2月20日、テレビ朝日の木曜ドラマ「緊急取調室」は第6話を放送、ゲーム会社社長が誘拐されるという事件が発生、真壁有希子（天海祐希）たちは被疑者のゲームデザイナー・北原健（満島真之介）の取調に臨む。北原の主取調を買って出たのは少年時代の彼を補導したことのある中田（大杉漣）だった。依然として所在の知れない社長の行方を探り出そうと中田が聞き出すと、発売中止となった北原が作ったゲームの中にそのヒントがあるという。キントリメンバーたちは必死でゲームをプレイし続ける…。
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【みどころ】
回を追うごとに真壁とその過去や背後関係が徐々に明らかになって物語もいよいよ深みを増してくる。今回のゲスト俳優は満島真之介、姉は個性派女優の満島ひかり、自身はNHK「梅ちゃん先生」の出演でブレイクを果たし本作の前クール「ドクターX」にも研修医役で出演した気鋭の俳優だ。彼が演じる個性的なゲームデザイナーがキントリメンバーをどう翻弄するのか、そしておっさん度の高いキントリメンバーがゲームをプレイする場面など緊張感と反比例する面白さも期待出来そうだ。今回はもつなべコンビの派手なアクションも披露されるとあってファンには楽しみの多い内容だ。

【第5話あらすじ】
ある日、スーツケースに詰められた変死体が発見される。現場に駆けつけた監物（鈴木浩介）は嘔吐を堪えた後、死者に向かって激怒する…遺体は詐欺グループ幹部の真木祐介（竹財輝之助）、8年前に監物が取り逃がした後指名手配されていた男だった。死体の口にはティッシュが噛まされており、プロの犯行と思われた。そして緊急事案取調班には、事件当夜にスーツケースを運ぶ男を目撃したという人物3人の聴取が命ぜられる。それぞれの場所で犯人と思しき人物を目撃したというのは、春日小夜子（根岸季衣）、望月芳江（茅島成美）、松井蘭子（西尾まり）という世代の違う主婦たち。
オバサンはオバサンに…とのことから、真壁が主取調として3人からの聴取に当たることになった。三人の証言は、目撃場所と時間は違えども一致しており40代で細身、短髪、眉毛は濃く頬にほくろのある男とのことだった。聴取を終えたキントリに監物がしっかり証言を取れと怒鳴り込んでくるが、菱本（でんでん）の描いた似顔絵を持って再び捜査に向かう。残された渡辺（速水もこみち）はキントリメンバーに頭を下げて監物の態度を詫びる。続けて、真木と監物の因縁、そして監物が真木を取り逃がした事に責任を感じ続けていたことなどを釈明し、捜査協力を重ねて要請する。渡辺の真摯な思いに打たれ、キントリメンバーも気を取り直して証言の洗い直しに入る。そこで真壁は、三人の証言が一致しすぎていることに違和感を感じる。暗い夜、距離もあるのに何故これだけ判を押したように証言が同じなのか…キントリメンバーともつなべコンビは、三人の主婦が偽証しているのではという観点から再度聞き込みを行う。
再度の訪問から、三人の証言は矛盾や嘘があることが判明、さらに目撃証言に一致する男の容姿はある有名人のものであり、その人物が掲載された雑誌が望月の家から見つかった。しかも監物がその雑誌を調べると、死んだ真木の指紋が出てくる。三人の主婦は接点こそないものの揃って金に困っており、キントリは彼女たちが真木のデート商法の被害者なのではと推測した。
真壁は、三人揃って取調をする事を提案する。取調室に三ンが揃うと、皆一様に硬直する。真壁がゆっくりと、一つずつ彼女たちの発言の矛盾点を指摘すると三人は口論を始める。モニターでその様子を見ていたキントリメンバーやもつなべコンビは思わぬ展開にあ然とするが、これこそが真壁が狙っていたものだった。
彼女たちが語った事実はこうだ。三人は別々に真木のデート商法の餌食となったことから真木を追うようになり、その過程で知り合い情報交換をするようになる。素人ながらも三人はついに真木の居所を掴むが、踏み込んだ時には真木は死亡していた。そこに現れた殺人犯が雑誌に掲載された男の容貌を目撃証言として警察に言うよう三人に強要し、スーツケースに詰めた真木の死体を捨てさせられる。全てを告白し終えた三人の間には奇妙な、しかし深い絆が生まれていた。三人の真実の証言により、菱本は新たな似顔絵を作成する。そこに描かれていたのは、監物を尊敬していると言っていた警官・石田だった…。石田は真木の詐欺グループの共犯者であり、石田が捜査状況を流すことで真木は追っ手を逃れてきたのだった。監物はこらえきれぬ怒りを爆発させ、石田に頭突きをくらわす…。
キントリメンバーたちの打ち上げの席で、小石川はふと、警察の上部が敢えて石田を泳がせていたのではと意見を述べる。すっと顔色が変わる真壁は、朝が早いからとそそくさと帰ってしまう。梶山（田中哲司）も送るといって去ってしまう。帰り道色々考えた真壁は、思い切って梶山に電話をする。自分の夫は、もしかして情報漏えいに関与していた事で警察上部に「嵌められた」のではないか。真壁の言葉を思い過ごしだと言って電話を切った梶山がいた場所、それは郷原（草刈正雄）の部長室だった。そして郷原は、引き続き真壁の動向を自分に報告するよう梶山に命令するのだった。

木曜ドラマ「緊急取調室」第6話は20日（木）よる9時から放送。予告動画はドラマ公式サイトトップページで視聴出来る。スピンオフ動画「モツナベの緊急取調室」は同サイト内コンテンツおよびYouTubeで配信中。


◇木曜ドラマ『緊急取調室｜テレビ朝日』