罪無き忠義に窮地のサン!三日の猶予で真実は暴かれるのか?「イ・サン」-NHK

2010年07月22日19時24分ドラマ
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テスも受験した武官採用のテストの日、文官の試験場で、英祖(ヨンジョ)を非難しサンをたたえる答案が見つかった!英祖は激怒し、サンの亡父、思悼世子(サドセジャ)の元護衛官たちまでが逆賊とされてしまう。  【PR】DVD情報

11話は、答案の提出者を逆賊となったことでサンが窮地に立たされる場面が、12話は、元護衛官たちの嫌疑を晴らすための3日間が最高の見どころとなる。

英祖が激怒した答案には「思悼世子を殺した英祖王を非難し、思悼世子の息子のサンこそ真の君主として忠誠を誓う」と書かれていた。
もちろん、今回の答案事件にサンは関与していない。そのことを必死で英祖に訴えるサではあったが、可愛い孫の話すら聞き入れる余裕がないほど、英祖のショックは大きかった。英祖は恐ろしいほどの冷たい眼差しでサンに質問した。「私が無実の王世子をしに追いやったと、一度でも考えたことはないのか…?」、サンは答えに窮した。これは、英祖がもっとも知りたく、そして絶対に訊いてはいけない質問だった。ここは11話最大の見せ場。イ・スンジェとイ・ソジン、二人の名優の演技を絶対お見逃しないように。

聖君と誉れの高い英祖が、思悼世子を米びつに閉じ込め死に至らしめたことは、英祖を生涯苦しめた。王が、実子に対して何故このような残忍な処罰を下したかは、英祖が恐れた党派、イ・サンが憎んだ党派とは(後半)に詳しく紹介している。

さて、数日後、宮殿に英祖を狙う刺客が侵入し、死んだ刺客の懐から1枚の紙が発見された。そこには、“會髙千司”という四文字が記されていた。この文字は、テスが試験問題を盗みしようとしたとき、間違って覗き見した書面に書かれていた文字と同じだった。
文字自体の意味は、思悼世子の眠る墓のある永祐園を指す地名で、このため、一連の事件は故・思悼世子の元護衛官の仕業と決め付けられてしまった。

実は、これは、白布事件から偽造通達書などの犯行が明るみに出る前に、英祖王の関心を他に向けようと、件の答案を利用した反世孫派のチョン・フギョムが仕組んだ計略だった。それにしても、英祖王の後ろめたさを刺激する卑劣な手を考えたチョン・フギョム、恐ろしい人物だ。彼は、サンの叔母ファワンの養子で、幼少期から英祖も一目置くほどの切れ者。彼は今後、貞純(チョンスン)王妃が率いる反世孫派で、柔和な表情の裏で数々の計略を図っていく。

ところで、墓だ!豆知識でも紹介しているが、当時王室の墓は、埋葬される人の位によって呼び名が違った。上位から“陵・園・墓”。史実によると思悼世子の墓は始めは最下位の一般人と同じ“墓”を使った“垂恩墓”と名づけられた。ドラマにある“永祐園”はサンが正祖として即位してから。サンはその後、墓を現在の水源に移し“顕隆園”と改名する。水源市は、現在のソウル特別市南部に位置する。現在の地図朝鮮王朝時代の地図で確認しよう。サンは、父の墓をここに移し、華城を築く。これはドラマ後半で登場するので覚えておこう。その後思悼世子の墓は、第26代高祖の代でやっと王の位の“隆陵”に昇格された。

話をドラマに戻して…、結局、全ては元護衛官たちの仕業とされ、彼らへの尋問はサンに任された。悩んだサンは、「彼らに罪はない」公言し、英祖を激怒させた。そして、3日以内に無罪の証明を実証できないと、サンは世孫としての地位を剥奪されることになった。
手がかりは捕らえられた元護衛兵の家から見つかった精巧な“地図”と“會髙千司”の文字。12話では、この二つの手がかりでサンとホン・グギョン、テスたちの大活躍が始まる。そして、そこで驚愕の事実が発覚する。

今回の見どころ紹介でには登場していないソンヨンだが、地図の調査でちゃんとお手伝いしているのでお楽しみに。

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