部長の榊が倉庫へ探しに行く。そこで出会った野乃と榊は、ふとしたことで倉庫に閉じ込められて…。

演劇研究会の運命が決まる日を迎えた麦たち。緊張が高まる中、演劇部の公演を見た麦は、ちとせが堂々と演じているのを見て舞台に上がるのが怖くなってしまう。ここから逃げ出したいと思う気持ちと、半年間やってきたことを失いたくないという気持ちの中で葛藤する麦だが、理咲たちの助言で舞台に向かう決意を固めて…。

ついに演劇研究会の舞台の幕が上がる。最初は緊張して声の出ない麦だが、野乃が声帯麻痺により舞台上で声が出せなくなったことをきっかけに、本来の響き渡る声を出せるようになる。麦の突然の変貌と熱演に魅了される観客。感動と惜しみない拍手で公演を終え、呆然と立ち尽くす麦と喜ぶ研究会の仲間たちだったが…。

文化祭の演劇対決の結果、廃部となり解散することになってしまった演劇研究会。ぽっかり穴の開いたような毎日を過ごす麦だが、野乃たち三年生は進路に向けて忙しい。そんなある日、ちとせが桂木への想いを告白するために先輩たちを誘ってのクリスマスパーティーを企画。久しぶりに野乃に会えることが嬉しい麦だったが…。

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