荊州を巡る劉備と孫権、水面下の争い…ドラマ「三国志Three Kingdoms」第51・52話みどころと前回までのあらすじ-BSフジ

2012年06月11日15時00分ドラマ

BSフジで放送中の中国時代劇「三国志Three Kingdoms」は11日に第51話「再び荊州を求める」、12日に第52話「劉備、呉を訪ねる」を放送する。劉琦亡き後も荊州から劉備が退かない事を懸念した孫権は魯粛の意見を採用して諸葛亮(孔明)と取引する。今荊州を失っては漢王室再興への足がかりを失うとして劉備はもとより諸葛亮も策を講じる必要があった。そんな折、周瑜の耳に劉備の妻・甘夫人が亡くなったという知らせが入る。

■第48話「魯粛の斡旋」
毒矢で傷を負って以来周瑜は体力や気力の衰えに加え、諸葛亮に対する敵対心のあまり判断力にも精彩を欠いていた。劉備の荊州を攻めんと前線から動かない周瑜に困惑した孫権は魯粛に相談する。魯粛は周瑜を動かす策として曹操配下の合肥を攻略しわざと劣勢に陥り、その援軍として周瑜を呼ぶことで荊州から移動させるという案を出した。孫権は母・呉国太と共に魯粛の智略を讃えるのだった。魯粛は更に劉備を訪ね、荊州を孫権に返すように申し出る。かつて商人だった劉備を引き合いに出し、荊州を返さない事は道義に反すると主張する。しかし諸葛亮は荊州は劉表の子・劉琦より預かりしものであり、劉琦が存命である上は柳眉がそれを補佐する以外に無いと反論する。ついには病で息も絶え絶えの劉琦本人まで魯粛の前に連れてこられ、魯粛はその姿を見て今は荊州を取る時期ではないと悟る。
返す足で周瑜を訪れた魯粛は、荊州から撤退するようにとの孫権の言を伝えた。最初は拠点として合肥より荊州の方が重要であるとして首を縦に振らなかった周瑜も、孫権が主君である事を考えて不本意ながら撤退を決めた。一方劉備はこれを機に武陵、長沙、桂陽、零陵の荊州四郡を攻略する事を決める。曹操の領土となっているこの場所は、かつて曹操が荊州を陥落した際に降伏した太守や曹操が直接派遣した太守が守っている都市である。このうち、劉備は諸葛亮の献策で劉度が太守を務める零陵を攻略する。

■49話「趙雲、桂陽を取る」
趙雲らの働きによって劉備は零陵を攻め落とすことに成功。劉備は太守の劉度をそのまま太守に置いておくことで劉度を配下にする事が出来た。劉度のような自己保身の心得が強いものは君主が変わることに興味が無い事を知った上で無駄な争いを生まない配慮でもあった。諸葛亮は劉備の優れた采配に感服する。続いて劉備軍は桂陽の攻略に移る。ここで先陣を切りたい張飛が名乗りを上げるが、趙雲も自らが先陣となる事を主張して両者は一向に退かない。そこで諸葛亮はくじ引きを提案し、くじを用意する。真っ先に引いた張飛のくじに記されていたのは「不去(行かず=はずれ)」であった。落胆する張飛を尻目に意気揚々とくじを引く趙雲だったが、彼の引くくじにも「不去」と記されている。諸葛亮はすかさず目配せして趙雲が桂陽攻略の任に当たる事を告げた。張飛もくじでは仕方無いとからくりに気付かず、悔しがりながらもそれを認めた。その場を去った後、趙雲は諸葛亮を訪ねて自分が贔屓されているようで納得行かないと訴えるが、諸葛亮は桂陽の攻略では武に優れても短気な面のある張飛では難しい事を説明し、趙雲もその真意を理解した。
桂陽に趙雲が攻め入ると陳応がそれに応じるもの敗北、趙雲はこれを斬らずに一旦引き上げる。桂陽の城では趙雲に感服した陳応をはじめ投降を主張する武将が相次ぎ、城主の趙範は嫌々これに従う。一見和睦的な降伏に見せかけ趙雲を酒宴に招いた趙範は共に同じ姓である事を話題の種に盛り上がり、趙雲が潰れるまで酔わせた。酔って昏倒した趙雲を運んだ趙範は、未亡人となった自分の兄嫁を趙雲の寝床に同伴させる。気付いた趙雲は驚いて趙範に説明を求めるが、懇意になりたいからと兄嫁を勧める趙範にきっぱりと断りを入れる。自らと姻戚関係を結び趙雲を曹操に帰順させようという趙範の考えは失敗し、ついに趙雲を伏兵たちに襲わせる。趙雲は丸腰の状態ながら敵を全て倒し、そこへ陳応が助けに現れ脱出する。結果、趙範は投降を主張していた陳応ら武将たちに阻まれ、ついに劉備に対して降伏することとなった。その頃劉備の城では久しく出番の無かった関羽が長沙攻略を命ぜられて喜び勇んでいた。曹操を取り逃がした事を今なお悔やむ関羽は早く武功を立てたいと切望しており、長沙攻略には500騎のみでいいと言い張る。長沙には黄忠という名だたる武将がいるために更に兵力が必要だと主張する諸葛亮に対し、関羽は意地でも500騎で攻略すると宣言し、すぐさま出陣する。

