NHKBSP、ベトナム戦争で傷ついた帰還兵の生と死…ロバート・デ・ニーロ主演『ディア・ハンター』あらすじと予告動画

2015年08月27日21時00分映画

1960年代末期、アメリカ・ペンシルヴァニアの田舎町に住むマイケル(ロバート・デ・ニーロ)、ニック(クリストファー・ウォーケン)、スティーヴン(ジョン・サベージ)3人の若者たちも徴兵されるのだが…NHKBSプレミアムシネマ28日(金)夜11時45分より『ディア・ハンター』を放送、Huluでも配信中。

1978年公開、37年も前の作品だが今見ても全く古さを感じさせない。ベトナム戦争で過酷な状況下に置かれた3人の男たちの友情、生と死をリアルに描いた作品で、第51回アカデミー賞で作品賞、監督賞、助演男優賞、音響賞、編集賞を受賞。第33回英国アカデミー賞では撮影賞、編集賞を受賞。その他、数々の賞を総ナメした20世紀を代表する名作である。
「AMERICAN FILM INSTITUTE」によるアメリカ映画ベスト100(1998年発表)では79位、スリルを感じる映画100(2001年発表)では30位、同じく「AMERICAN FILM INSTITUTE」の10周年記念エディションアメリカ映画ベスト100(2007年発表)では53位にランキングしている。

平和でのんびりしたペンシルヴァニアの田舎町とは真逆の世界に放り込まれたマイケル(ロバート・デ・ニーロ)、ニック(クリストファー・ウォーケン)、スティーヴン(ジョン・サベージ)の3人が、ベトナム戦争によってどれほど心身ともに疲弊したか、一生消えることのない傷を負ったかがリアルに描かれている。特にラストに描かれたマイケルとニックのロシアン・ルーレットのシーンは、息が止まるほどの緊張感、その後の何とも言えない虚無感は、視聴者の心の奥底まで染みこむであろう。「戦争はいけない」「平和を愛する」などと常套句をよく見聞きするが、本当の戦争の恐ろしさを描いた作品として、一見の価値は大いにある作品といえよう。

■あらすじ
アメリカ・ペンシルヴァニアにあるロシア系移民が多く住む街・クレアトン。ここでごく普通の生活をしているマイケル(ロバート・デ・ニーロ)、ニック(クリストファー・ウォーケン)、スティーヴン(ジョン・サベージ)の3人は、鹿狩りを趣味とする楽しい仲間たち。しかし時代はベトナム戦争によって、暗澹たる空気がアメリカ全土に広がっていた。そんな中、3人はベトナム戦争へ徴兵される。折しも、彼らの壮行会はスティーヴンと彼の恋人アンジェラ(ルターニャ・アルダ)の結婚式でもあった。壮行会も終わりに近づいたとき、ニックはリンダ(メリル・ストリープ)に「戦争から帰ってきたら結婚しよう」と言うのだが…。アメリカは予想外にベトナムから苦戦を強いられていた。偶然、戦場でマイケルはニックとスティーヴンに再会するが、敵の猛攻撃により3人は捕虜として捕まってしまう。捕らえられた3人には、過酷な運命が待ち受けていた…。

【ディア・ハンター】(1978)
監督・脚本・原案:マイケル・チミノ
原案:ルイス・ガーフィンクル、クイン・K・レデカー
原案・脚本:デリック・ウォッシュバーン
撮影:ビルモス・ジグモンド
音楽:スタンリー・マイヤーズ
出演:ロバート・デ・ニーロ、クリストファー・ウォーケン、メリル・ストリープ、ジョン・カザール、ジョン・サベージ
原題:THE DEER HUNTER
備考:英語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ
『ディア・ハンター』(デジタル・ニューマスター版)のDVD&Blu-rayはNBCユニバーサル・エンターテインメントジャパンより絶賛発売中。

本作に出演しているロバート・デ・ニーロの最新作『マイ・インターン』は10月10日より全国ロードショー。ファッション・オンライン・サイトのCEOとして忙しく働くジュールス(アン・ハサウェイ)のもとにやってきたのは、40歳も年上のベン(ロバート・デ・ニーロ)がシニア・インターンとしてやってきた…。予告動画は映画公式サイトで公開。
10月10日全国ロードショー『マイ・インターン』公式サイト

NHK BSプレミアムシネマ8月28日(金)夜11時45分より『ディア・ハンター』を放送。20世紀を代表する名作が37年の時を経て今蘇る。主演はロバート・デニーロ、クリストファー・ウォーケン、ジョン・サベージ、メリル・ストリープほか。同作はHuluにて配信中。

NHK BSプレミアムシネマ公式サイト
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