韓国ドラマ「君は私の春」第3-4話あらすじと見どころ:自白、そして新たな人物登場

2021年07月14日08時00分ドラマ
画像:tvNより

メインキャストの一人ジュン(ユン・バク)の自殺で終わった前回、第3話は彼の遺書からジュンが殺人犯だと判明するが…韓国tvN月・火ドラマ「君は私の春」7月12日、13日に放送した第3話と第4話の詳しいあらすじと見どころを紹介、本作は日本ではNetflixで独占配信している。
※ネタバレが気になる方は、先に見どころをご覧になって、あらすじは視聴後の確認用にどうぞ。



「君は私の春(너는 나의 봄)」(脚本:イ・ミナ、演出:チョン・ジヒョン)は、7歳の心の中に抱いたまま“大人”として生きていく彼らが殺人事件の発生したビルに集まって生きることから繰り広げられる物語を描くヒーリングロマンス。
【「君は私の春」を2倍楽しむ】では、ドラマの見どころや、韓国での放送前の評判などまとめて紹介している。

■キャスト
カン・ダジョン役:ソ・ヒョンジン
チュ・ヨンド役:キム・ドンウク
チェ・ジュン役:ユン・バク
アン・ガヨン役:ナム・ギュリ
 ほか

■第3話
ジュンとのデートでダジョンが「最後まで声を上げ続け、犯人を告発し、埋もれかけた真実を世に知らせる」といったオルゴールの中には、手紙と1枚の写真が潜ませてあり、幼いダジョンも映っていた。手紙は、2003年、2018年、2020年の3件の殺人事件の犯人だという自白であり遺書だった。その頃、ジュンは工事中のビルの上から投身自殺を図り、彼を追いかけてきたヨンドが目撃、警察に通報。警察はジュンの身元をチェ・ジョンミンと発表する。一方ダジョンはジュンの遺書を警察に届け、「写真に写る教会には一度しか行ったことがなかった、ジュンの本名がチェ・ジョンミンだと知らなかった」と証言。ヨンドは虚ろな表情のダジョンを見て兄を亡くした時の母親の表情に重ねる。こんな時は言葉は意味がないと考え、食事をさせて99ビルに連れ帰る。

翌日、ダジョンは江陵(カンヌン)の町にある母ミランの店までヨンドに車で送ってもらうことに。車中では友人で放送局のPDスンウォンに、元妻や女性関係の話をされ、ヨンドは慌てて電話を切って弁明する。江陵に到着するや、ミランに見つかり、ヨンドとの仲をいろいろ詮索される。ヨンドはミランのペースに翻弄され、注文の電話まで受ける羽目に。なんと、注文の主は元妻で女優のガヨン。海辺でCM撮影中の恋人のパトリックへのサプライズ差し入れ。結局ヨンドはピザの配達まで手伝わされる。浜辺で話すダジョンとヨンド。ジュン(ジョンミン)の死の原因が、自分が引きずる幼少期の記憶か、自分の運勢のせいかもしれないと自責の念に駆られるダジョンを、「心が元通りになるまで時間がかかります。 あなたは悪くない。 暗闇でころんだだけ。 軽傷で済んで何より、次からは照明をつければいい」と慰める。「せめていい人であってほしかった。そうすれば涙を流せるのに…」と嗚咽を漏らすダジョン。

2件目の事件の被害者はコ刑事の同僚ジョンボムだった。殺人事件の捜査に当たっていたコ刑事は、自白や証拠があっけなくそろったことをいぶかしむ。そんな中、防犯カメラの映像から、当日、ロッカーに封筒を入れた人物が判明。その人物はホームレスで、5万ウォンで頼まれたと、ジュン(ジョンミン)の名刺を差し出す。

コ刑事はヨンドを呼び出し、何もかも用意されたように、証言者まで現れたと話す。ヨンドは、ジョンミンが犯人ではないように思うと言い出す。それはコ刑事の脳裏に浮かんだ疑惑でもあった。それを打ち消すかのように、ヨンドの推理にひとつずつ反論するが、「もし、ジョンミンが真犯人でなく、投身自殺も他殺だったら…」というヨンドの言葉に、コ刑事はジョンボムの死んだ日のことを思い出す。そして「もしヨンドのいう通り真犯人が別にいるなら、ヨンドとダジョンが危険だ」と忠告し、この事件をイチから調べなおそうと決心する。

実は、かつてジョンボムが運ばれた病院にヨンドも入院しており、駆け付けたコ刑事ともすれ違っていた。移植を待つヨンドへの心臓提供者こそが、脳死したジョンボムだった。その後、ヨンドは心臓移植を受けた者としてコ刑事に挨拶し、顧問医を務めることになったのだった。

海辺で借りた洋服を返しに来たヨンドに、ドクター・ホローの人形を渡したダジョンは、これまで言えなかったいろいろな配慮に対して「ありがとう」と口に出して礼をいう。ヨンドもまた、ジョンミンがサイコパスだということを話せばよかったと謝る。そして、今後は単なる隣人として気楽に接しようと、握手する。

