Netflix「愛と、利と」第3-4話:ムン・ガヨンの口から語られた“あの日”の真相とは?ネタバレと見どころ

2022年12月30日10時20分ドラマ
画像出典:JTBC「사랑의 이해」公式サイトより

今週放送されたJTBCドラマ「愛と、利と」の第3-4話では、ムン・ガヨンがユ・ヨンソクに失望した本当の理由が明らかとなった。Netflixでも独占配信開始した。

仕事のせいで待ち合わせ場所へ行けなかったというユ・ヨンソクだったが、あの日ムン・ガヨンは何を目にしたのか。さらにユ・ヨンソクへ好意を抱くクム・セロクによる、直球アプローチが本格的にスタートする。気になるあらすじと見どころを紹介していこう。



「愛と、利と」は、それぞれちがった「利害」を持つ4人の男女が出会い、本当の“愛”の意味を「理解」していく姿を描いたロマンスドラマだ。迷い揺れ動いて、ときには逃げ出したくなるような、決して美しいだけではない愛の物語。

■キャスト
ハ・サンス役:ユ・ヨンソク
アン・スヨン役:ムン・ガヨン
パク・ミギョン役:クム・セロク
チョン・ジョンヒョン役:チョン・ガラム
ソ・ギョンピル役:ムン・テユ


■第3話あらすじ
スヨンが働く銀行の近くに店を出した両親。その日、朝早くに出勤するスヨンのために父親が朝ごはんを持って現れる。しかし、娘のスヨンは受け取ろうとしない。黙って立ち去ろうとするスヨンを追いかけようとした拍子に、階段でつまずいてしまう父。スヨンはただそんな父親を一瞥するだけ。するとそこへ、ジョンヒョンが駆けつける。朝ごはんを一緒に食べないかと誘ったジョンヒョンは、スヨンに手作り弁当を披露。そして、先ほどの件について聞く代わりに、携帯の待ち受け画面に映る男性が誰かと尋ねるジョンヒョン。これにスヨンは、「誰よりも私のことを愛してくれる人」だと答えた。

スヨンの家の前で彼女を待つサンス。電話の繋がらないスヨンにメッセージを送ろうとするも、直前で思いとどまる。その頃、ジョンヒョンから家の前で待つと連絡を受け取ったスヨンは、急いで家に帰る。ジョンヒョンを見た瞬間、段差につまずいたスヨンはそのままジョンヒョンの腕の中へ飛び込んでしまう。サンスが目撃したのは、まさにこの場面だったのだ。

翌朝、サンスはあからさまにスヨンに冷たく接する。昨夜の着信について聞かれると、「業務の件で。でももう解決しました」とサンス。その後、スヨンが支店長のセクハラに困っていると、見かねたミギョンが割って入った。礼をいうスヨンを食事に誘うミギョン。ミギョンは仕事のできるスヨンをすっかり気に入った様子。一方のスヨンは、ミギョンの人当たりの良さに好感を持ちながらも、自分との格差を痛感させられるのだった。

残業を終えて帰ろうとしたスヨンのもとへ、ジョンヒョンから連絡が。家の前で待っていたジョンヒョンは、スヨンにバナナ味の牛乳を差し出す。並んでそれを飲みながら、いつか夜景が見下ろせる高層マンションに住んでみたいと夢を語るジョンヒョン。そんなジョンヒョンに、スヨンは今は亡き弟の姿を重ねた。誰よりも一生懸命生き、誰よりも姉スヨンに愛を注いだ弟。そんな弟の死に父親が関わっていると考えたスヨンは、それ以降父を憎むようになったのだ。両親の営む食堂へ向かったスヨンは、「もう二度と近くに現れないで!」と怒鳴った。

ミギョンと一緒に夜景の見えるレストランで食事をしたサンスは、夜遅くまで働く母のために夜食をテイクアウトして帰る。しかし、サンスが持っていたお弁当を食べていると、急を要する客が来店。食事もそっちのけで客の対応に追われる母を見て、サンスはため息をつく。

