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あの青い草原の上に、絵のような家を建てて…。｢あの青い草原の上に絵のような家を建てて…愛するあの人と百年すごしたい…｣古い流行歌の歌詞は、やはり多くの人々の願いを謳っている。絵のように美しい家で愛する人とともに、彼そっくりの子供が遊びまわるのを見る生活…。誰もが持つ夢だが、たやすい夢ではない。 誰もが心の中に自分だけが知っている家を持っている。人々は、誰でもが心に自分だけが入ることのできる家を持っている。いくら近い間柄でも、その家を見せることはできない。思い出という名で、傷という名で、あるいは秘密という名で呼ばれたその場所を…。しかし、時には心の中にだけではなく、誰も知らないどこかに、実際にそんな場所を持とうとする人々がいる。 夫婦、近くて遠い…前世からの強い縁によって現生で結ばれるという夫婦…肉体と同じくらい精神の距離も限りなく親密で近いといえるのが夫婦だが、どんな赤の他人より遠く難しい関係も夫婦といえる。妻・夫という名で一緒に暮して来た人が、もしかしたら私たちが思っているのとは全然違う人なのかもしれない。ある日急に、私の妻に、あるいは私の夫に私の知らない別の生活があることを知ったら…？ 危険でハラハラさせる網引きを維持しながら生きる主人公たち。心から好きだった初恋の人と結婚して暮していたら、幸せだったろうか？彼らにとって、愛とは、家庭とは何だろう？