『The House by the Sea』、邦題『海辺の家族たち』で5/14公開&予告編&ポスター解禁

2021年03月18日12時00分映画

〈フランスのケン・ローチ〉と称えられる名匠ロベール・ゲディギャン監督作『The House by the Sea』(英題)が、邦題『海辺の家族たち』として5月14日(金)より、kino cinéma横浜みなとみらい、kino cinéma立川髙島屋S.C.館、kino cinéma天神ほか全国順次公開が決定した!併せて予告編とポスタービジュアルも解禁となった。



空と海を一望できる美しい入り江沿いにあり、かつては別荘地として賑わったが、今ではすっかり寂れた町で、過去にとらわれて絆を見失い、明日へと踏み出せない家族たちが描かれる。だが、彼らが〈人生を変える新しい出会い〉を受け入れたことで、再び未来が輝き始める。こんな時代だからこそ、人と人の繋がりが何よりも大切だと、忘れられないラストシーンが教えてくれる感動作。今、世界が忘れた優しさが、ここにある。

監督を務めたのは、自身が生まれ育ったマルセイユを舞台に、労働者階級や移民など社会的に弱い立場の人々の人生を温かな眼差しで見つめ続け、〈フランスのケン・ローチ〉と称えられるロベール・ゲディギャン監督。本国で半年以上のロングラン上映を成し遂げた大ヒット作『マルセイユの恋』や『幼なじみ』、『キリマンジャロの雪』などで高く評価され、ベルリン国際映画祭や、ヴェネチア国際映画祭、審査員も務めたカンヌ国際映画祭の常連でもある名匠が、映画人生40年の集大成となる傑作を完成させた。

この度解禁された予告編では、マルセイユ近郊の寂れた街に、突然倒れた父親のため、3人の子供たちが久しぶりに集まる様子が切り取られている。パリで女優として活躍する末っ子のアンジェル、若すぎる婚約者を連れて戻ってきた次男ジョゼフ、父親の思いを継ぎ故郷で小さなレストランを細々と続ける長男のアルマン。それぞれが胸に秘めた過去にとらわれていたが、ある日、港に漂着した難破船の子供たちを助けたことで思わぬ方向へと未来が開けていく―。「さびれた故郷で、過去と仲直りし、未来へと踏み出した。」というコピーの通り、時代の流れに思い悩みながらも前へと進む様子が描かれている。

併せて解禁されたポスタービジュアルでは、3人の子供たちと次男の婚約者が、マルセイユ近郊の入江沿いに建つ父親の家のベランダから、希望に満ちた表情で外を眺める姿が捉えられている。ベランダの外には海と青空が広がり、この美しい風景を舞台にどんな出会いが待ち受けているのか、期待が高まるビジュアルとなっている。

また、本作を鑑賞した山田洋次監督から絶賛コメントが到着。「美しい入江の一軒家に集う家族が、憂鬱な時間を重苦しく過ごすうち、突如思いもかけぬ出来事が立ち上がり、未来が豁然と開けてくるーーこの映画には思想がある。」と、日本の巨匠も太鼓判を押す感動作をぜひスクリーンでご覧いただきたい。

■あらすじ
パリに暮らす人気女優のアンジェルは、20年ぶりにマルセイユ近郊の故郷へと帰って来る。家業である小さなレストランを継いだ上の兄のアルマンと、最近リストラされて若い婚約者に捨てられそうな下の兄のジョゼフが迎えてくれる。兄妹3人が集まったのは、父が突然、倒れたからだ。意識はあるもののコミュニケーションが取れなくなった父と、家族の思い出の詰まった海辺の家をどうするのか、話し合うべきことはたくさんあった。だが、それぞれが胸に秘めた過去が、ひとつひとつあらわになっていく。昔なじみの町の人々も巻き込んで、家族の絆が崩れそうになったその時、兄妹は入り江に漂着した3人の難民の子供たちを発見する──。

★5月14日(金) キノシネマみなとみらい・立川・天神 ほか全国順次公開



■作品概要
監督:ロベール・ゲディギャン
出演:アリアンヌ・アスカリッド、ジャン=ピエール・ダルッサン、ジェラール・メイラン、ジャック・ブーデ、アナイス・ドゥムースティエ、ロバンソン・ステヴナン
2016年|フランス|フランス語|カラー|ビスタ|DCP|5.1ch|107分|原題:La Villa|英題:The House by the Sea|レイティング:G|
字幕翻訳:宮坂愛
提供:木下グループ  配給:キノシネマ
© AGAT FILMS & CIE – France 3 CINEMA – 2016

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