13日、お家騒動が取り持った典膳と千春の縁…山本耕史主演「薄桜記」第9話あらすじと予告動画-NHK

2012年12月13日09時12分ドラマ

「薄桜記」は第9回「文鳥」を放送、お家騒動から吉良上野介(長塚京三)の護衛を務めることになった典膳(山本耕史)は上野介の妻・富子(萬田久子)に仕える千春(柴本幸)と顔を合わせる機会が増えていく…番組サイト「番組の見どころ」では、番組紹介動画が公開されている。本作は、NHK・BSプレミアの時代劇枠で今年7月に放送しており、当時の放送にあわせて全話のあらすじと見どころをナビコン【「薄桜記」を2倍楽しむ】で紹介しているので、参考にどうぞ。NHKオンデマンドでは見逃し配信をしている。

■第9話見どころ
一旦は落ち着いたかに見えた殿中での刃傷沙汰の影響が、密やかに広まっていく様子が描かれる回となる。浅野家側以外はどんな思いを抱えて暮らしていたのかが繊細に描かれている点でも興味深い。皮肉な事に、このお家騒動が典膳と千春の縁を取り持つこととなる。今の世にあっては浅野家家臣たちの吉良邸討ち入りは周知の事実であるが、事件直後は浅野家の動向について様々な憶測が飛び交っており、当事者たちの不安がいかばかりであったかを考えてみたい。

■第9回「文鳥」あらすじ
吉良家へ護身役に請われた典膳は、白竿屋長兵衛(高島政信)の屋敷から出ることになった。典膳の世話をする間に想いを寄せるようになったお三(ともさかりえ)はすがって泣くしかなかった。本所(現在の墨田区)に住まいを移された吉良上野介は、周囲が屋敷を堅牢に改築すべきだとの意見を退け、あくまでも風流人として住むことを主張した。そして自分の護衛に派遣された典膳についても、護身のために典膳を雇ったといわれるのは聞こえが悪いとして、当面は家臣たちに剣の稽古をつける役割を与えられた。典膳は吉良家の家臣たちに討入りに備えて実践的な剣術指南を行っていった。
ある時、吉良家の改装について談義が行われる最中、上野介の事ばかり案ずる家臣たちに対し現在の主は義周(市川知宏)であるのだから上野介の護衛はその次に考えるべきだと主張した。後で上野介に呼ばれた典膳は、その発言に胸がすく思いがしたと謝辞を受ける。上野介は自らが討たれることで吉良家当主が守られるならそれも武士として本望であると胸中を語る。
吉良家では、典膳が旗本であった時の使用人だった勘蔵が偶然吉良家に雇われており、再び典膳の身の回りを世話していた。その年の春、勘蔵を伴って母の墓参りに出かけた典膳は千春と出会う。吉良の妻・富子(萬田久子)に典膳とよりを戻してはどうかと言われていると告げる千春に対して、典膳は戸惑いながらも、自分には吉良家を討入りから守ることと安兵衛を死なせ無い事という二つの誓いを抱いていることを明かした。自分は用心棒でいつ死ぬか分からない身であることと、自分の助言により上杉家ではなく浅野家に仕えた安兵衛の身に責任がある事を語った。そんな時、勘蔵が2羽の文鳥のひなを拾ってきた。巣から落ちていたところを救ったという勘蔵の手の中にある2羽を見つめているうちに、頑なだった典膳の心もほころんでいくのだった。そして2羽の文鳥は典膳が飼うこととなった。
その後、白金に住む富子が上野介を訪ねた折、改めて二人の復縁の話が切り出された。上野介らの前でその申し出を受けるとはっきり告げた丹膳を見る千春の目は輝いていた。しかし吉良家は切迫した状況にあるとして、婚礼は次の春が来たらということで話がまとまる。千春はそれまでの間、上野介の女中として本所で働いたらどうかという富子の案を上野介も快く受け入れた。
吉良邸では、討入りに向けて塀を高くするなどの改築が進められていた。典膳はその出入り業者として訪れていた白竿屋長兵衛から、所在の分からなかった安兵衛が町人に身をやつして道場に出入りしているとの情報を耳にした。

「薄桜記」第9話のアンコール放送は、NHK総合にて今夜13日(木)夜8時から、沖縄県は夜10時から。NHKオンデマンドでも好評配信中。

2012年秋ドラマを一挙紹介>>【「薄桜記」を2倍楽しむ】


薄桜記|NHK BS時代劇
NHKオンデマンド BS時代劇 薄桜記

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