佐藤二朗退場劇にネット沸く!「鎌倉殿の13人」第32話蘇生した頼家の末路は?第31話ネタバレあらすじ

2022年08月15日09時39分ドラマ
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「比企能員の変」の佐藤二朗、“憎まれ役”渾身の最期にネットが沸いた8月14日(日)放送のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第31話「諦めの悪い男」、そして荒れる鎌倉をどう治めるか、小栗旬の暗躍が続く8月21日(日)放送の第32話(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)「災いの種」あらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開、NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信中。



8月14日放送の第31話では意識戻らぬ頼家(金子大地)に代わり、一幡を擁立しようとする比企能員(佐藤二朗)と、千幡を擁立しようとする北条側の対立が激化。北条と比企の最終局面、北条義時(小栗旬)との作戦とも知らず和議を申し出て来た北条館にやって来た比企能員が北条勢に囲まれた。しっかり武装した時政(坂東彌十郎)に対し「丸腰で来た」と言いつつ、しっかり着物の下に鎧を着こむ姿に、器の小ささを感じさせる比企。手段を選ばないおぞましい坂東武者・北条と比企の思い切りの悪さが命運を分けた回となった。

ついに比企一族を葬り兄・時宗(片岡愛之助)との約束通り「坂東武者の頂に北条が立つ」という約束を果たそうとした義時だが、昏睡状態だった頼家が息を吹き返し、この先どうなるかわからない展開に。そして8月21日放送の第32話では、小栗旬演じる義時が、頼家が息を吹き返す前に戻すため暗躍する。しかし金子大地演じる頼家は北条への疑心が高まっていく。果たして息を吹き返した頼家の今後は?そして義時の「息を吹き返す前」に戻すとはどういうことか?第31話で「やはり頼朝様は正しかった」と回顧した義時。ダークヒーローとして凄みを増していく義時が、頼朝の教えを守りついに北条が坂東武者の頂に立つ日も間近!

■佐藤二朗劇場だった「比企能員の乱」
憎まれ役である比企能員がついに退場とあり、放送回前からTwitterでは「比企能員の乱」が多くつぶやかれ盛り上がりを見せた第31話。さらに佐藤二朗の自身のTwitterで「今夜、比企の乱」とつぶやかれ、小栗旬や山本耕史、坂東彌十郎や演出の保坂氏が自分の演技を引き上げてくれたと明かし、オンエアへの期待が高まった。そして迎えた「比企能員の乱」では、一幡を鎌倉殿に擁立すべく義時の提案書も破り捨てる狂気を見せた佐藤。最期は北条を「取るに足らない伊豆の小物」と悪態をつき「そのおぞましい悪名は永劫消えまいぞ」と呪いの言葉を放ち、仁田忠常により首を斬られた。

これまで佐藤はコメディ作品を次々と生み出してきた福田雄一作品の常連として「勇者ヨシヒコ」シリーズや映画『新解釈・三國志』(2020年)などでコミカルな演技で唯一無二の存在感を出してきたが、「鎌倉殿」で見せる権力に溺れる比企能員を憎たらしい演技が話題を呼び多くのファンを喜ばせた。そして迎えたラストのシーン。撮影を振り返った佐藤二朗は、「カメラが回っている時は激しい憎悪の火を燃やして」撮影に臨んだとインタビューで明かしており、その熱演に視聴者からは「佐藤二朗さんの演技に引き込まれる!」「佐藤二朗劇場」「この比企能員は誰も真似できない。」など称賛の声が集まり、トレンド1位を獲得。多くの注目を集めた第31話「諦めの悪い男」は忘れられない回となった。

■前回(第31話)ネタバレあらすじ
源頼家が倒れ、次期鎌倉殿を誰にするか話題が持ち上がる。現在源氏の嫡流は頼朝の息子である千幡、頼家の息子である一幡と善哉。善哉には三浦が、一幡には比企、そして千幡には北条がそれぞれ乳母夫としてついていた。比企能員は頼家の望みであった一幡を次の鎌倉殿にすることを主張。これに対して義時が意を唱え、大江広元(栗原英雄)や三善康信(小林隆)らも義時に賛成する。その為、当面は様子を見ることになった。そんな中、全成の息子で、京で修行中の頼全が、全成に加担した疑いで在京の御家人・源仲章により殺害される。比企の陰謀であることを察した義時は北条を集めた。善哉を次期鎌倉殿に据え、それが叶わなかった時は兵を挙げて比企を攻めると宣言するのだった。