■50話「長沙の戦い」
勇猛果敢にして知られる関羽の長沙攻めは次々と敵将をなぎ倒し、とうとう長沙随一の武将・黄忠が登場する。黄忠は老兵ながらも素早い身のこなしで関羽と互角の戦いを続けた。しかし関羽の赤兎馬に対して黄忠の馬は普通の馬である差から、黄忠は落馬して危機一髪となる。しかし関羽は老人と子供は殺さないと告げて黄忠の命を奪うことはなかった。しかし太守の韓玄は黄忠が得意とする弓を使わなかったことや、落馬しても関羽に斬り殺されなかった事から関羽と通じているのではないかと疑いをかける。翌日、黄忠は再び関羽と一騎打ちの体勢になる。黄忠はついに弓を取り出し、今度は関羽に不利の状況となったものの、黄忠は弓を射る真似だけして矢を放つことはしなかった。前日に関羽が黄忠を救った事への礼だと分かった関羽も攻撃をやめて退却した。韓玄は関羽を取り逃がした黄忠に怒り、処刑を命じる。しかしこれまで数々の武勲を立てて武将たちからの信頼も厚い黄忠を救うため、魏延が韓玄を斬り殺して黄忠を救い出した。しかし黄忠は主君を殺害したことに対して自らを救った魏延に腹を立てる。かくて関羽は長沙に入城するが、黄忠は屋敷に篭ったまま出ようとしなかった。先の主君に対し忠義の厚い黄忠に感心した劉備は、自ら黄忠の屋敷を訪ねる。劉備は黄忠の武勇と人となりを賞賛し、自分の下で才能を発揮して欲しいと訴える。劉備の人柄に感服した黄忠はついに劉備の家臣となる事を受け入れる。一方、黄忠を助けるために韓玄を斬った魏延に対し、諸葛亮は不忠であると斬首を命じる。しかし劉備のとりなしにより処刑を免れ、劉備へ仕官することを命ぜられる。劉備軍を勝ち戦に招いた張本人ながら、一度主君を裏切るという行為をした魏延に対して諸葛亮は不安を捨てることが出来なかった。こうして劉備軍はついに荊州四郡全てを勢力下におくこととなった。しかしそこへ、劉琦の訃報が伝えられる。
これまで劉琦に幾度と無く助けられてきた劉備はその死を個人的に悼む心が深かったが、一方で劉琦の死は孫権との対立が表面化することも意味していた。孫権との関係悪化を防ぐためにも早めに劉琦の死を孫権に知らせるべきと判断した諸葛亮の言で、劉備は早速孫権へ使いを送る。その頃孫権は、周瑜を参戦させたにも関わらず合肥の戦いに敗れていた。名将・太史慈も失い悲しみに沈んでいた。孫権は兄・孫策や周瑜に軍才がはるか及ばぬ事を改めて感じて胸を痛めていた。そこへ魯粛から、劉琦の死の知らせを受け取った。深く落胆していた孫権だったが、この知らせに荊州を攻略できる好機を得たとして機を取り直し、魯粛と盃を交わすのだった。

<第51・52話みどころ>
温和で聰明な劉琦の死により、孫権と劉備の対立が目立ってくる。本来ならば曹操を前に同盟関係にあらねばならぬという前提ゆえに、その戦いは敵の裏をかく知力戦となる。その一つとして劉備に孫権の妹を嫁がせるという策が浮上。しかしこれについては娘を溺愛している呉国太の存在が問題となる。劉備の縁談という名目の孫権と劉備の戦いが幕を開ける。

「三国志Three Kingdoms」は月曜から金曜の午後5時から放送。作品オフィシャルサイトでは予告篇とダイジェスト動画を公開中。

ドラマ「三国志」公式サイト
BSフジ「三国志Three Kingdoms群雄割拠」

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