ビルケン（トリンドル玲奈）と付き合っている古井（矢本悠馬）が西高生にボコられた！しかし古井は西高生にやられたと認めない…そこで生徒会長の中井（黒島結菜）らは「箱根まで駅伝」で西高に勝って落とし前を付けようとする！宮藤官九郎脚本TBS「ごめんね青春！」9日（日）第5話の予告動画は番組公式サイトで公開。

第3話劇中で、某学校の実名を出してしまい騒動になってしまった「ごめんね青春！」。脚本を書いた宮藤官九郎の言わんとしていることはよくわかるのだが、実名はマズかった。実名だからこそクスっと笑ってしまったのだが、あえてそこは「芸能コースだから」ぐらいにしておけばよかったのでは…。

同じ実名でも、すごいセリフが飛び交っていたが、こちらは本人の許諾を得ているのだろうか？　第4話で蜂矢りさ（満島ひかり）が言った「女子校につとめる男子教師は2、3割り増しに見えるんです。荒俣宏がニコラス・ケイジに見えるんです！」には笑った。しかもワイプで荒俣宏の写真まで出た。荒俣宏もまさか、ドラマでこんな使われ方をするようになるとは思っていなかっただろう。

そんな騒動で話題になっている「ごめんね青春！」だが、宮藤官九郎が4日ニッポン放送「宮藤官九郎のオールナイトニッポンGOLD」に出演した。番組では「励ましのメールと悪い知らせしかこない」と自虐気味だったが「日曜9時にゲラゲラ笑いながらこういう番組を見れる世の中になってほしい」と語った。
2013年放送された「あまちゃん」は、確かに全国的に大ヒット、あまちゃんブームを巻き起こした。しかし、それまでのクドカンのドラマが、全て高視聴率だっただろうか？　むしろ視聴率では話題にならなかったが、「木更津キャッツアイ」（2002）や「タイガー&ドラゴン」（2005）など、いまだにその人気は衰えていない。決して万人向けではないが、コアなファンにとっては伝説と化したドラマであった。現在放送中の「ごめんね青春！」も、そういう意味ではクドカンドラマの本道を行っていると言えるのではないだろうか。

このドラマでは、若い生徒たちの活躍はもちろんだが、ベテラン勢のパワーがものすごいことになっている。前回（第4話）では、斉藤由貴扮するシスター吉井が壊れてしまった。しかもノンアルコール、しらふであそこまで崩壊してしまうとは…さすが斉藤由貴である。修道服を着て禁欲的な生活を送っている鬱憤を晴らしたかったのだろうか。そういう笑いも、ドラマの回を重ねているからこそ、よりおもしろみを増す。あんな斉藤由貴を見ていると「スケバン刑事」（1985）をもう一度見たくなってくる…。
そしてドンマイ先生こと保健の淡島先生演じる坂井真紀もすごい。坂井真紀ってこんな女優だったっけ？！　と思うぐらいのはっちゃけぶりである。毎回、生徒のアカウントを乗っ取ってSNSで情報収集（むしろ混乱を大きくしている）、良い意味でシスター吉井と対局的なキャラで実に面白い。
小さな笑いがふんだんに組み込まれ、ボディブローのようにジワジワと効いてくる「ごめんね青春！」。視聴率という数字だけで判断するのではなく、ながい目で見守りたいドラマである。


■番宣情報
11月8日（土）午後3時30分より「ごめんね青春！」ダイジェストを放送。

■前回のあらすじ
蜂矢りさ（満島ひかり）の父・義人（平田満）はスナック「ガールズバー」で働くサトシ（永山絢斗）を見つけ大暴れ。14年前の火事現場に消防団団長として駆けつけた義人、その後の蜂矢家がどうなったのか語った…。放火の疑いをかけられた姉・祐子（波瑠）によって、家庭崩壊。祐子は失踪、義人は妻と離婚し、中学生だったりさを引き取って田舎で畑仕事をするようになった。なんとなく育てた馬鈴薯で、なんとなくコロッケを作ったらこれが大ヒット！三島市を代表するB級グルメ「みしまコロッケ」の産みの親となり、現在そのロイヤリティーで悠々自適菜生活を送っている。姉・祐子の行方はいまだ知れず…。

一方、ドンマイ先生は、生徒のアカウントを乗っ取ってSNSで情報収集。現在、三女（さんじょ）と東高（とんこー）の生徒たちには恋の嵐が吹いているらしい。中でもビルケン（トリンドル玲奈）と古井（矢本悠馬）という異色のカップルが誕生していた。

そんな中、三女と東高の生徒たちは合同文化祭のため、実行委員の親睦をかねて三津シーパラダイス（みとしー）へ行くことになった。引率するのは平助（錦戸亮）とりさ。りさは「親睦を深めるためにみとしー行くんじゃないんです」と言い、古くから三女に伝わる都市伝説を平助に語った。みとしー行きの電車には、1日1回だけ、何両目にあるかわからないが「ハート型」の吊革があり、それを一緒に掴んだ男女は結ばれるという。だから三女の女子は、その吊革を血眼になって探しているのだそうだ。

三女と東高の教師、父兄を交えた親睦会が三女で開かれた。1次回は大人しく…2次回は駅前のスナックで。そこで荒れまくるシスター吉井。こんなに酒癖がわるかったのか！？と驚愕する東高教師たちにりさは「しらふであのテンションなんです。だから怖いんです」と…。ところがそこへ現れた平助の父・平太（風間杜夫）と盛り上がって、シスター吉井は何年も絶っていた酒を飲み…翌朝気づいたらシスター吉井は永楽時で平太と1つの布団で一緒に寝ていた。ショックを受けるシスター吉井…。

なんということでしょう…みとしー行きのその日、りさが掴んでいた吊革はハート型、電車がガタンと揺れてバランスを崩した平助が思わず掴んだ吊革が、りさが握っていたハート型の吊革だった…。
そしてさらなる衝撃が！　平助は生徒会長の中井貴子（黒島結菜）から告白され、りさは半田（鈴木貴之）から「大好きでーす！付き合ってください」と告白されるのだが、りさは「半田くんのその思いに応えられないなぁ。まだ誰にも言ってないけど先生結婚するの…付き合ってはいないけど結婚するの。私、原先生と結婚するの、好きでもないけど徐々にね…」と半田に言った。

■第5話「仲間のため学校のためプライドを賭けて走れ！運命の駅伝スタート！」あらすじ
ある日、全身傷だらけの古井（矢本悠馬）が登校してきた。みんなが心配するなか「階段から落ちただけ」と言う。ビルケン（トリンドル玲奈）は自分のせいかもしれないと…。西高生が「ビルケン友の会」という本人非公認のファンサイトをつくり、そこで古井を誹謗中傷するカキコミが殺到。それに古井が反論したため、西高生にボコられたらしいのだが、古井はどうしても西高生にやられたと認めない。
生徒会長の中井（黒島結菜）と半田（鈴木貴之）らは、「箱根まで駅伝」に出場し西高に勝ち、古井の落とし前を付けると言い出したのだが…。


11月9日（日）夜9時、TBS日曜劇場「ごめんね青春！」第5話を放送。宮藤官九郎脚本、錦戸亮（関ジャニ∞）、満島ひかり出演。番組公式サイトでは第5話予告動画が視聴できる。

◇TBS日曜劇場「ごめんね青春！」番組公式サイト
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