【6/25全国公開】門脇麦の「理由なき尾行」がエロすぎる!!映画『二重生活』公開、あらすじと予告動画

2016年05月03日12時00分映画

大学院で哲学を学ぶ珠(門脇麦)は担当教授・篠原(リリー・フランキー)から「哲学的尾行」の実践を持ちかけられる!無作為に選んだターゲットはエリート編集者・石坂(長谷川博己)、その日から珠の生活は一変する…6月25日(土)より新宿ピカデリーほか全国公開、映画『二重生活』予告動画は公式サイトで視聴できる。

原作は直木賞作家・小池真理子著『二重生活』(角川文庫)。フランスの女性アーティスト、ソフィ・カルの「本当の話」からインスピレーションを得た著者が書き下ろした長編小説。無作為に選んだ人物を尾行し、その人に同調するとどうなるのか…実に興味深い心理エンターテインメント作品である。

ヒロイン白石珠を演じるのは、本作が単独主演初となる門脇麦。そして尾行のターゲット、敏腕編集者・石坂史郎役に長谷川博己。珠の担当教授・篠原弘にリリー・フランキー。珠と同棲している恋人・鈴木卓也役に菅田将暉、フレッシュな若手と個性派俳優が顔を揃えた。

「哲学的尾行」をする大学院生と、尾行される男の関係性が非常に興味深い。珠(門脇麦)が住むアパートの向かいに住んでいる石坂(長谷川博己)は妻子と幸せな家庭を築いているのだが、彼にはもう一つの顔があった。その顔を知ってしまった珠は、石坂の尾行にのめり込むようになる…。

珠の尾行はお世辞にも上手いとは言えない。むしろ、そんなバレバレな尾行じゃ石坂に気づかれてしまう!とハラハラするほどヘタクソだ。尾行ではなく、付け回しレベルである。ところが映画を見ているうちに、観客は珠と同調してしまう。まるで珠と一緒に石坂を尾行しているようで、珠が感じる高揚感、緊張感がスクリーンを通してビシビシこちらに伝わってくる。観客までも「哲学的尾行」に取り憑かれてしまうのだ。

石坂の尾行に取り憑かれた珠と、一緒に暮らす恋人の卓也(菅田将暉)の関係が、徐々に崩壊していくのだが、珠を見守る卓也の目線、つまり菅田将暉の「目の演技」が切なすぎる。この年(23歳)でこんな演技をするとは…菅田将暉、恐るべし!

この映画の見どころは、なんといっても珠が石坂を尾行するところ。長谷川博己演じる石坂と、浮気相手との絡みのシーンより、ちょっと呆けた顔をして尾行する珠のほうがずっとエロいのである。目を惹くような美女ではないが、門脇麦が醸し出す不思議なオーラにエロスを感じてしまう。

■あらすじ
大学院で哲学を専攻している白石珠(門脇麦)は、ある日、担当教授の篠原(リリー・フランキー)から「哲学的尾行」をやってみないかと持ちかけられる。突拍子もない提案に戸惑う珠。しかし偶然街中で、珠が住むアパートの向かいに住んでいる男を見掛けた。思わずその男を尾行してしまう珠。その男、石坂史郎(長谷川博己)は妻子持ちだが、尾行により別な女性と浮気していることを知った珠は、本格的に石坂を尾行することにした…。

【二重生活】(2016)
監督・脚本:岸義幸
原作:小池真理子『二重生活』(角川文庫)
撮影:夏海光造
音楽:岩代太郎
出演:門脇麦、長谷川博己、菅田将暉、リリー・フランキー、河井青葉、篠原ゆき子、宇野祥平、岸井ゆきの、西田尚美、烏丸せつこ。

2016年6月25日(土)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー、映画『二重生活』。ヒロインは本作で初の単独主演を務める門脇麦。そのほかの出演は、長谷川博己、菅田将暉、リリー・フランキー。映画公式Twitterアカウントは「@nijuuseikatsujp」。予告動画は映画公式サイトで視聴できる。

6月25日(土)新宿ピカデリーほか全国公開、映画『二重生活』公式サイト