徳兵衛(小池徹平)お初(早見あかり)心中覚悟!NHK25日「ちかえもん」第7回あらすじと予告動画

2016年02月24日19時45分ドラマ
(C)NHK

父・忠右衛門(岸部一徳)と和解し商いに精を出す徳兵衛(小池徹平)。その一方で九平次(山崎銀之丞)は平野屋潰しに暗躍!平野屋絶対絶命の中、今生で結ばれないのならあの世で、と徳兵衛はお初(早見あかり)と心中を決意!NHK総合25日(木)夜8時「ちかえもん」第7回、予告動画は番組公式サイトで公開。

NHKとは思えない斬新な演出で話題を呼んでいる木曜時代劇「ちかえもん」。毎週放送が楽しみだがラスト2話となってしまった。この物語は“ちかえもん”こと、近松門左衛門(松尾スズキ)が名作『曾根崎心中』を書くに至る経緯を描いているのだが、最終回はやはり『曾根崎心中』のラストと同様、徳兵衛(小池徹平)とお初(早見あかり)が心中してしまうのだろうか。前回(第6回)で、忠右衛門とお初の父・結城格之進(国広富之)のことを知った徳兵衛は、「大人はキタナイ!」とまるで尾崎豊のようなことを叫んでいた。あほぼんだが、純粋な心を持つ徳兵衛に、お初は本当に惚れてしまったのだろう…。

劇中、近松は母・喜里(富司純子)と同居しているのだが、この母がなかなかのクセ者。どこの馬の骨ともわからない万吉(青木崇高)をえらく気に入り、居候扱いとさせている。時に万吉が床に就く前に物語を読んでくれと、まるで子どもが母親におねだりするように喜里に頼む。それを喜んで引き受け、近松が書いた『出世景清』を読み聞かせしてやるのだ。
ところが、肝心要の息子・近松にはいつも手厳しい喜里。はやく傑作を書けと近松の尻を叩いている。近松も、母には頭が上がらなく言われっぱなし。というか、母・喜里に依存しっぱなしである。50歳すぎたオッサンが…と思いきや、実際、近松門左衛門はマザコンだったらしい。

ドラマ「ちかえもん」に資料提供しているのが尼崎・園田学園女子大付属「近松研究所」。研究所所長・乾安代氏によると、近松の生涯や作品、当時どのように浄瑠璃小屋が作られ経営していたかなど、多岐にわたる情報をNHKに提供したそうだ。劇中に登場する【竹本座】も、所長が驚くほど細部にわたって見事に再現されているらしい。
そして、この研究所所蔵の資料によると、近松門左衛門は母・喜里の供養のため、数多くの品々をお寺に奉納している記録が残っている。マザコン…いや、実に母親思いだったことがうかがえる。ドラマでは近松のマザコンっぷりが誇張されており、松尾スズキと富司純子のやりとりがとても面白い。第7回で喜里が越前に帰ると言い出したらしいのだが…。ラスト2話、『曾根崎心中』完成まで1話たりとも見逃せなくなってきた。

■前回のあらすじ
万吉(青木崇高)から天満屋に呼び出された平野屋忠右衛門(岸部一徳)。そこで忠右衛門はお初(早見あかり)がかつての親友・結城格之進(国広富之)の娘だと知る。お初に大金を渡し、これで遊女をやめ人生やり直してほしいと言うが、お初は死んだ父に謝れと忠右衛門に迫る。見かねた番頭の喜助(徳井優)が格之進と忠右衛門の本当の関係をお初に話す。
十数年前、忠右衛門の妻・お鶴(徳兵衛の母)が大病を患い長い間床に着くようになり医者から朝鮮人参を飲ませるといいと言われたが、当時の平野屋は今のような大店ではなく、朝鮮人参を調達できるほどの財がなかった。忠右衛門の看病の甲斐もなく、お鶴は死んでしまった。妻が死んだ悲しみを紛らわすため、忠右衛門は竹本座の人形浄瑠璃に通うようになたった。そこで格之進と親しくなったのだ。武士と商人と身分は違えど、2人は損得勘定なしに親友になった。忠右衛門は近松の『出世景清』を見て、お鶴のために、金持ちになってやると決意。以降、役人に賄賂をわたし朝鮮人参を闇ルートで扱うようになり、莫大な財産を築くまでになった。たしかに、格之進からは不正な闇取引を止めるよう忠告を受けたが、忠右衛門は格之進を陥れるようなことはしていなかった。バカ正直な格之進は、他の不正取引をしている役人たちから疎まれ、廃除されてしまったのだ。いまもなお忠右衛門は、あの時格之進を助けることができなかったと悔いていた。
話を聞いたお初は、やはりお金は受け取れない。これが自分の定めと受け入れ、生きて行くことが父への孝行でございます、と忠右衛門に言った。

■第7回「賢母喜里潔決断」あらすじ
父・忠右衛門と和解し、商いに精を出す徳兵衛(小池徹平)。一方、近松は相変わらず名作が書けず、母・喜里(富司純子)に酷いことを言って八つ当たりしてしまった。そんな近松を見て、喜里は越前に帰ることにした。
一度はお初のことをあきらめた徳兵衛だったが、再び2人の恋は再燃し、今生で結ばれないのなら、あの世で…と心中を決意するのだが…。

NHK総合2月25日(木)夜8時、木曜時代劇「ちかえもん」(全8回)第7回を放送。予告動画は番組公式サイトで公開。再放送は3月1日(火)午後2時5分より。出演は青木崇高、優香、小池徹平、早見あかり、山崎銀之状、徳井優、佐川満男、北村有起哉、高岡早紀、岸部一徳、富司純子、松尾スズキほか。予告動画は番組公式サイトで公開。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

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