「昭和64年に戻ってもらいたい…」ピエール瀧主演9日「64(ロクヨン)」第4話あらすじと予告動画

2015年05月08日21時00分ドラマ

「ロクヨン」を模倣した誘拐事件発生!犯人の手口、身代金等がまったく同じ!一切情報提供がなされないまま、三上(ピエール瀧)は記者クラブからまた匿名報道かと突き上げられる!長官視察を翌日に控えた今、事件はどう展開するのか!?NHK総合9日(土)夜10時スタート「64(ロクヨン)」第4話予告動画は番組公式サイトで公開。

単なる未解決の誘拐事件掘り起こしかと思ったが、このドラマには警察官僚の権力争いが根底にあることが前回(第3話)で明らかになった。事件の被害者は、警察にとって単なるコマでしかないのか!? もちろん、これはドラマだから実際の警察がそうとは言えないが、警察の怠慢で事件が大事になってしまった件は、過去いくらでもある。特に近年のストーカー絡みは警察がもっと早く動いていれば犠牲者が出なかったのでは…と思わざるを得ない事件が多数ある。その発端となったのは、やはり1999年に起こった桶川ストーカー殺人事件。
元新聞記者の著者・横山秀夫だからこそ、警察内部を第三者的目線で描けるのだろう。「ロクヨン」は二重にも三重にも重い事案が折り重なっている。上層部、マスコミの板挟みになる三上(ピエール瀧)自身、娘・あゆみ(入江杏奈)の家出という大きな問題を抱えている。
近年、民放でここまえ重厚なドラマがあっただろうか? さすがNHK、と思わせる見応えのある大人のドラマである。

■前回のあらすじ
秋川(永山絢斗)率いる記者クラブの連中は、警察庁長官視察の取材をボイコットすると宣言。困惑する三上(ピエール瀧)に、刑事部長・荒木田(中原丈雄)は「長官視察を混乱させろ」とおかしな命令を下す。
そんな中、三上の妻・美那子(木村佳乃)から、娘・あゆみ(入山杏奈)のものからと思われる無言電話があったと連絡が。今までは非通知だったのに、今回は発信者番号が残っていた。三上はすぐ折り返し電話をかけるのだが、その相手は、「ロクヨン」で自宅班だった日吉(水澤紳吾)からだった。三上はあの事件以来ひきこもりになってしまった日吉に手紙を書いていた。自分一人で組織の責任を負うことはないと…。その気持ちが通じたのだろうか、しかし電話口に出た日吉は一言もしゃべることなく電話を切ってしまった。
そんな折、刑事部長の荒木田(中原丈雄)から三上に「幸田(萩原聖人)に接触して何を言った!」と詰問される。言われていることの意味がわからない三上に荒木田は、幸田が姿を消したと言った。荒木田の話によると、今回の長官視察は「ロクヨン」被害者への慰問という名目でD県にやってきて、そこで県警刑事部長を本庁の人間にするという発表をするため、慰問は口実でしかないと聞かされる。県警にとって刑事部長は山の頂、そのポストが本庁に奪われたら刑事たちの士気は下がる。本庁に刑事部を乗っ取られることを阻止するため、荒木田は記者クラブにボイコットさせろと言ってきたのだった。
三上は自身の判断で、今回のボイコットの発端となった交通事故の加害者の実名を明かした。妊娠8カ月の身、パニックに陥っているのでこれ以上刺激したくない、実名報道を控えてほしいと三上は頭を下げた。話し合いの末、記者クラブは三上の申し出を受け入れ、長官視察取材ボイコットを撤回した。
その矢先、新たなる誘拐事件が発生。ホシは「ロクヨン」と同じ「サトウ」と名乗り、身代金も「ロクヨン」と同じ2000万円を要求してきた。

■第4話「顔」あらすじ
「ロクヨン」と酷似した誘拐事件発生。犯人が名乗った名前、要求金額、セリフ、すべてあの「ロクヨン」と同じ…。一体誰が何の目的で…。そんな中、広報官三上(ピエール瀧)は記者クラブとの報道協定締結を目指すが、刑事部は頑として情報提供を拒む。誘拐された少女とその家族の名前を明かさない県警に、再び記者クラブの面々が怒りを露わにし三上に詰め寄るのだが…。

NHK総合5月9日(土)夜10時より「64(ロクヨン)」(全5話)第4話を放送。横山秀夫の大ベストセラー作のドラマ化。第4話再放送は15日(金)24時10分より。出演はピエール瀧、木村佳乃、新井浩文、永山絢斗、山本美月、萩原聖人、高橋和也、村上淳、平岳大、きたおる、古今亭菊之丞、入山杏奈、吉田栄作、尾美としのり、中原丈雄、段田安則、柴田恭兵ほか。予告動画は番組公式サイトで視聴できる。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

NHK総合「64(ロクヨン)」番組公式サイト
NHKオンデマンド公式サイト
NHKオンデマンド/GYAO!ストアで視聴
  各話:216円/1日間、月額:972円/毎月(自動更新) 

 【春ドラマ一挙紹介】  【各話のあらすじ】


■見逃し配信
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