テレビ朝日開局55周年を記念して贈る「松本清張ドラマスペシャル」の第二夜は、実際の事件を題材にしながら松本清張が発表した長編小説の中でも異彩を放つ『黒い福音』を、「点と線」で芸術祭大賞に輝いたビートたけし×松本清張×石橋冠監督ががっちり手を組み映像化！人気実力派俳優の竹内結子と瑛太が、清張作品に初挑戦！予告動画は番組サイトで視聴できる。

「黒い福音」のもとになったのが、昭和史に残る未解決事件のひとつ、“国際線スチュワーデス殺人事件”。昭和34年、東京西部の川で女性の死体が発見された事件で、被害者が敬虔なキリスト教徒であり、誰もがうらやむ国際線スチュワーデスだったことから、マスコミも大々的に取り上げた事件。警視庁は名刑事・平塚八兵衛ら精鋭を投入、教会が過去に行っていた物資横流しや麻薬密売事件との関連を突き止め、ひとりの外国人神父を容疑者として炙りだした。しかし、戦後間もない時代、日本の国際的立場が弱かったことが原因で苦汁をなめさせられた、日本警察史上、最も無念な事件として記憶に残る事件。
ビートたけしが担当するのは、定年を間近に控えた警視庁捜査一課の刑事・藤沢六郎。この藤沢を名匠・石橋監督が骨太のヒューマンサスペンスに仕上げる。今回4度目となる強力タッグに、今回初めて松本清張の作品に出演する竹内結子と瑛太が挑戦。竹内は謎の教会信徒・江原ヤス子役、瑛太は藤沢とコンビを組む若手刑事・市村由孝役を担当する。
そのほか、北大路欣也、國村隼、市原悦子、木村文乃、池内博之、角野卓造、佐野史郎、風吹ジュンら豪華キャストが脇を固める。
この豪華なキャスティングで、事件の背景にある、戦後から昭和30年代にかけての日本の世相や風景を忠実に再現しながら、古参の刑事が聖域の裏側に立ち向かう姿を描いていく。

■あらすじ
昭和34年４月４日、早朝。警視庁刑事の藤沢六郎（ビートたけし）は、東京・武蔵野の玄伯寺川のほとりで若い女性の死体を発見。被害者は、生田世津子（木村文乃）という航空会社のスチュワーデスで、バッグには乗務員証のほか、彼女宛ての速達便の封筒が入っていた。差出人は“グリエルモ教会”とあった。解剖の結果、扼殺による窒息死と判明。また、遺体から犯行直前のものと思われる精液も検出された。暴走しがちな藤沢は、監視役の若手刑事・市村由孝（瑛太）とコンビを組むことを条件に捜査に参加。
捜査の結果、事件の夜、現場付近に外国人専用のナンバープレートをつけた青のルノーが停まっていたという目撃情報と、その車がグリエルモ教会の所有のものと分かった。
そんな中、容疑者として若き神父・トルベック（スティーブ・ワイリー）が浮上。だが、下手に動けば国際問題になりかねず、上層部は彼を参考人としてよぶことを躊躇。
苦い思いをかみしめ張り込みを続ける藤沢は、ある日、教会の主任司祭ビリエ（ニコラス・ぺタス）と話す謎の女・江原ヤス子（竹内結子）の姿を目撃。ヤス子は教会から翻訳を請け負っている敬虔な信徒らしいが、屈強な犬が番をする物々しい一軒家にひとりで暮らしていた。人を寄せつけない雰囲気のヤス子に、藤沢は興味を抱くが…!?

二夜連続の松本清張ドラマスペシャルの第二夜は、今夜19日（日）夜9時から11時24分までテレビ朝日系で放送。公式サイトには予告動画や、出演陣からのコメント、10日に行われた特別記者会見の模様が公開されている。

◇テレビ朝日開局55周年記念 松本清張二夜連続ドラマスペシャル『昭和の二大未解決事件・第ニ夜「黒い福音」』番組公式サイト