その日の夜、本社で行われるアプリ関連のプレゼンの最終準備に追われ、徹夜することになったサンスとミギョン。朝ごはんを食べに2人が向かったのは、スヨンの両親が営むクッパ店だった。重たいボウルを運ぼうとするスヨンの父を見て、とっさに手を貸すサンス。誰にでも分け隔てなくやさしいサンスを見て、ミギョンは好感を持った。一方、ミギョンの代わりにVIP顧客を相手に商談に向かったスヨン。手土産を貰って家を後にしようとしたとき、玄関に飾られた一枚の写真に目を止める。そこに映っていたのは他でもない、ミギョンだった。

プレゼンは無事に終了し、記念にとミギョンはサンスを週末デートに誘う。サンスがミギョンを連れて行ったのは、自分がプレーするアイスホッケーの試合だった。試合後、慣れないスケート靴に苦戦するミギョンの手を取り、リンクを滑るサンス。先に服を着替えてくるように言ってサンスをリンクから上がらせたミギョンは、先ほどまでの様子から一転、堂々とした足取りでリンクの上を滑るのだった。

スヨンと昼食を食べた帰り、ミギョンのもとへ先日のプレゼンが本部で一位に選ばれたとの報告が入る。サンスに抱きついて喜びを表現するミギョン。そんなミギョンを見て、スヨンは複雑な表情を浮かべた。その日、ヨンポ店では会食が開かれることとなり、カラオケボックスに集まった一同。上司のグイルに一曲歌うよう言われて戸惑うスヨンに代わって、ミギョンが立ち上がる。すると隣にいたサンスを連れて、デュエットを披露するミギョン。並んでマイクを握る2人を見て、同僚たちからは「付き合え!」との声が。その瞬間、スヨンは以前の飲み会で、グイルからジョンヒョンと付き合っているのかと言及された時のことを思い出す。

スヨンの代わりにコンビニへ向かったサンスは、外で待つスヨンに買ってきたドリンクを渡す。するとスヨンは、「人のことをもてあそぶのは楽しいですか?」と一言。あの日、サンスが約束の場所へ来れなかったのではなく、来なかったのを知っているとスヨンは言い…。

■第4話あらすじ
過去、主任から係長になったばかりのサンスは、夜遅くまで雑用に付き合ってくれたスヨンに礼を言う。丸めたばかりのカレンダーを渡すサンスに、「お金持ちになりたいんですか?」とスヨン。するとサンスは、金持ちではなく平凡に生きたいと語った。帰り道、他の人たちとはちがって自分を「先輩」と呼ぶサンスに、スヨンはどこかうれしそうに微笑む――

人をもてあそんで楽しいかと聞かれ、戸惑うサンス。スヨンはあの日、横断歩道で突然引き返すサンスの姿を見ていたという。スヨンとの関係を真剣に考えるあまり、心に一瞬の迷いが生じてしまったサンス。すぐに思い直してレストランへ向かったが、すでにスヨンはいなかった。翌朝、仕事で待ち合わせ場所へ行けなかったと謝るサンスを見て、なぜ店の前まで来たことすら隠そうとしたのか、スヨンの失望はより強くなる。怒りが収まらないスヨンに向かって、一つだけ聞いてもいいかとサンス。「スヨンさんは僕に何の感情のなかったんですか?」サンスの問いに対して、「そうです」と短く答えるスヨン。

職場で支店長に声をかけられたスヨンは、来シーズンの企画も用意しておくようにと言われ、意欲を燃やす。その日、職場の人たちと食事へ向かったスヨンは、両親の店が閉まっているのを見て先日の一件を思い出した。一方、半休をとったサンスは母と一緒に父の法事に向かう。サンスがまだ学生の頃、生活苦に陥ったサンスの父は、母とサンスを残してこの世を去ったのだ。父の死は交通事故と言われたが、弔問客たちは自殺ではないかと噂した。

ミギョンに誘われてバーへ向かったスヨンだったが、あいにくお気に入りのワインは品切れだという。すると、「そのワインがある場所を知っている」と言い、スヨンを自宅マンションへ連れて行くミギョン。窓一面に広がるソウルの夜景を見て、思わず感嘆するスヨン。その後、スヨンはミギョンの趣味であるマーカージュ(レザーペイント)作品に興味を示した。自身も絵を描くことが好きなスヨンは、ミギョンが「失敗作」と呼ぶ作品に手を加える。スヨンのおかげですっかり生まれ変わったバッグのお礼として、ブランド物のバッグをプレゼントするミギョン。

