6月8日、日本テレビ系の「金曜ロードSHOW！」は2002年公開の映画「釣りバカ日誌13ハマちゃん危機一髪！」を放送、シリーズ15作目で安定の人気を誇るハマちゃんスーさんコンビが相変わらずのドタバタ劇を繰り広げる。今回は釣り仲間が縁でスーさんの会社が請け負う事になった美術館建設プロジェクトを巡り珍騒動が持ち上がる。

2009年に惜しまれながら完結した一連の映画シリーズは今なお多くのファンを持ち、「男はつらいよ」シリーズと並ぶ松竹の看板作品として日本映画史に名を残す。作品人気の中心となるのは、釣りの腕は一級ながら大手ゼネコン・鈴木建設で平社員のハマちゃんこと浜崎伝助と、鈴木建設の社長でありながらハマちゃんの釣りの弟子であるスーさんこと鈴木一之助の面白おかしいやり取りである。釣りで始まった友情は社長と平社員という関係、そして年齢を超えて固く結ばれており、釣りについては社長であれども怒鳴りつけて指南するハマちゃんの度胸は、多くのサラリーマンたちに胸のすく思いを感じさせてくれる。さらに個性あふれる鈴木建設の社員たちも物語により一層の面白みを与えてくれる。
今回はスーさんの釣り仲間である富山の薬問屋・黒部天狗堂の社長である黒部が美術館建設の話を持ち出すところから始まる。黒部が手掛ける奇妙なデザインで建設して欲しいとの提案はプロジェクトを頓挫の危機にまで追い込むが、そこを鈴木建設設計部でダントツの才媛・桐山の機転によってプロジェクトは無事に軌道修正を果たす。ところが桐山を気に入った黒部は桐山を息子の嫁に迎えたいと話を持ちかけるが、桐山には既に恋人がいた。困ったスーさんはハマちゃんに相談し、話はさらにややこしくなるのだった…。
黒部天狗堂の社長を演じるのは圧倒的な存在感を放つ俳優・丹波哲郎。2006年に逝去した丹波の元気な姿が見られる貴重な一作だ。そして今回のキーパーソンとなる桐山女史を演じるのは鈴木京香、黒部の息子役にはパパイヤ鈴木と個性豊かなゲスト陣が物語を彩る。釣りと人情に厚いハマちゃんはこの大問題にどう立ち向かうのか？抱腹絶倒の人情喜劇映画の決定版だ。

「釣りバカ日誌13ハマちゃん危機一髪！」は8日（金）よる9時から放送。予告動画は「金曜ロードSHOW！」公式サイトで視聴出来る。

金曜ロードSHOW!｜日本テレビ