9回裏2アウト(予告編・動画)

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野球にも人生にも必要なもの…それは逆転! すがすがしいヒロインのスエと、爽やか男イ・ジョンジンが巻き起こす、ドタバタ・ラブストーリー。ある詩人はいった。「30歳。宴は終わった」 しかし「9回裏2アウト」はこういうのだ。「30歳。いまから宴が始まる…」 30歳…ホームランどころかヒットすらまともに打てず、青春の終わりを迎えたホン・ナニ(スエ)。頑張って生きてきたというのに、彼女に残ったのは冴えない貯金の残高と、母親の小言のみ。しかし彼女には、ひそかに幸せな悩みがあった。それは恋人のジョンジュ(イ・テソン)。メジャーリーグを夢見る22歳の大学野球の投手だ。8歳の年の差を除けば人もうらやむ恋愛だが、今すぐ娘を結婚させたい母から見れば、彼はお話にならない相手だった。そんなナニの前に、長年の友人ヒョンテ(イ・ジョンジン)が現れた。ナニにひそかな想いを抱くヒョンテは、もうずいぶん前に彼女を忘れたと思い込んでいるが、果して…?「野球と恋は、9回裏、2アウトからだ!」と叫ぶ30歳の幼なじみが、どんな素敵な逆転劇を繰り広げるのか…見守ってみよう。野球は人生に似ている。ピンチの後には必ずチャンス…その流れの美学。チャンスは4番バッターのホームランから始まることもあるが、相手の何気ないミスから試合の流れが変わったりするから面白い。自らの必殺技で勝負を賭ける瞬間があるかと思えば、「送りバント」「犠牲フライ」「敬遠」といった、先のことを考え、今を犠牲にする瞬間もある。投手は打者を欺き、打者はそのトリックの中でうまくタイミングを掴まねばならない。試合中、一瞬たりとも緊張を解いてはならない。いつ、どの瞬間、失投やスイング、守備のミスが試合全体を台無しにしてしまうかも知れないからだ。このドラマは30代を迎えた私たちの物語だ。30代の私たちはまさに「9回裏2アウト」。もちろん7回あたりでたっぷり点を稼いで、のびのびと人生を楽しむ30代もいるが、ほとんどはさにあらず。あらゆるチャンスと試練を繰り返し、戦い抜いてきた私たち。恋に疲れ、希望をくじかれ、冷たい社会に翻弄されながら、満身創痍となって…いまや9回裏。最初の打席はぐずぐずしている間に終わり、二つめの打席はむやみに振って失敗。体力も底をつき、幾つものチャンスを逃した後悔がぐるぐると頭の中を回る。前の回に食らったデッドボールの恐怖に萎縮し、バッターボックスに近寄れないほどだが、それでも希望は捨てられない。最後の1%の希望が消えるまであきらめられないのが野球だが、100%希望が消えてもその後があるのが、人生のザンコクなところ。9回裏2アウト。打席に立った我らが選手たち。か弱い彼らがどんな試合を見せてくれるか見守ろうではないか。夢みたいな話でも、「サヨナラ逆転ホームラン」がないとはいえないのだ。野球界のシャーマン、ハ・イルソンの名言にもある。「野球…それは本当にわからない」
  • 韓国
    2007年
  • 監督:Han Chul-su/脚本:Yeo ji-na
  • ホン・ナニ-スエ、ビョン・ヒョンテ-イ・ジョンジン、キム・ジョンジュ-イ・テソン、ユン・ソンア-ファン・ジヒョン
  • 再生時間 : 60分
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