ATM機でお金を下ろしたジョンヒョンは、スーパーで買い物するスヨンと遭遇。両親に送る荷物の中に、先ほど下ろした現金を入れるジョンヒョン。大変じゃないかと聞くスヨンに、ジョンヒョンは自分が大変な代わりに両親が少しでも楽になればと話した。「後になって後悔したくないんです」そう言いながらコンビニで簡単に夕飯を済ませようとするジョンヒョンを見て、スヨンは亡き弟の姿を重ねる。

ミギョンに誘われてエステへ向かったスヨン。そこはサンスの母ジョンイム(ソ・ジョンヨン)が院長を務めるサロンだった。その日、サンスと食事をしたミギョンは、「好きです」と告白。100%じゃなくてもいいと話すミギョンを前に、戸惑いを隠せないサンス。翌日、サンスとミギョンがプレゼンした企画が大賞を受賞。エレベーターの中で勝利の握手だと言って、ミギョンはサンスの手を握った。

支店長に呼ばれたスヨンは来シーズンの企画を任されるかと思いきや、進行中のVIP向けの商品をミギョンに引き継ぐよう言われる。これにはショックを隠せないスヨン。トイレに駆け込んだスヨンは憤りをあらわにするも、そこへミギョンが…。申し訳なさそうにするミギョンに「パク代理のせいではありません」と言い、作成した資料を手渡すスヨン。なかなか戻ってこないスヨンを心配して立ち上がったサンスは、屋上へ向かう。

そこにはスヨンと一足先に駆けつけたジョンヒョンの姿が。結局、買ってきたコーヒーを渡すこともできず、サンスはただじっと立ち尽くすことしかできない。予定通り研修に参加することになったスヨンは、そこに現れたサンスを見てビックリ。実は約束があって行けないと言っていたサンスだったが、急遽参加を決めたのだった。その日の夜、風に当たろうと外へ出たスヨンを追いかけるサンス。どうしてここに来たのかと聞かれ、サンスは上手く答えることができない。そんなサンスを追い込むように、まだ私のことが好きなのかとスヨン。「本当に、何の感情もなかったようでしたか?」2人の間に何とも言えない空気が流れるなか、スヨンのもとへジョンヒョンから電話がかかってくる。電話に出ようとするスヨンの手をはらい、ぐっと抱きしめるサンス。

■見どころ、感想
第4話でついに、デートをすっぽかされた後のスヨンの態度が急変した理由が明らかとなった。スヨンはレストランの窓から、こちらに向かって走ってくるサンスの姿を見ていた。しかし、横断歩道を渡ったところで、突然何を思ったのかその場から引き返したサンス。一瞬の気の迷いが、スヨンにとっては大きな刃となって突き刺さったのだ。

サンスはスヨンとの関係を真剣に考えたからこその行動だったと説明したが、スヨンが怒るのも仕方がない。ただでさえ日々、当たり前のように“格差”を痛感させられるなか、結局はサンスも同じか…と思っても仕方ない状況だった。

一方、スヨンとはちがって生まれながらのセレブであるミギョンは、どこか余裕に満ち溢れている。つねに何かを隠そうと必死に笑顔を浮かべるスヨンと、とくに心配することがないから自然と溢れ出すミギョンの笑顔。なんとも対照的な2人だ。

第3話の中盤で主要キャラクター4人がそれぞれコーヒーを飲むシーンが登場したが、コーヒー1つとってもその格差が表れているようで、非常に印象深かった。試験勉強に追われるジョンヒョンはインスタントコーヒー、スヨンはハンドドリップ、サンスはカプセルマシーンを使い、そしてミギョンは本格的なコーヒーマシンで朝のコーヒータイムを楽しむのだった。

4話のエンディングでサンスがスヨンを抱きしめ、このまま一気に2人の関係が進展するかと思いきや、次回予告ではまたしてもすれ違う2人の姿が…。ユ・ヨンソク主演のドラマ「愛と、利と」は、年明け4日(水)に第5話が放送される。日本でもNetflixで絶賛配信中だ。

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