機は熟した!我が子の誕生!「イ・サン」第71-72話あらすじと見どころ動画-NHK

2011年02月25日00時35分ドラマ

恵慶宮(ヘビン)がソンヨンを呼びつけたのは、側室として正式に認めるということを伝えるためだった!また、サンがチョン・ヤギョンを「流刑に処す」と言ってからかったのは、数千人が一度に漢江(ハンガン)を渡る方法を考えさせるためだった。
(c)2007-8 MBC(c)2007-8 MBC第71話では、父の墓前で改革の決意をする場面と、サンに2人の子供が誕生する場面が、第72話では、我が子の王位継承(世子冊立)に絡むくだりが一番の見どころとなっている。

【第71話:命がけの出産】
サンは改革の第一歩として軍事組織の改編をした。ホン・グギョンが死の間際まで心配していたことだ。これまでの軍事組織が老論派に牛耳られていることを、嫌と言うほど知らされてきたサンは、精鋭の武官を集めた新たな王の親衛部隊、壮勇衛(チャンヨンウィ)を組織し、テスを副大将に任命した。次にサンは、父の思悼世子(サドセジャ)の墓に参拝し、墓を華城に移すことを発表した。

これで老論派に激震を走った。「これまでサンが、思悼世子の死に関わった人物を処刑しなかったのは、絶好の機会を待っていたのだ。それがどうやら今らしい。そうなれば老論派の重臣たちはもちろん、貞純大妃の命も危ない」と、いうことを悟ったのだ。こうなれば貞純も必死だ。まずは、先代王の遺書がどんな内容なのかを探る作戦に出た。久々のハラハラドキドキのシーンだ。

その頃、サンから謎かけのような課題を与えられたチョン・ヤギョンは、寝食を忘れて答え探しに没頭していた。ヤギョンと世話係との頓珍漢なやり取りが楽しいのでお見逃しなく。やっと答えを見つけて深夜にサンに報告に行くヤギョン。飛び起きてヤギョンの肩を抱くようにして、見に行くサン。2人のいたずらっ子のような輝く笑顔に注目しよう。さて、ヤギョンの考えついた「一度に数千人が川を渡る方法」とは…。

こんなに忙しい中でも、サンは身重のソンヨンの元を訪ね気遣う。ところで身重なのはソンヨンだけではなかった。(これにはちょっと残念な気もするが、王なら仕方がない、とここは割り切ろう)。側室の和嬪(ファビン)もソンヨンに続いて懐妊していたのだ。恵慶宮は今ではソンヨンを認めているが、それでも家柄の良い和嬪に王子を産んでもらいたいらしく、何かにつけてソンヨンは後回し。もちろんそんなことでへそを曲げるソンヨンではないが、王と王妃のためになんとしても王子を産んであげたかった。ソンヨンのお腹の子のために手書きの書物や木刀や弓まで準備している王に、「王女が生まれたら…」と不安がるソンヨン。そこでサンの話す一言が、彼の誠実さを物語っている。ドラマの中で確認しよう。

いよいよ予定日が近づくが、ソンヨンの陣痛は始まらない。遂には、「羊水過少症」の診断までされ、このままでは母子ともに危ないと言われてしまう。こうなると一刻も早く胎児を取り出さなければ、胎児仮死や子宮内胎児死亡に至ることもある。今なら緊急帝王切開と言うところだろうが、当時はそうもいかない。ここで登場するのが「佛手散」と言う漢方薬だ。この薬品名を聞いて「チャングム」を思い出した方は凄い!36話で中宗の王妃が流産したとき、胎児が双子だったと気づいたチャングムが選んだ薬だ。(詳しくはチャングムの医女見習い時代の見どころで紹介)

和嬪の陣痛が始まり、やっとソンヨンの陣痛も始まった!先に和嬪が出産し、大難産の末ソンヨンも無事出産する。一人は王女、一人は王子。果たしてソンヨンが産んだのは…?
同時に2人の我が子の誕生に大感激のサンだが、ここでも彼の人徳の高さが証明される。サンは、王女を産んだ側室の方を先に見舞いに駆けつけ、王子でないことを謝罪する側室を慰め、はやる心を抑え、王子には翌日に会いに行く。並みの男ではできないことだ。

【第72話:王位の継承】
王子を産んだのはソンヨンだった。翌日ソンヨンを見舞ったサンの喜びようは、これまでの笑顔とはま(c)2007-8 MBC(c)2007-8 MBCた違う慈しみのこもったもの。演じたイ・ソジンはいったいいくつの笑顔を持っているのだろう?サンはヒャンと名づけた我が子を心から愛した。どんなに忙しくても自分で勉強を見てやり、鬼ごっこまでやってやる。まあ、この親バカぶりをしっかり見届けよう。しかし、サンはバカ親ではなかった。サンは、ヒャンを世子にと考えていたが、ソンヨンが卑しい身分の出だったことで、ヒョイ王妃以外は全員が反対。今ではヒャンを目の中に入れても痛くないほどのかわいがり様の恵慶宮ですら、賛成とはいわない。そんな中でヒャンが心無い女官たちの噂話を聞き、傷つく場面がある。そこでサンが「卑しいことと、貴いこと」を幼いわが子に分かるように説明してやる。しかも、ソンヨンの面子を立てて…。名君正祖は、王としてだけでなく、息子としても夫としても父親としてももちろん男としてもパーフェクト!前回、ソンヨンを慰めた言葉とあわせて、この台詞をしっかり聞いておこう。

さて、そんな難航するヒャンの世子冊立は、意外なところから解決の糸口が見つかる。果たしてその糸口とは?答えはすでに44話で出ている。先代の英祖王がソンヨンにプレゼントしたあるものだ。気になる方は44話のあらすじを読み直して見よう。

遂にヒャンの世子冊立式が行われる。礼服をに着替えたヒャンに、ソンヨンが最後に世子の心得を言い聞かせる場面がある。いかにもソンヨンらしい言葉なのでお聞き逃しのないように。心得の最後に「王(父)のような人になってください」という言葉もすばらしい。日ごろ、我が子に「パパみたいにならないでよ」と言っている方には、耳が痛い台詞だ。

71話と72話は子供に絡んだほのぼのシーンや台詞がぎっしり詰まっている。どうぞ、この2話を繰り返し繰り返し視聴して、幸せなサンとソンヨンの姿を目に焼き付けておこう。

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  ※ NHK BShi「イ・サン」番組サイト 画像:(c)2007-8 MBC

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