※韓国ドラマをもっと楽しみたい方は
　　［韓ドラここが知りたい！］のページへ >>
あらゆる物の価値が変化する時代にも関わらず我々には恋が大事な話の中心となる。若者たちの恋物語である。ここには出生の秘密でもなく、腹違いの兄弟同士の三角関係でもなく、癌や白血病も記憶喪失症もない。その代わり何も無い裸足の若者たちのすれ違いの愛と運命を中心に周りの人物たちの人生史を並行、各人物に個性的なキャラクターを与え、究極的にはデジタル時代のインスタント式の愛に警鐘になれるような愛の真実性探しと暖かい人間愛を志向するヒューマニズムを描こうとした。 ボクサーのオムキソクは病院で心臓が悪いと聞かされる。それはボクサーとしては見込みがないと言う悲報である。少なくても大金が要る心臓の手術を受け再び健康を回復するまでは。結局、キソクはボクシングを諦める。そして、儲けにならないクリーニング屋をしている親と月足らずで生まれたせいか三十歳になっても嫁ぐ事は夢にも思えない姉のために新しい出師の表を投げなければならない立場に置かれる。本当を言えばボクシングを始めたのも学問の無い者が体一つでできる金儲けだったからだ。そうすれば姉に店の一つでも設けてやれそうで．．．姉に店を持たせる方法がボクシングでなくても構わないだろうと自分で自分を慰めながらボクシングに対する未練を消し新しい人生を始めようとしているキソクにまるで今まで隠れていた伏兵のように恋が訪れた。ホームショッピグのショーホスターが夢のナキョンジュは短大を卒業してから移動通信会社の公告などのアルバイトの職を転々としながら母と二人の年下の兄弟と暮らしている。保険会社に勤めている母が家長である家の暮らしぶりに余裕がないキョンジュの稼ぎは家計にあまり役に立たない。自分を着飾ることに収入のほとんどを費やすからだ。趣味はデパートのブランド物売り場巡り。月々振り込む積立金の目的も気に入った靴やハンドバックを買い入れるためだ。そのくらいの贅沢は自分に対する投資だと思っている。いつか自分の前に現れる王子様のために。そんな自分をがり勉の妹が軽蔑の眼差し見つめていも気にしない。お互いに価値観が違うと思えばそれきりだ。そんないい加減で贅沢好きで現金なナキョンジュがキソクの愛になる。キソクは地下鉄でスリに遭ったキョンジュを手伝てあげたが気力が尽き果て倒れる。キョンジュはそんなキソクを病院に移す。しかし、限度を超して支払い禁止になったカードしか持ってなかったので看護婦から病院費の支払いを頼まれるとそのまま逃げてしまう。一方、病院で目を覚ましたキソクは担当医から心臓が悪いと聞かされる。翌日、キョンジュは期待していたショーホストの最終面接に落ちてしまう。その日、キョンジュは惨めな気持ちで一人でお酒を飲んでいる屋台にボクシングを諦める決心をしたキソクが家族に打ち明けられない苦しさを紛らせようとしてその場に現れる。偶然または運命のように、してみればともに敗北者となって出会った二人。キソクはオドオドしているキョンジュにその日自分を病院に連れて行ってくれたお礼を言う。キョンジュは助けてくれた人を病院にほったらかして逃げた自分を咎める代わりにお礼を言うキソクがちょっぴりかっこよく見える。そして、呆れたことに二人は恋に落ちる。キソクが自分が待っていた王子様で無い事が分かっていても彼の純粋で真面目な姿が、体一つで世に中と立ち向かうバカ正直な情熱がキョンジュの心を動かし二人の間には恋が芽生える。しかし、二人の恋はスムーズには行かない。新しい人物たちによって躓く。ミンヨジン、ファンジュンヒョクだ。まず、ミンヨジンは十代の後半に始めた水商売を三十歳を境に辞め結婚と言う新しい人生を迎えようとした瞬間ヨジンの過去を知った相手によって結婚式が取り消しになる。ヨジンはウェーティングドレスのまま新婚旅行のために準備しておいた車のハンドルを握る。目的地は妹の墓。幼くして両親に亡くなられたヨジンにとって妹は唯一の家族であり人生の重荷でもあった。子供の時から体を病んでいた妹の治療費を稼ぐためにホステスを始めた。しかしその妹は20歳を越せないままこの世を去った。丁度そのときボクシングを辞める決心を母の墓の前に告げて帰ろうとしたキソクは入り口で自分に取り掛かるように走っていた車が急ブレーキの音を立てては丘の上にぶら下がっているのを目撃して助けてあげる。他人事のように眺めていたウェーティングドレスの花嫁はお礼を言う代わりにタバコを差し出す。そして、純白のウェーティングドレスと共にたばこの煙を風に飛ばしていた微妙な雰囲気の花嫁をキソクは代理運転のアルバイトの時お客として再び出会う。彼女がヨジンである。それ以降、ヨジンは代理運転が必要な時はキソクを呼ぶ。ホステスとしての命が尽きたことを感じ、人生の新しい目的となったお見合いの相手の男との結婚が失敗となったヨジンはキソクとの出会いが何だか運命のように感じられる。一方、そのときまでアルバイトを転々としていたキョンジュはやっとのことでまともな職場であるホテルに就職する。（実はホテルの社長が母の昔の恋人だったお陰で）そして、そのホテルのスイートルームに長期宿泊しているファンジュンヒョクという新しい人物に出会うが．．．