大泉洋、台詞なし歌だけで伝えるワニのライル役に“これはやるっきゃない!” 『シング・フォー・ミー、ライル』日本語版試写会レポ

2023年03月02日11時25分映画

昨日3月1日、ファンタジー・ミュージカル映画『シング・フォー・ミー、ライル』( 3/24(金)公開)の日本語吹替版完成披露試写会が行われ、声優を務める大泉洋、石丸幹二、水樹奈々が登壇した。



映画『シング・フォー・ミー、ライル』日本語吹替版完成披露試写会
【日時】3月 1 日(水) 16:45~17:15 【場所】 TOHO シネマズ 六本木ヒルズ スクリーン7
【登壇者】大泉洋、石丸幹二、水樹奈々 MC:荘口彰久 (敬称略)


本作の舞台ニューヨークの夜景がスクリーンいっぱいに映し出された会場に、ついにお披露目となる<日本語吹替版>の完成披露舞台挨拶に日本語吹替版キャストを務めた大泉、石丸、水樹が登壇。ブロードウェイの舞台さながら、スパンコールが光輝くブルーのジャケットをまとった大泉、シックで艶やかなスーツ姿の石丸、春らしい黄色のドレス姿の水樹の登場に会場は一気に華やぎ、和やかな雰囲気でイベントがスタート。

ライル

ワニのライルが歌で人間と心通わせる様子を珠玉のミュージカルナンバーと共に描き出す本作で、3人はそれぞれが演じたキャラクターへの想いを吐露。オリジナル版の<ワニのライル>役は、グラミー賞ノミネートの世界的シンガーソングライターのショーン・メンデスが演じている。大泉は「一切台詞がなくて歌だけなんです。僕にとっては非常に新しい挑戦でした。(日本語吹替版のオファーを受けて)これはやるっきゃない!やりたい!と思いました。去年の夏ぐらいから練習して…オファーを受けたのにテストもある!こんなに完成が楽しみな映画も久しぶりで感無量でした。オリジナル版は(24 歳の)ショーン・メンデス、っていうんだから…共通点はスーパースターだってことくらいだよ!(笑)」と話し笑いを誘う。

日本ミュージカル界をけん引する石丸はヘクター役を演じ「ハビエル・バルデムのあの個性的な声は、プレッシャーでしたね。彼に寄せるのか、自分らしさを出すのがいいのか、懸けのようでしたが、オーディションの段階でこの役を勝ち取りたいと思いました。」と語る。続いて、意外にもミュージカル映画の吹替が初挑戦だという水樹は「難しかったけどすごく楽しかったです。私が声を入れる段階では大泉さんの声が入っていて、デュエット曲は映画の中のように大泉さんに導いてもらうような感じでした。こんな声を出されるとは・・・と驚きました!」と話す。

ライル

ワニのライルが少年ジョシュと出会い、彼らのかけがえのない関係に周囲の大人たちも少しずつ影響されていく様子が描かれる中で、大泉は石丸、水樹とそれぞれデュエット曲を披露。見どころのひとつでもあるお互いの歌唱シーンについて、大泉に対して二人は声を揃えて『素晴らしい!(石丸)/チャーミング!(水樹)』と大絶賛。共演者のベタ褒めにまんざらでもない様子で「ここは褒めてもらうしかない!」と声を張り上げ会場を沸かせた。
話題は、『グレイテスト・ショーマン』『ラ・ラ・ランド』の音楽スタッフによる歌のチカラ、楽曲の魅力へ。水樹は「ミセス・プリムの歌う曲「Rip Up The Recipe(レシピを破れ)」は彼女自身が新しい世界を開く、自由に楽しくなれる事を教えてくれる歌。映画のキャラクターと同じでライルにどんどん引っ張ってもらいました。この曲は″女性キー“で高いのに・・・!」と話すと、大泉は「そうなんだよ、だんだんショーンに腹が立ってくるんだよ(笑)。なんでこんな高いんだ君は!っていうね(笑)」と水樹の歌声に感嘆しながらも、すかさずボヤキ節。