ある日、ダジョンは職場のホテルで客室から出てきた男性の顔を見て驚愕し、例の教会で同年代の少年に声をかけた日のことを思い出す。

第1話でコ刑事が「ジョンボムの心臓は生きている」といった言葉や、ヨンドが2018年のイ・ジョンボム殺人事件にこだわる理由も明確になった。今回ヨンドの親友、獣医のハヌル役で登場したのはチ・スンヒョン。
母ミランの店に向かうダジョンとヨンド。どちらの車に乗るかから始まる2人の車中のテンポある会話が楽しい。また、ミランから何を聞いても不器用な答えしか返せないヨンドのことが、ミランは気に入った様子。そんなヨンドのセリフのひとつ一つに癒される。特にラジオの人生相談「“心が傷ついた”は比喩ではなく、傷が見えないだけで外傷を負っている。問題は患者自身が自覚していないこと。血が出ないので…。交通事故に遭った人に“今すぐ起き上がれ!と言ってはいけないように、日々耐えているだけでも立派なんだ」は、心を怪我した多くの人をも癒してくれそうだ。さすが作詞も手掛ける言葉の魔術師イ・ミナ作家だ。


tvN■第4話
1994年12月、ダジョンは教会で「なぜ頭を撫でたの?」と少年に聞き、「頭を撫でたのは僕じゃない。バカ」と言い返され、その後、教会の集合写真撮影に呼ばれた。

コ刑事は写真を手掛かりに教会にたどり着くが、当時の信者名簿などはない。なぜなら近くの児童施設が運営していたその教会は、失踪児童の監禁、違法養子縁組、児童虐待など犯罪の温床となっていたことが分かった。

ジョンミン(ジュン)と同じ顔をしたアメリカ人医師が客室から出てくるのを見かけ、大きく動揺するダジョンは、VIP顧客リストで彼の名がイアン・ノーマン・チェイスと確かめる。警察に出向いてコ刑事に、ジョンミンとそっくりな人物に出会ったことを打ち明け、彼に兄弟がいないか尋ねるが、彼には家族はいないらしい。コ刑事から教会のことで何か覚えていないかと聞かれたダジョンは、一緒に行った弟に聞いてみると答えて別れる。その後、弟テジョンからチョコレートの話を聞きツリーの中に隠れていた少年のことを思い出す。

君は私の春tvNよりドクター・ホローをガヨンに取られたヨンドは、夜、ガチャポンの前で悪戦苦闘。そんな姿を帰宅途中のダジョンに見られてしまう。2人並んで歩く道すがら、ダジョンは、ドッペルゲンガー(自分とそっくりの姿をした分身)が実在するかと尋ね、ヨンドは「あり得る」と答える。そこに母ミランから電話が入り、ヨンドはアルバイト代を渡すというミランの申し出を断るものの、長電話に付き合わされる。

テレビのニュースを見ていたコ刑事は、アメリカから来た医師団の中の韓国系医師チェイスに驚き、若手のホ刑事にホテルに張り込ませ、チェイス宛にはジョンミンの写真と共に連絡が欲しいとメッセージを残す。

99ビル2階にヨンドの友人ハヌルが動物病院を開院する。引っ越し手伝いに放送局PDスンウォンもやってきて、屋上バルコニーでダジョンたちも一緒にみんなで食事をする。友人たちと大騒ぎするヨンドの姿を新鮮に感じるダジョン。

そんなある日、ヨンドが怪我したと早合点したダジョンは心配のあまり、何度も電話する。電話の履歴に気づいたヨンドもダジョンに何かあったと駆け出す。お互い元気な姿にホッとし、単なる隣人として付き合うのは無理だと判断したダジョンは、「まだ立ち直れていない」と素直に弱みを見せる。優しく話を聞いてやるヨンドは、口に出せない言葉を心で話す。「頑張らなくてもいい、誰かを頼ってもいい。…そしてその誰かが僕だったらいいな」と。

弟テジョンの店に出向いたダジョンは、そこにチェイスがいたことに驚く。ダジョンに気づいた彼は「自分と同じ顔をした人物を知っていますか」とダジョンに尋ね、答えの代わりに「チェ・ジョンミンを知っていますか」と問い返すダジョンに、「遺族なのか!僕に興味を持つな。最後通告だ。二度とそんな目で見るな」と声を荒げて憤怒するチェイス。

一方、教会を調べる過程で気になる帳簿を手に入れたコ刑事は、ヨンドにその帳簿とチェイスの写真を見せる。ジョンミンとチェイスが双子かもしれないと考えたヨンドは、ジョンミンが自殺した現場に出向く。そしてそこで思いがけない人物の姿を目撃する。

キュートなガヨン(ナム・ギュリ扮)を見ていると、「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」のサニー(ユ・インナ扮)を思い出す。ともかく、ガヨンはヨンドにたっぷり未練がある様子。もう一人大人キュートなミラン。夫のDVで辛い思いをしたのに、気さくで明るく、察しがよくて何よりヨンドが気に入った様子。ジョンミンそっくりのチェイスの登場で、ダジョンにまたよくないことが起こりそうで心配だが、サイドミラー(ヨンド)と監視カメラ(ミラン)がちゃんとダジョンを見張ってくれるので大丈夫だろう。

気になるチェイス。悪夢や幻覚など見るようだが、ダジョンがヨンドに説明した映画『ふたりのベロニカ』のように、ジョンミンとチェイスは数奇な運命で結ばれているのだろうか。ヒントはラストのダジョンの幼少期の思い出の中にあるようだ。サスペンスタッチが際立つ本作だが、コミカルパートも秀逸だ。特に、ガチャポンの前のエピソードには大爆笑させられる。今回で2人の距離はぐんと縮まり、ヨンドが恋に落ちたのは間違いないだろう。


「君は私の春」は7月5日から、毎週月・火曜夜9時から、韓国ケーブルテレビtvNで放送、日本ではNetflixで独占配信している。

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