大晦日の夜、豪華客船「ポセイドン」号は47メートルもの大波にぶつかり、転覆！ニューイヤーバーティを船上で開いていた華やかさから一転、船底が海上を向いた状態で停止する中で逃げ惑う人々…傑作『ポセイドン・アドベンチャー』を34年ぶりにリメイクした『ポセイドン』が、明日12月7日（月）NHKBSプレミアムシネマにて放送！YouTubeに2分強の予告動画が公開されている。

オリジナルの映画『ポセイドン・アドベンチャー』は、1972年の大ヒット映画。1912年に起こったタイタニック号事件をモチーフにした小説が原作となっている。原作の小説は1969年に発表されており、時期的にまだ実名で描く事がためらわれた時期でもあったのだろう。
1972年版の映画では、上下さかさまにした船体での撮影がアカデミー賞の特撮部門を受賞しているが、明日放送される2006年版では当時にはなかったCGの技術を駆使して当時表現不可能だった部分が描かれるようになっている。その結果、受賞こそ逃したがアカデミー賞の視覚効果賞にノミネートされた実績を持つ。

元ニューヨーク市長のラムジーを演じるカート・ラッセルは日本で「カーくん」の愛称でも親しまれたおじさまキャラ。彼の甥は2006年まで千葉ロッテマリーンズに在籍していたマット・フランコであるという事でも日本と縁がある。1991年の映画『バックドラフト』では消防士を演じた事のオマージュから、今作でラムジーが元消防士だったという設定になっているのも洋画通ならにんまりしてしまうところだ。
旧作が生存を賭けて葛藤する人々の間での人間ドラマを描いたものであるなら、今作は現代の技術を生かして更に視覚的にスリルとサスペンスを増した作品となっている。

■あらすじ
新年へのカウントダウンにわく豪華客船ポセイドン号。ところが、巨大な波の直撃を受け転覆し、船内はパニック状態に。極限の恐怖のなか、ギャンブラーのディランを含む10名が、船長の指示を無視して脱出を図る。

■作品情報
製作・監督：ウォルフガング・ペーターゼン
製作：ダンカン・ヘンダーソン、マイク・フライス、アキバ・ゴールズマン
原作：ポール・ギャリコ
脚本：マーク・プロトセヴィッチ
撮影：ジョン・シール
音楽：クラウス・バデルト
出演：カート・ラッセル、ジョシュ・ルーカス、ジャシンダ・バレット、リチャード・ドレイファス　ほか
製作国：アメリカ
製作年：2006
原題：POSEIDON

◇NHKBSプレミアム
◇YouTube『ポセイドン』プレビュー