雨上がりの破れ傘!文太ずぶ濡れ、まだ降り止まぬ真っ赤な血…。「現代やくざ」シリーズ第3弾。大阪堂本組の若者・関根辰次は、組長の命を受け、心ならずも萩原組々長を斬った。そして、寄せ場勤めで2年。辰次は押しも押されぬ風格を身につけ、若頭の地位につき、分家も許されて小さな一家を持った。だが、組織拡大を急ぐため、任侠精神を踏み外して行動する組長の姿に、辰次は苦悩する。もはや組長にとっては、辰次は目障りな存在でしかなかった。反目は遂に頂点に達し、辰次は現代の任侠道を貫くため、盃を叩き返し、ドスを手にして立ち上がるのだった。
監督 佐伯清(1971年 86分)
現代やくざ 盃返します
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