そこで義時は、宿老が集まっているところに、鎌倉殿の役目を一幡と千幡でわける提案を持ち掛ける。関東28カ国を一幡、関西38カ国を千幡に納めさせるという提案だったが、比企能員は「鎌倉殿は一幡だけ」と怒って出て行ってしまった。これで比企を責める大義名分を手に入れた義時は比企を滅ぼすことを決意する。8月末日、容体が戻らぬ頼家は床の上で出家した。政子は義時に「一幡だけは助けてあげて」とお願いするが、義時は泰時に戦になったら真っ先に一幡を殺すよう指示した。

それから義時は比企の館に出入りできる比奈(堀田真由)より、比企が三浦を取り込もうとしていることを知る。泰時からは「義母を利用したのか」と責められてしまう。今度は父・時政(坂東彌十郎)に会い、千幡の後ろ盾となり、政を引っ張ていく覚悟はあるのかと問いただした。時政は、全成を死に追いやり、実衣(宮澤エマ)を悲しませたことを悔やんでいたので覚悟を決め、この先は北条がけん引すると明言した。そして比企と最後の交渉をするという義時に代わり、時政は比企と会うことにした。

そして交渉の場で、比企能員は、九州は千幡に、その他は一幡が治めるという条件を出してきた。時政はこの条件を飲むことは出来ず、話し合いは決裂。その結果を受け、義時はある作戦に打って出ることにした。そして建仁3年(1203年)9月2日、北条から比企の提案を受けいれると和議の申し込みをした。道が心配されたが、比企は刀を持たず、付き添いもつけず和議の場へ向かった。いくら北条でも丸腰の自分を斬ることはないだろうと高をくくっていたが、いざ行ってみるとそこには武装した時政の姿が。さらに義時はじめ家臣たちも武装して比企を取り囲んだ。さらにそこには味方にしたはずの三浦の姿もあり、比企は袋のネズミとなった。

丸腰と言いながら着物の下に鎧を着こんでいた比企。なんとか生き延びようとする比企だったが、北条の家来に取り囲まれると、義時の号令で、仁田忠常(高岸宏行/ティモンディ)によって殺害された。そして義時は政子(小池栄子)に「比企能員、討ち取りました」と報告し、そのまま比企の館に攻め入った。道は真っ先に比企尼(草笛光子)を逃がし、せつ(山谷花純)に一幡と共に生き延びるよう言い残し逃がした。しかし、せつが逃げようとするとすぐに泰時勢に囲まれ、善児の弟子・トウ(山本千尋)に斬られてしまう。そしてすべてが終わり、御所で待つ政子に比企討伐の知らせが入った。

そして9月5日に宿老たちの前で、上座に座る政子に時政は比企一族を討ち取ったと報告をした。次いで義時が「残念ながら一幡様は未だ行方知らずです。新たな鎌倉殿には、千幡様をお願いすることになりました。」と宣言したその時、足立遠元(大野泰弘)が慌てて囲んできた。なんと頼家が粋を吹き返したのだ。義時や政子が駆け付けると、意識を取り戻した頼家の姿があった。北条家が呆然となる中、一幡とせつに会いたいと言う頼家は、自分の髪がないことに気づき愕然とした。

■第32話「災いの種」あらすじ
奇跡的に息を吹き返した源頼家。しかし、後鳥羽上皇のもとには頼家危篤の一報が入り、後鳥羽は考えを巡らせる。鎌倉では政子のもとに義時、泰時らが集まり、新たな体制について話し合っていた。そんな中、一人で思いにふける比奈。一方、先を見据えるりくは時政と京都の関係をより深めるよう説得し、愛息子である政範(中川翼)も期待に胸を膨らませる。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第32話は8月21日(日)総合午後8時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:三谷幸喜、出演:小栗旬/坂口健太郎/小池栄子/金子大地/坂口健太郎/佐藤二朗/坂東彌十郎/宮沢りえほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_kamakura13」。第32話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」番組公式サイト

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