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｢単なる愛だ｣は、厳しくもめまぐるしい現実によってバラバラになる家族の風景と、新旧の世代が思いを通わせるラブストーリーを軽快なタッチで描く。 過去と現在に縛られた三人がいる。気の優しい主人公チョン・ドンジン(キム・スンス)は、一人娘のハソムと暮らすバツイチのプロデューサーだ。同じ放送局に勤める未亡人のラジオ放送作家ユ・ウノ(ユ・ホジョン)と出会って急接近するが、そこへ元妻のアナウンサー、ソ・ジヘ(キム・ボギョン)が留学から帰国。三人は気まずい関係に…。それぞれの家族がからみ合い、そこへ寺育ちで山から下りてきた好奇心旺盛なチャン・サヤ(パク・シネ)が登場。騒ぎは大きくなっていく。時代によって家族の情は形を変えるが、その根本は変わらない。めまぐるしくきびしい現実によってバラバラになる家族の物語を暖かく抽出してみたい。そして…ドラマの永遠のテーマ｢愛｣。大人たちの目には最近の若者達の恋愛は軽薄に映り、かつての時代の恋愛は若者にとっては堅苦しすぎる。しかし、時代の流れによって形が変わっただけで、その根に変わりはない。お互いに憎みあい、争っても、つまるところ愛情あってのもの。新旧世代が互いを理解し、思いを通わせる、そんな健全な愛情物語を作ってみたい。平均寿命が上がって晩年が長くなるということは、中年を迎えた人間がこれまでとは違うやりかたで、残りの人生を迎えねばならないということ。親としてだけではなく、一人の人間として後半の人生を豊かなものにするには、どんな気持ちを持つべきなのか。そして家族関係はどのように変わるのか。そんなことどもを、楽しい雰囲気で描いて行きたい。