韓国ドラマ「緑豆の花」第2話あらすじと見どころ:民乱でチャンスを得たチョ・ジョンソク、チャンスを捨てたユン・シユン

2022年07月26日21時00分ドラマ
©SBS / 画像:SBS番組サイトより

19世紀後半、世界の歴史をも揺るがした朝鮮で起きた農民たちによる反乱の渦中で、運命が変わってしまった異母兄弟(チョ・ジョンソク×ユン・シユン)の過酷な運命を描く本格時代劇「緑豆の花」(全24話)の第2話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識など紹介する。日本版予告動画はYoutubeにて視聴できる。

「緑豆の花」は1894年、東学農民革命(甲午農民戦争)の歴史の中で農民軍と討伐隊に分かれて戦わなければならなかった異母兄弟の波乱万丈なヒューマンストーリー。【「緑豆の花」を2倍楽しむ】では時代背景や各話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識などまとめて紹介していく。



■キャスト抑えておくべき13人
ペク・イガン役:チョ・ジョンソク
ペク・イヒョン役:ユン・シユン
ソン・ジャイン役:ハン・イェリ
チョン・ボンジュン役:チェ・ムソン
ペク・カ(マンドゥク)役:パク・ヒョックォン
ファン進士(ソクジュ):チェ・ウォニョン)
ファン・ミョンシム役:パク・ギュヨン
ボドゥリ役:ノ・ヘンハ

■第2話:右手を突き刺した短刀 ※豆知識
悪徳役人たちの不正でろくに米も食べられない民の不満は頂点に達し、ついに農民の乱へとつながっていく。怒りを爆発させた民はチョン・ボンジュン(チェ・ムソン)を先頭に「民に米を!」を合言葉に悪事を働いていた役人の家に次々と乗り込んで行く。庭に引きずり出され殺されそうになったペク・カ(パク・ヒョックォン)の妻チェ氏(ファン・ヨンヒ)は、イガンの母ユウォル(ソ・ヨンヒ)の必死の願いで命拾いする。家族を見捨て有り金を持って逃げるペク・カは追いかけてきた民に斬られ、イガン(チョ・ジョンソク)が助ける。

古阜(コブ)の任房に滞在するジャインたちも農民の乱を知り、き緊張が走る。民乱計画を記した通文をチョン・ボンジュンに返すべきか考えあぐね、民乱で朝鮮が変わるかと考えるソン・ジャイン(ハン・イェリ)に、チェ・ドッキ行首(キム・サンホ)は、軍乱でも変えられなかったのに農民に何ができるかと鼻で笑う。そこにイガンが怪我を負ったペク・カを抱えて匿ってほしいとやってくる。ジャインは断るが、ペク・カが隠し米を譲る覚書を渡すことで2人を匿う。
※壬午軍乱(イミグンラン):1882年(明治15年,壬午の年)、日本の指導による改革の不平等に不満をいだいた朝鮮の旧式軍隊が起こした兵乱。詳細説明。

翌朝、科挙のために古阜を離れていたペク・イヒョン(ユン・シユン)にも民乱の噂が届く。戻ろうとするイヒョンを姉イファ(ペク・ウネ)が引き留める。その頃古阜ではイガンたちを捜してボンジュンの側近チェ・ギョンソン(ミン・ソンウク)が任房にやってくる。倉庫を見せろと迫られたジャインは、イガンたちを匿っている倉庫の鍵を渡し調べろという。その堂々とした姿に気おされてギョンソンたちはそのまま引き下がる。
※初試:※任房(イムバン):行商人たちの自治組織。またはその事務所のこと。

緑豆の花©SBS / チョン・ボンジュン=緑豆将軍(チェ・ムソン)古阜民乱に成功し、チョン・ボンジュンは臨時役所として“将頭庁(チャンドゥチョン)”を開く。水税を取るための萬石洑を爆破させ田んぼに水が引かれ、奪った米を分け与えられた民は歓喜に沸く。汚職役人を脅し古阜の平安と取り戻すために民乱に賛同したファン進士(チェ・ウォニョン)だったが、監察使が送った間者を殺害し、白山の武器庫まで襲撃し、各地でも義兵を募って民乱を起こそうとするボンジュンのやり方は彼の目には暴走と映った。これ以上は国王への反逆になるので朝廷から按覈御使が来るのをおとなしく待てと説得するが、ボンジュンはそれでは何も変わらない、最後まで戦うと決意を口にし、早くも仲間割れ。
※萬石洑(マンソクポ):農民から水税を徴収するための貯水池。※按覈御使(アネクオサ):王から特別任務を受け公開的に派遣される御使。隠密に行動するのが暗行御史(アメンオサ)。

チョン・ボンジュンの暴走は朝鮮の体制自体を変えかねない。身分制度にしがみつく両班には見過ごせない。両班たちの不満が爆発寸前だと都接長ソン・ボンギル(パク・チイル)が監察使に教え、「チョン・ボンジュンを殺害しろ」という密書がチェ行首に届く。ジャインが反対するが、断れば行商人の権利が侵害される可能性もある。これは行商人の長であるジャインの父ボンギルにとって死に値する。将頭庁(チャンドゥチョン)への秘密の通路を知るイガンは、ペク・カの傷の手当てをする医者を呼ぶ条件で、ボンジュン暗殺を手伝うことに。

