交通事故、不治の病、嫉妬…そんな韓流黄金則がひとつもあてはまらない、まさに奇跡のような韓国ドラマ「1％の奇跡」が、本日17日(水）に最終回を迎える。本作は2003年と少々古い作品で、強烈なエピソードもないドラマながら、ネットの書き込みなどには、多くの韓ドラファンが“大切にしたい特別な1作”として名を挙げているのをよく目にする。フジテレビ韓流αの影響を受けてか、最近改めて再配信するところも多く、そこでも好評を博している。MBC公式サイトのMBC Global Mediaでは第1話の冒頭20分を無料視聴できる。

韓流αの「1％の奇跡」は、16話のフジテレビバージョンの編成で、本日の最終回はオリジナル版の25話と26話の2話分となる。
前回までの放送では、99％合わないジェインとダヒョンが結婚して妊娠し、ジェインの従兄弟でライバルのテハとヒョンジンのカップルも妊娠し結婚にこぎつける。

最終回前半(オリジナル25話）では、ダヒョン夫妻とヒョンジン夫妻を中心に、イ家とキム家とのすっかり打ち解けた様子が、ほのぼのとしたエピソードで綴られる。特に、強烈なテハ母がヒョンジンを実の娘のように可愛がり、ダヒョン母の元へ料理を習いに日参したり、挙句の果てには姑同士でおそろいのストールまで見立てたりする変わりようには、なんともあきれさせられ、また可愛くも感じさせられる。また、ギュチョル母と嫁自慢をする姿にも心が温まる。

最終回後半(オリジナル26話）では、ドラマの焦点は気になるもう2つのカップルに移る。
一組は、ジェインの妹のジェヨンとソヒョングループ顧問弁護士でプレイボーイのヒョンジュン。
もう一組は、ダヒョンの兄ソヒョンとヒジンのカップル。
ヒョンジュンの父は、長年イ・ギュチョルの片腕としてソヒョングループを支えてきたキム秘書。いわゆる“逆玉の輿婚”だ。ところがキム秘書は、息子とギュチョルの孫娘との結婚を反対している。その反対の理由が、韓ドラによくありがちな展開とは正反対のもの。その理由はドラマで…。
ソヒョンの方は、ヒジンとのほのぼの愛の前に、本人の生き方という面で問題が持ち上がる。

ソヒョンといえば、これまで妹たち（ダヒョンとヒョンジン）のために力になり、時には二人のために相手方に乗り込んだりと、控えめながら重要な役どころを担ってきたが、最終回後半では、彼の生き方を通して、キム家（ダヒョンの実家）の子育てをうまく表現する。「必要とされる人となれ！」をモットーに、包容力があり理解ある父、優しく料理上手な母が築いた家庭に育ったヒョンジンも含めた4人の子供たちは、すばらしい人間に成長した。ソヒョンが向き合おうとしている人生やヒジンとの恋についても最終回で納得のいく結末が用意されているのでお楽しみに。

いろいろな葛藤はあるものの、すべての人物が幸せになる大団円のドラマは珍しく、これだけ結婚するカップルが登場するドラマもまた珍しい。ドラマのエンディングは、ソヒョングループ会長イ・ギチョルの自叙伝出版パーティーの会場。ドラマの中で数々の名言を残してきたギチョルのスピーチがドラマを見事に締めくくっている。
また、最後にドラマの出演者一人一人が演壇に立って、視聴者へのメッセージを残す演出も心が温まる。

「1％の奇跡」の主演はカン・ドンウォンとキム・ジョンファだが、ドラマの主人公はジェインとダヒョンではない。ドラマに登場するすべての人物が主人公であり、ほかの誰かを支える脇役でもあるのだ。そうしたところが、本作を“大切にしたい特別な1作”と言わしめる理由かも知れない。
もっとも、主演二人の超美形カップルの胸キュンシーンも最終回まで用意されているのでご安心を。

「1％の奇跡」は、17日昼3時20分から4時53分まで放送。明日からはアンコール第3弾の「ラストスキャンダル」が放送される。
ナビコンでは、韓流αで放送した、またはこれから放送するドラマのあらすじ、見どころ、キャストの魅力などを[韓ドラここが知りたい！]の[韓流αのドラマたち]で紹介しているので参考にされたい。
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