子供を監督できぬ父!甲辰年の悲劇…世子侍講院って?「秘密の扉」第11話<竹波の正体>あらすじと見どころ!予告動画
一連の画員連続事件に一応の決着がついたが、納得できなソンが連判状の真実を知るために“竹波”の正体を探る!それを阻止しようとする英祖、キム・テクに宣戦布告!また一歩、悲劇の事件“米びつ事件”に近づく…「秘密の扉」第11話のあらすじと見どころを紹介!DVD-BOXも好評発売中で、商品サイトに予告動画が公開されている。
「あらすじ」を読んでから視聴されても楽しめるように配慮しておりますが、詳しいあらすじを知りたくない方は、「見どころ」と「豆知識」だけご覧になって、「あらすじ」は視聴後の確認用にどうぞ。
また、※朝鮮時代劇が始めての方や、もっと詳しく知りたい方は【「秘密の扉」を2倍楽しむ】の「(2)時代背景」 の①~③を呼んでおくことをお勧めします。
【作品詳細】【「秘密の扉」を2倍楽しむ】
■キャスト
英祖役:ハン・ソッキュ【声・てらそままさき】
イ・ソン(思悼世子)役:イ・ジェフン【声・川田紳司】
ソ・ジダム役:キム・ユジョン【声・小松未可子】
恵慶宮ホン氏役:パク・ウンビン【声・合田絵利】
ナ・チョルチュ役:キム・ミンジョン【声・山本兼平】
チェ・ジェゴン役:チェ・ウォニョン【声・中村章吾】
■第11話の前に
▼キム・ムの尋問の場で、自らカン・ピルチェ殺害の罪を認めたキム・テク。だがこれこそがテクの作戦。ムが決して口を割らないことを確信したうえで、罪人ムが自らの子であることを告白し、父としての監督不行き届きを申し出たのだ。ムは、ピルチェ殺害を命じたのがチョン・スンセだと証言。ピルチェとスンセが共謀して画員2人を殺害して金になる文書を入手したが、スンセが独り占めしようとムにピルチェ殺害を依頼したと。スンセはソンの目の前でピルチェの矢で死んだ偽造職人。(第5話)ありえないとソンは声を大にして訴えたが、聞き入れられなかった。
牢の中、ソンが最後にキム・ムに会って、キム・テクが息子をも利用する、孝行するに値しない父親、真実を話すように説得。だが、そんなことはムは先刻承知。世間から“殺人鬼”と恐れられた自分を“息子”と呼んでくれたその思い出だけで、父を命を懸けて守った。
■第11話「竹波の正体」
亡きフンボクの汚名が晴れ、遺族も自由の身となる。英祖は、事件解決に尽力したジダムを側室に迎えてはどうかとソンに提案する。ソンは自らの未熟さを理由にこれを丁重に断る。謁見の後、せめてジダムを女官にしては?というホン氏に、ソンはジダムを卑劣で残酷な王宮に閉じ込めたくないと、ホン氏提案を退けた。
その頃、剣契東方の頭目ナ・チョルチュは、斬り落とされるはずだった右手を見て、友だからでなく、朝鮮一剣術士だから右手を残したと言った亡きキム・ムを思い出していた。そんなチョルチュの前にソンが現れる。チョルチュは、煙管の中の連判状をパク・ムンスに渡したが、自分と世子を救うために、その文書はすでにムンスの手を離れたと教える。なぜ、それを教えてくれるのかと問うソンに、汚れきった国を誰かが変えるべきだからと答える。
ソンはパク・ムンスを呼び出し、なぜ連判状を手放したかと詰問。連判状の日付の甲辰年が、英祖即位と先代王逝去の年だと確認するソンは、その年の記録が10年前の火事で紛失したことを知る。ソンが甲辰年の記録を探していると知った英祖は、ソンが真実を知ったのではないかと恐れる。
連判状の内容を尋ねるジェゴンに、ソンが本文の写しを見せる。そして、“竹波”の正体と真実を知るために、ついにキム・テクへの攻撃を開始する。
シン・チウンら少論派はソンを後押しすることを決め、世子侍講院にキム・テクの弾劾案を発議するよう指示。
キム・テクは英祖にソンを世継ぎの座から下ろすべきだと進言するが…。キム・テクは、世子の座を揺るがすために、王の側室・昭媛ムン氏を訪ねて必ず男児をお産みください、とたきつける。
キム・テク罷免の声が高まる中、ソンは…。
■見どころ
英祖が世子ソンの側室にジダムを推薦する場面。ジダムのまんざらでもない(?)表情とソンと世子妃ホン氏の表情を見比べてみよう。ジダムを大切に思うソンの本心を知り、深く傷つくホン氏の表情にも注目。
本作のために、剣、弓、馬術の特訓をしたというソン役のイ・ジェフン。弓を射る姿が素敵だ。射場でムンスと向き合う場面で、ソンが竹波の正体を確信する場面が辛い。
王の口からキム尚膳に「南人派か?」と訊ねるシーンがあるが、これについては「朝鮮王朝の党派の歴史」年表で確認できる。
これまで直接対決が無かったソンとキム・テク!的場でソンがテクに宣戦布告。ソン、英祖、キム・テクの三者の頭脳戦の中で、少論過激派を使ってソンどう動くのか?だが、この頭脳戦が英祖を怒らせることになってしまう。
■豆知識:世子侍講院って?
世子侍講院とは、世子の教育を担当する官庁。侍講官たちは、当代の若き中堅実力者で構成され、メンバーは、世子が国王に即位する時に国家の要職に就く予定で、「みだりに名前を呼べない大臣」と意味で「不召之臣」と呼ばれた。侍講官は文官の中の秀才の中から選ばれるが、身元も曽祖父の代まで徹底的に調査された。講義は、1日に3回。月に2回は習ったことの復習する会議もあった。常に世子に模範の行動を示し、彼らによって世子の日常は王に逐一報告された。
ドラマ「イ・サン」でもサンが侍講官たちと講義するシーンがたびたび描かれた。
【作品詳細】【「秘密の扉」を2倍楽しむ】
◇DVD公式サイト
※この記事は2016.04.21~05.25 月~金 14:59-15:59にBSフジ(全24話版)で放送したときに紹介したものをリライトしています。