游子(松雪泰子)の家にも心にも住みつき食い荒らすシロアリ…8日TBS「家族狩り」第6話あらすじと予告動画

2014年08月07日22時00分ドラマ

やっとの思いで心を開いてくれた勇治(岡山)との交流を一瞬のうちに絶たれてしまった須藤(伊藤)…勇治は須藤に何かを伝えたかったはず…そして須藤のケータイに残された留守電メッセージには…?そして実森母子を救えなかった敗北感に見舞われる游子…8日(金)「家族狩り」第6話予告動画は番組公式サイトで公開。

原作は20年前に書かれた同名小説。当時と今とでは時代背景が変わってしまったが、「家庭」や「若者」たちが抱える悩みの根底は、今も昔も変わらないのではないだろうか…。クラスメイトから直接的に言われる暴言が、LINEなどのSNSに変わっただけ…むしろ閉鎖的なSNSのほうが、攻撃される側の心の負担は大きい。
ドラマ「家族狩り」は、いろいろな家庭がかかえる様々な問題を1本のドラマに凝縮しているようだ。重苦しいテーマだし、いつも眉間に皺を寄せている松雪泰子の表情も暗い…。そんな中、伊藤淳史扮する須藤と、キスマイ北山宏光扮するケイトクとのコントじみたやりとりは、このドラマの重苦しい雰囲気を和らげてくれる緩和剤となっている。特に元ヤン(?)のケイトク、実は思いやりのあるいい青年で、須藤のことだけじゃなく游子のことまで気に掛けている。アイドルの北山が、こういった重いテーマのドラマに出演するのは、ドラマの雰囲気を明るくするし、彼自身のキャリアアップにもつながるキャスティングだ。

ちなみに原作では須藤と游子は結ばれるのだが、本ドラマではどんな展開になるのだろうか? こちらも気になるところだ。

■前回のあらすじ
実森宅に駆けつけた須藤(伊藤淳史)と游子(松雪泰子)。すると息子の勇治(岡山天音)で暴れて母親は憔悴しきっていた。勇治は入学以来登校拒否が続いており、須藤とは面識がなかったが、游子に触発されたのか教師としての自覚が芽生え、須藤はなんとか勇治と向き合おうと努力する。引きこもった勇治の部屋の前で、須藤は自分の過去を語った。直接話ができないので、勇治のケータイにメールで「実は僕も中学3年の時、引きこもりだったんだ。本気で親を殺そうと思ったけどできなくて…家出をして上京、それっきり両親には会ってない。このままじゃいけないと思って大検を受け、美大に入ったんだ」と…。須藤は登校拒否をしている勇治の気持ちが、自分のことのように分かると告げた。何通もメールを送っているうちに、少しずつ勇治から返信が…。そして須藤は「明日朝、学校で僕が持っている裏DVDを一緒に見よう」と誘った。
ほぼ初対面だったが、すっかり勇治の心を開いた須藤。游子は「あなたのひと言でうちの家族も、そして実森くんも救われた。あなたは神様から使命を与えられて生まれて来た人なのよ」と言った。
家庭内で暴力をふるうようになってしまった亜衣(中村ゆりか)。両親は困り果て、娘を直してくれるところを紹介してほしいと児童ケアセンターを訪れる。対応した游子と山賀(財前直見)だが、父親(二階堂智)のあまりの横暴ぶりに言葉を失う。娘のことを考えているのではなく、世間体を気にしているのだ。憔悴しきっている妻(相築あきこ)に山賀は、24時間サービスで電話相談を受け付けていると伝えた。
一方、刑事の馬見原(遠藤憲一)は綾女(水野美紀)と息子の研司のことが気になって、妻・佐和子(秋山菜津子)の変化に気づかなかった。表面上は過剰なまでに明るく振る舞う佐和子だが、馬見原が家をあけると、綾女と研司のことを調べるため、家中をひっかきまわし…そして馬見原、綾女、研司の3人が仲良く写っている写真を見つけてしまった。
綾女の元夫・油井(谷田歩)は執拗に綾女母子を追いかけ、新しい転居先もつきとめてしまう。再び馬見原の娘・真弓(篠田麻里子)が営む花屋にやってきて、今度は浴槽にバラの花びらで一杯にしてほしいと注文する。綾女の新しい住所をわたし、再び佐和子に直接届けにいってほしいと頼む。怪しい注文に躊躇する真弓だったが、佐和子は綾女の家に行くのならと二つ返事で引き受けてしまう。
綾女は油井の存在に怯えながら生活する毎日…馬見原は不動産屋から綾女の転居先を聞き出し、再び綾女の家を訪れる。「もうかかわらないでください」と頼む綾女だったが「そんなことはできない」と馬見原は、何としてでも油井から二人を守ろうと決意を新たにする。
そんな中、注文を受けた佐和子は綾女宅へ配達に行ったのだが…。

■第6話あらすじ
須藤の必死の呼びかけでやっと心を開き、早朝美術室に訪れた勇治。2人仲良く裏DVDを見ている最中、突然入ってきた美歩(山口紗弥加)の「あなた、誰だっけ?」という心ないひと言で再び勇治は心を閉ざしてしまった。学校を飛び出し、帰宅した勇治は再び母親に暴力を振るう…。知らせを受け、実森宅へかけつけた游子だが、母親から「二度と関わらないで!」と…。さらに「あなた、子どもを産んだことあるの?」とキツイひと言を浴びせられてしまった。これ以上は無理と判断した游子は、先輩カウンセラーの山賀葉子(財前直見)に実森家のことを託す。
一方、馬見原のもとに佐和子が川に飛び込んだと連絡が入る。慌てて病院に駆けつけると娘の真弓が、再び佐和子を精神的に追い詰めたと馬見原に怒りをぶつける。
そんな中、游子の自宅にシロアリ駆除の大野(藤本隆宏)がやってきた。自宅の床がきしむので、游子がチラシを見てシロアリ駆除の下見を依頼したのだ。しかし、大野と一緒に現れたのは、游子に恨みを抱いている駒田(岡田浩暉)だった。
そして、須藤の元に再び勇治からメールが届く。絶望の中にも前向きな明るさを感じた須藤だったが、翌朝、須藤のケータイに勇治からの留守電が残されていた。胸騒ぎを覚えた須藤はあわてて実森宅へ向かうのだが…。

TBS金曜ドラマ「家族狩り」第6話は8月8日(金)夜10時より放送。予告動画は番組公式サイトで視聴できる。また、TBSオンデマンドで見逃し配信中。「家族狩り」公式ツイッターアカウントは「@Kazokugari_tbs」

TBS金曜ドラマ「家族狩り」番組公式サイト





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