チャグム(小林颯)自分の運命を受け入れる!綾瀬はるか主演「精霊の守り人」第3回あらすじと予告動画

2016年04月01日20時00分ドラマ
(C)NHK

バルサ(綾瀬はるか)から育ての親・ジグロ(吉川晃司)の話を聞いたチャグム(小林颯)は、バルサのように自分の運命から逃げないことを心に誓う!しかしチャグムの体に宿った精霊の卵は大きくなり…NHK総合2日(土)夜9時より「精霊の守り人」第3回を放送!NHKオンデマンドで見逃し配信、予告動画は番組公式サイトで公開。

初回視聴率が11.7%に続き、第2話も10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と2ケタをキープした「精霊の守り人」。綾瀬はるかのアクションシーン(殺陣)を絶賛する声がある一方で、物語が分かりにくいという声も聞こえる。某週刊誌に掲載されたテレビ評では、出てくる言葉(名称や設定)がわからないと書かれていたが、これは致し方ないこと。架空の世界の物語で、登場する人種(人類?)や人々の風習、固有名詞などすべて作者である上橋菜穂子が作り上げた世界なのだから。一番よいのは原作を読むことだが、読まれていない方にもご理解いただけるよう、番組公式サイトでは物語の背景、歴史(もちろん架空)、用語集などかなり丁寧に解説されている。一見しただけでは、なかなかその世界観にどっぷり浸かることが難しいかもしれないが、ドラマを見る前、見終わった後に公式サイトを見ると、より深く理解することができる。

劇中、幼少のころを思い出すバルサの回想シーンで、育ての親・ジグロが何度か登場した。演じているのは吉川晃司なのだが、これがめちゃくちゃにカッコイイ。シルバーグレーの髪に鋭い目つき、そして追ってくる刺客(かつての仲間)を倒すたびに背中で男泣きするジグロ。吉川晃司って、こんなにかっこよかったっけ? と改めて吉川晃司の魅力を再発見した。
1984年「モニカ」でセンセーショナルなデビューを飾った吉川晃司。学生時代に水球をしていたその体は、見事な逆三角形で多くの女性ファンを魅了した。1989年には布袋寅泰と「COMPLEX」を結成し「BE MY BABY」をリリースし大ヒットした。しかしその後布袋と音楽性の違いが生じ、バンドは解散。東日本大震災復興支援ライブで21年ぶりに「COMPLEX」が復活し、ファンを喜ばせた。

俳優業ではデビュー作『すぴかんウォーク』でアイドルらしい扱いをされていた吉川だが、2009年NHK大河ドラマ「天地人」の織田信長役で注目をあびる。その後、ミュージカルや「仮面ライダー」などに出演。2015年放送し大ヒットした「下町ロケット」(TBS)で、佃製作所をバックアップし、佃航平(阿部寛)と熱い友情を交わした帝都重工の財前道生が好評を博した。今年公開された『さらば あぶない刑事』ではタカ&ユージの敵役、中南米のマフィア、キョウイチ・ガルシア役を熱演。この役のためにトレーニングしていた吉川は足を骨折してしまったがのだが、村川透監督が機転を利かし、ガルシアにステッキを持たせた。これがまた怪しい雰囲気をかもしだし、敵ながら吉川晃司がとてもかっこよかった。ラスト、タカ(舘ひろし)とのバイク対決シーンは「あぶ刑事」史上に残るメーシーンとなった。

「精霊の守り人」では、バルサ(綾瀬はるか)の育ての親で、最強の武人と歌われた短槍の達人・ジグロを熱演。この役でまた、女性ファンはより一層魅了されてしまうのではないだろうか。

seirei■前回のあらすじ
狩人のモン(神尾佑)とジン(松田悟志)との戦いでバルサ(綾瀬はるか)を救ったのは、チャグム(小林颯)の不思議な能力だった。チャグムの叫びに呼応するように、川の水が狩人たちを押し流した。傷だらけになったバルサは、息も絶え絶え山中を歩き、タンダ(東出昌大)の元へ向かう。しかい途中で力尽き…気づくとバルサはタンダの家で介抱されていた。バルサの指示に従い、チャグムがタンダを連れてきたのだった。
一方、見習い呪術師・シュガ(林遣都)は呪術師・トロガイ(高島礼子)から、チャグムの体に精霊が卵を産み付けたことを聞かされる。それは新ヨゴ国建国の伝説が否定されることになる。かつて、トルガル帝が水の魔物を退治し建国したのが新ヨゴ国。帝はトルガル帝の末裔で神性を引き継ぐ者として国民から崇められていた。もしチャグムの体に水の魔物が宿っていたら、この神話が崩壊してしまう。そのため、帝はチャグムを亡き者にしようとしていた。しかしトロガイの話では、先住民ヤクーは精霊の卵を宿した人間を大切にしていた。なぜなら、精霊は100年に1度卵を産み、もしその卵を大切にしなかったら、国は大干ばつになるからだった。
そして、帝の手先・狩人だけではなく。精霊の卵を捕食するラルンガという魔物も、チャグムを狙っていた。トロガイはタンダとバルサに狩人とラルンガから逃げるよう指示。タンダは、冬の間、山中の洞窟に身を隠そうと提案する。
その頃、王宮では「知ってはならぬ事(帝の神話)を知ろうとするシュガが、書庫に閉じ込められていた。ガカイ(吹越満)はシュガに、水と食べ物を与えてやるから、書庫にある書籍に書かれていた帝の神話について話せと要求した。

seirei■第3回「冬ごもりの誓い」あらすじ
チャグム(小林颯)に宿った精霊の卵を取って食おうとするラルンガから逃げるため、バルサ(綾瀬はるか)とタンダ(東出昌大)、チャグムの3人は狩穴と呼ばれる山中の洞窟に冬の間こもることにした。その間も、チャグムの体の中で精霊の卵は育ち、そのおかげでチャグムはもう一つの世界「ナユグ」の闇に引きずり込まれそうになる。その恐怖と闘おうとするチャグムを抱きしめるバルサ。バルサはチャグムに自分のこと、育ての親ジグロ(吉川晃司)のことを話す。バルサの話を聞いたチャグムは、自分も運命から逃げないことを誓うのだが…。その頃、王宮では皇太子が熱病に冒され死の淵にいた。帝(藤原竜也)は、皇太子が死んだら後継者がいなくなるからと、チャグムを連れ戻すよう命令するのだが…。

放送90年 大河ファンタジーNHK総合2016年4月2日(土)夜9時「精霊の守り人」(連続4回)第3回を放送。再放送はNHK総8日(金)24時10分から。上橋菜穂子著、大人気ファンタジー小説を4K映像で実写ドラマ化。脚本は大森寿美男。主演は綾瀬はるか、その他東出昌大、小林颯、林遣都、吉川晃司、吹越満、神尾佑、松田悟志、加藤清史郎、藤原竜也、高島礼子、平幹二朗ほか。第3回予告動画は番組公式サイトで試聴できる。NHKオンデマンドで見逃し配信中。

2016年3月19日スタートNHK総合「精霊の守り人」番組公式サイト
NHKオンデマンド公式サイト

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