【訃報】八千草薫さん死去88歳「やすらぎの郷」の続編「やすらぎの刻」での復帰叶わず…関連動画

2019年10月28日16時42分芸能

昭和を代表する名女優がまた1人、この世を去った。「岸辺のアルバム」(TBS1977)や映画『ディア・ドクター』(2009)など数々の名作に出演した八千草薫。昨年2月よりがん闘病のためドラマ降板。24日、すい臓ガンのため死去した。88歳。出演作はAmazonPrime、Huluなど動画配信サービスで配信されている。

舞台、ドラマ、映画など数々の名作に出演し、国民的女優として活躍した八千草薫が24日亡くなられた。88歳。宝塚音楽学校卒業後の1947年、宝塚歌劇団に入団。娘役女優として一世を風靡した。

1957年、宝塚を退団した後は映画、ドラマ、舞台などで活躍。57年には20歳近くも年の離れた映画監督・谷口千吉と結婚。芸能界屈指のおしどり夫婦として名を馳せた。結婚当時は、親子ほどの年の差、また谷口の結婚が3度目とあり、多方面で話題になったが、2007年谷口が死別するまで連れ添った。

八千草薫の代表作といえば…あまりにも多すぎで挙げることは難しいが、特筆すべき作品は、それまでの八千草薫の淑女たるイメージを払拭した不倫妻を演じた「岸辺のアルバム」(1977)。同作で八千草は「テレビ大賞主演女優賞」を受賞した。

1997年には紫綬褒章、2003年には旭日小綬章(秋)、そのほか、数多くの映画賞を綬章している。2015年には岡本喜八監督夫人・中みね子が初メガホンを取った『ゆずり葉の頃』で主演を務める。この作品が最後の主演映画となった。

テレビドラマでは、時代劇から現代劇、シリアスからコメディまで幅広い作品に出演。どの作品も品のよい夫人、おばあちゃんを演じ誰からも愛される女優だったことは間違いない。2017年放送「やすらぎの郷」で九条摂子を演じた八千草薫。2019年放送の続編「やすらぎの刻」にも同じ役で出演予定だったが、がん治療のため降板。「体調整えて帰って参ります」と復帰意欲をにじませていたが、その願いは叶わなかった。

多くの作品で日本国民を魅了した大女優・八千草薫の死去は、昭和、平成という時代の幕を下ろしたに等しい。

■出演作(動画配信サービス視聴可)
【Hulu/AmazonPrime】
ドラマ「おかしの家」(2015)/「白夜行」(2006)ほか
映画『舟を編む』(2013)/『くじけないで』(2013)/『ツナグ』(2012)ほか

八千草薫出演作品(ドラマ/映画)は、動画配信サービス「Hulu」「Amazon Prime」「Netflix」等で視聴できる。

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