NHKでは、昨年11月10日に死去した俳優・高倉健さん（享年83）を偲んで、先週2日より高倉健主演作品を放送しており、明日10日（火）は、名匠、山田洋次監督が高倉健を主演に迎えて描いた感動のロードムービー『幸せの黄色いハンカチ』をよる9時からNHKBSプレミアムシネマにて放送！刑期を終えた男性は、戻るべきかどうか葛藤しながら妻のもとを目指すが…1977年劇場公開から40年たっても色あせないストーリーは、11月現在、GYAO!ストアやHulu、Netflixでも配信している。　

『幸せの黄色いハンカチ』は、「ニューヨーク・ポスト」紙に連載されたピート・ハミルの『Going Home』をもとに、山田洋次が脚本と監督を務めた名作。広大な北海道を舞台に、笑いと涙をたっぷりと誘うロードムービーに仕立てた山田監督と共同で脚本を担当したのは朝間義隆。主演の島勇作を演じたのは、昨年11月10日この世を去った名優・高倉健。遺作でとなった降旗康男監督『あなたへ』（2012年）もロードムービーとあって、高倉ファンにとってはなおさら思い入れが深いのでは？

加えて、次第に明らかになる主人公の過去と愛する妻への想い、そして武田鉄矢と桃井かおり扮する若い男女のコミカルな恋模様と、ぜひストーリーテリングの妙に酔いしれたい名作だ。ラストの感動シーンは必見。
2008年、米国でウィリアム・ハート主演『イエロー・ハンカチーフ』としてリメイクされたのも話題だ。

■あらすじ
北海道をドライブ旅行する青年・花田は網走で若い女性・朱美と知り合い、ともに旅をすることに。２人は海辺で中年男性の島と出会うが、島は刑期を終えて網走刑務所から出所したばかり。花田たちに同行することになった島は、やがて自分の過去と、服役中に妻の光枝に宛てた手紙のことを明かす。その手紙の中で、島は光枝に“もし今も自分を待っているのなら、家の前に黄色いハンカチを下げておいてほしい”と書き記していたが……。

■キャスト
島勇作／高倉健
島光枝／倍賞千恵子
花田欽也／武田鉄矢
小川朱美／桃井かおり
帯広のヤクザ風／たこ八郎
農夫／小野泰次郎
旅館の親父／太宰久雄
ラーメン屋の女の子／岡本茉利

■スタッフ
監督／山田洋次
製作／名島徹
脚本／山田洋次、朝間義隆
撮影／高羽哲夫
音楽／佐藤勝

◇NHKBSプレミアム「幸せの黄色いハンカチ」番組公式サイト
◇GYAO!ストアで視聴（324円/2日間）