将頭庁では、ファン進士が民乱に終止符を打とうとチョン・ボンジュンを説得中。そこにイガンとチェ行首が忍び込むが見つかってしまう。監察使の指示だと白状するチェ行首。ペク・カの居場所を聞かれたイガンは全州の娘の家だろうと答える。ボンジュンは眼光鋭いイガンを見て、よい主人に出会えてたら大物になれたと残念がる。

実は暗殺計画はジャインがボンジュンにバラしていた。ボンジュンはチェ行首は釈放するが、イガンは釈放できないという。あまりにも多くの罪を犯してきたイガンはすでに民たちに袋叩きになれ首をつられていた。母ユウォル(ソン・ヨンヒ)が駆けつけ、「イガンは親の言いつけに従ったまでだ」と暴れる。ユウォルはボンジュンにも助命を懇願するが、大義より復讐に執着する群衆はボンジュンでも押さえられない。そこでボンジュンはイガンの命の代わりに右手を短刀で突き刺し、お前の名前は“イガンだ”と言い、群衆には“あれ”は死んだと、イガンに新しい人生を歩くチャンスを与える。

イヒョンは科挙を諦めて古阜に戻っていた。ファン進士の妹ミョンシム(パク・ギュヨン)の協力でユウォルに会って、獄中のイガンから父の居場所を聞き出してもらう。ところが獄中のホンガ(チョ・ヒボン)に聞かれ、ペク・カの居所が知られてしまう。チェ・ギョンソンが駆けつけるが、一足先にイヒョンが救い出していた。だがこの期に及んでもペク・カは米を渡す覚書を取り返そうとジャインの部屋を荒らして行く。

古阜に新たな郡守としてパク・ウォンミョン(キム・ハギュン)が赴任し、古阜郡民の代表ボンジュンに挨拶する。監察使からだと大量の食べ物も渡す。ファン進士に促されて、新郡守は土下座で民に許しを請い古阜に万歳の声が上がる。

緑豆の花©SBS / 東学2代目教主チェ・シヒョン(チョン・ムソン)他の郡での旗揚げを待ち望むボンジュンに茂長と泰仁の代表者が東学第2代教主チェ・ヒチョン(チョン・ムソン)と共にやってくる。教主は東学に対する弾圧が厳しくなってきていることから、平和的な方法に路線変更し、東学の創始者チェ・ジェウの名誉を回復と東学の正当性を認めさせることに尽力するようにとボンジュンに話す。教主の想定外の言葉に耳を疑うボンジュンは、人はすべて平等で高貴な存在という理念が踏みにじられているのに、おとなしく朝廷の善処を待つのかと、語気を強める。そして教主に東学とは何なのか問われると、「信頼と武器」と答え、薄汚れた世が消え「人即天」が世を変える武器だと答える。教主はボンジュンの答えを賢答というが、そのやり方を認められないと言い渡す。
※人即天(インチュッチョン):人はすなわち天である=万人平等という東学の教理。

一人考え込むボンジュンの元に側近ギョンソンが「新郡守が謝罪し善政を約束したので両班は将頭庁から撤収する」というファン進士の言葉を伝える。

将頭庁を撤廃し平和な日常が始まるはずだったが、古阜に輿に乗ったペク・カが息子のイヒョンを伴って戻ってくる。ペク・カはファン進士を睨みつけ、イガンにはこれからは“アボジ(父上)”と呼べと声をかける。そんなペク・カの手にはジャインの部屋から盗んだ民乱計画の通文があった。

その頃、ジャインとチェ行首は民乱計画を事前に知りながら通報しなかった罪で役人に連行されていた。



■見どころ
2話では民乱の勃発から成功、そして東学の仲間割れなどが描かれた。狙い打ちされ怪我を負ったペク・カをイガンが助けて任房の倉庫に隠し、倉庫からイヒョンが連れ出すという思わぬ兄弟の連係プレイにハラハラさせられた。父親からも“あれ”と呼ばれ汚れ仕事を押し付けられたイガンが、チョン・ボンジュンによって“イガン”として歩くチャンスを与えられ、科挙(役人登用試験)のチャンスを捨てたお坊ちゃまイヒョンが泥んこになって父親を助けた。これが今後どんな展開につながるのか?

また、今回は冒頭で何をするにも「取引」「約束」と事務的な態度に出るジャインをイガンがからかい、痛い目に遭うシーンもある。そして危険な仕事を引き受ける理由を「그냥(クニャン)、마음이 가는대로(マウミ カヌン デロ)」という。「なんとなく、心の赴くままに」という意味だが、ジャインの辞書にはなかった言葉なのだろう。イガンはジャインを意識し、ジャインはイガンの「クニャン」に興味を持った。早くもロマンスの予感が。ジャインの口からでる「クニャン」もお聞き逃しなく。

SBS「녹두꽃」番組サイト
 2019年4月26日~7月13日(全24話(48部作×30分))
公式サイト
 DVD-BOX1~3 発売中
予告編

kandoratop【作品詳細】【「緑豆の花」を2倍楽しむ】