ライル

石丸は「(彼らの作る曲は)歌い手の気持ちをかき立てるような曲。センスがあって歌いたくなる」と力説。大泉がソロで高らかに歌い上げる本作のメイン曲『Top Of The World(最高の世界)』を自分が歌いたかったと舞台裏でこぼしていたエピソードも。さらに水樹は、劇中で様々な状況で何度も流れるライルとヘクターの『Take A Look At Us Now(君のおかげさ)』というナンバーについても「同じ曲なのに受ける印象が全然違う。瞬きせずに観てほしい」と、これから鑑賞する観客へ見どころをアピール。

ライル

さらに本国スタッフによるボイステストに話題が及び、ボイステストを受けたのが日本語歌詞ができる前だった大泉は「これちょっとおかしいんだよ(笑)。日本語の歌詞がまだないっていうんだから。テストは英語の歌詞で、しかもどこにも披露する場がないって言うんだから(笑)」と裏エピソードも披露。そんな楽曲の魅力を存分に味わった3人へここで、サプライズが・・・!

本作のオリジナル楽曲を手掛けたハリウッドのミュージカル界第一線で活躍するベンジ・パセック&ジャスティン・ポールから手紙が届いたとのこと。MC が代読するするも、途中で気持ちがこもってない!と大泉によるツッコミから急遽、大泉自身が読み上げることに。

吹替版本編の完成おめでとうございます。 ようやく日本の皆さんに映画が届く事を、心より嬉しく思っています。
素晴らしいキャストの皆さんが歌われた歌を聴きました。
Nana の歌は楽しさに溢れていて、刺激的で、 「Rip Up The Recipe(リップ・アップ・ザ・レシピ)」を輝かせてくれました。
Kanji の力強い歌は、どこか人を虜にする魅力があり、 陽気なヘクターのキャラクターを見事に表現してくれました。
そして Yo、あなたの歌声は、ライルの歌に温かさと優しさをもたらしてくれました。
あなたの歌が、ライルを愛らしいキャラクターとして照らし、そして何より、 ライルに言葉を与えてくれたのです。
確かに年齢はショーンとは違うけど、あなたは完璧にやり遂げてくれました。
この作品に全てを注いでくださったことに、心より感謝します。
ベンジ・パセック&ジャスティン・ポール


ここでもまさかのショーンとの年齢差に触れるパセック&ポールのいじり(?)に触れつつも、温かな賛辞の言葉に大泉、石丸、水樹はと感無量!そしてイベントの最後には、水樹「本当にハッピーな気持ちになる作品。歌は嘘をつけないものですが、ライルの歌声はとても純粋。だからこそ人の心を動かすんだと思います。音楽の奇跡、パワーを感じてほしい」、石丸「(この映画は)まさにミュージカル映画。紡がれるドラマがあり、キャラクターたちは成長していきます。映画を観た帰りには、皆さんがこの歌を歌って映画館をあとにすると思う。」、大泉「登場人物全員がコンプレックスを抱えていますがそれが自然とほどけるような、明日も頑張ろうと思える映画です。高揚感があって、涙がほろっと出る。日本語吹替版も字幕版のショーンの歌声もぜひ楽しんでください!」と締めくくり、舞台挨拶は終了した。

『シング・フォー・ミー、ライル』 (原題: LYLE, LYLE, CROCODILE)
・日本公開表記:3月24日(金)全国の映画館で公開
・監督:ウィル・スペック & ジョシュ・ゴードン
・脚本:ウィル・デイヴィス
・音楽:ベンジ・パセック&ジャスティン・ポール(『グレイテスト・ショーマン』『ラ・ラ・ランド』)
・原作:バーナード・ウェーバー 「ワニのライル」シリーズ
・声の出演:ショーン・メンデス(ライル役)
・出演:ハビエル・バルデム(『ノーカントリー』アカデミー賞®助演男優賞受賞、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』)、
コンスタンス・ウー(『クレイジー・リッチ!』)、ウィンズロウ・フェグリー(『名探偵ティミー』)、スクート・マクネイリー(『バットマン vs スーパーマン ジ
ャスティスの誕生』、「ナルコス:メキシコ編」シリーズ)、ブレット・ゲルマン(「ストレンジャー・シングス」シリーズ)

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