空前の超大作「坂の上の雲」第1回見逃し配信中-NHKオンデマンド

2009年11月30日18時18分ドラマ
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テレビドラマ史上空前のスケールで描くNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」、その第1部の第1回「少年の國」が、NHKオンデマンドの見逃し番組サービスに配信されている。

近代日本の青年期といえる明治という時代を、3人の若者の青春に重ね合わせて描く、司馬遼太郎の代表作を、2009年から2011年まで3年がかりという壮大なスケールで描く歴史的ドラマ。その第1回が満を持して登場する。

■あらすじ
260年続いた幕藩体制が倒れ、日本に近代国家が誕生した1868(明治元)年。四国・伊予松山の秋山家に5人目の男児が誕生。名を秋山淳五郎真之と名付けられた。明治維新後、松山藩の財政は底をつき、藩士の生活は困窮を極めていた。とりわけ大勢の子に養育費がかかる秋山家は悲惨だった。しかし、兄の信三郎好古は真之の誕生を誰よりも喜び、何かと面倒をみる・・・。

冒頭、渡辺謙のナレーションによる、原作での有名なフレーズから物語は幕を開ける。同時に画面に飛び込んでくるのは、大作映画に匹敵する、詳細に作り込まれたセットや人物の衣装、小道具の数々。所々細かなCGも交えながらも、実物で作り込まれたものがかなりの部分を占める様子。画面から吹き出してきそうな秋山家の埃っぽさ、再現された明治初期の軍艦など、ほかの映像作品でもなかなか例を見ない、詳細な時代考証が織り込まれている様子が強くうかがえる。

第1回とあって秋山真之、秋山好古、正岡子規ら3人の主人公の少年期からドラマは始まるが、成長して3人とも東京で出会うまで、テンポ良く克つポイントを押さえつつ物語は進行し、見ている側を退屈させる間を与えない。

莫大な制作費に答えられるだけの完成度を期待させる出だしといって差し支えないだろう。

坂の上の雲 第1回「少年の国」 NHKオンデマンド