現在の悪女ブームに火をつけたといわれている「女人天下」は、インターネットの動画配信サイトやテレビなどで、繰り返し配信・放送されている。今年の3月にはDVDも全巻勢ぞろいし、販売及びレンタルが開始されている。DVD発売元のコリア・エンターテイメントの公式サイトでは、全150話のあらすじと見どころ動画や相関図などが公開されている。

「女人天下」は、朝鮮王朝に実在した三大悪女のひとり、チョン・ナンジョンの波乱の生涯を描いた、SBSの全150話の超大型の宮廷歴史ドラマ。韓国では2001年の放送時に最高視聴率50.4％と、韓国国民の二人に一人は観たという驚くべき結果を残したメガヒットの歴史ドラマだ。日本でも、現在BS日テレ、衛星劇場、サンテレビなどテレビ各局で放送中で、ネットではショウタイムが絶賛配信中だ。

舞台は、朝鮮王朝11代王・中宗の時代。あの「宮廷女官・チャングムの誓い」と同じ時代を描いたドラマだ。朝鮮王朝を舞台にしたドラマは他にもたくさんあり、ナビコン特集韓ドラここが知りたい！のドラマで見る年表（朝鮮王朝下編）で確認できる。チャングムに恋心を抱いた王が、「女人天下」でどのように描かれているのか？こういった、同じ人物を別のドラマと比較するのも歴史ドラマを楽しむ醍醐味。（「宮廷女官・チャングムの誓い」については、「チャングムの誓いの魅力」を参照）

主演のカン・スヨンは、1971年に子役タレントとしてデビューしたベテラン女優で、これまで数々の名作に出演している。その経歴も輝かしく、「モスクワ映画祭」「ヴェネチア映画祭」「ナント三大陸映画祭」など、数々の女優賞を受賞している。「ヴェネチア映画祭」といえば、2007年に「シークレット・サンシャイン」でチョン・ドヨンが受賞しているが、それより20年も前に彼女は映画「シバジ」で受賞している。もちろん、アジアではじめての快挙で、韓国では、誰もが認める国民的女優である。まさにこの大作にふさわしい主役といえよう。

あらすじは、詳しいネタばれはしていないので、視聴中の方もこれから視聴しようとする方も安心して見られる。また、ナビコン特集の韓国三大悪女シリーズでは、さらに詳しい見所などを紹介しているので、「女人天下」をまだ視聴されていない方も含めてぜひチェックされたい。

コリア・エンターテインメント「女人天下」