NHK海外ドラマ「アストリッドとラファエル2」第1話“ホシムクドリ”ネタバレと第2話“イレズミ”予告

2023年05月22日10時42分ドラマ
NHK番組サイトより

5月21日(日)夜11時よりNHK総合でフランス発のミステリー「アストリッドとラファエル2 文書係の事件録」(全8話)の第1話“ホシムクドリ”が放送された。ネタバレあらすじと、5月28日に放送される第2話“イレズミ”の見どころを紹介しよう。NHKプラスで見逃し配信、番組サイトで関連予動画が公開されている。



「アストリッドとラファエル2 文書係の事件録」は、犯罪資料局の文書係として働く頭脳派のアストリッドと、猪突猛進型の警視ラファエルの女性コンビが難事件の解決に挑むフランス発のミステリードラマ。

5月21日に放送された第1話では、白昼堂々、12人の同席者がいる会合で弁護士ジョベールが射殺されるという事件が発生。ところが、犯人を観たものはだれもおらず、何故か現場にホシムクドリの死骸が残されていた。容疑者にあがったのはカリスマ神経学者のドリヒュー。その後被害者が世界的な窃盗事件を行っていた「ホシムクドリ」だったことが判明する。

人の注意を利用してマジックを行うドリヒューや魔術師カルミーヌの技は、集中力が途切れず、何も見逃さないアストリッドにはまったく通用しないことがドラマの中で何度も説明され、それがアストリッドの強みであり、同時にその能力のせいで、静けさや規律を好むことがより理解できた。

そんなアストリッドの特性をよく理解し、その能力を発揮できる場所を彼女に与えたのが、シーズン1の最終話で亡くなった後見人のガイヤール局長だった。事件解決後、ガイヤールを亡くした彼女を心配していた「社会力向上クラブ」のウィリアムが、アストリッドの職場を訪ね「元気(大丈夫)?」と彼女に問いかけた。アストリッドはウィリアムの気遣いを感じ、お茶をいれることに…。人とのかかわりが長手な2人の友情にホッコリとさせられるシーンだった。

一方、ラファエルの前に担当検事として元恋人のフォレスト検事が現れた。どうやらしこりの残るような別れ方をしたらしい2人のようで、ラフェエルのフォレストに対する“アタリ”が強く、いつも冷静なバシェール警視正がラファエルの言動に冷や冷やさせられているのが面白かった。

次回5月28日に放送される第2話では、画廊の日本人オーナー・キムラが刺殺死体で発見される。凶器は日本刀とみられ、小指が切り落とされていたことから“ヤクザ(暴力団)”がらみの事件と考えられた。これはもう日本文化に詳しいアストリッドの独壇場だ。アストリッドは被疑者を聴取するため、日本食材店「味」の畳の間を使わせてもらうことに…。アストリッドの平穏な日々になくてはならない“知らなかった”日本文化に注目。
アストリッドはその店で数学を学ぶために来仏したテツオ・タナカと出会い、いままでにない不思議な感覚を抱く。一方、ラファエルはフォレスト検事との距離を縮めていき…。

■前回:第1話 「ホシムクドリ」あらすじ
12人の同席者のいる室内で、企業合併の担当弁護士ボリス・ジョベールが射殺された。発砲音とともにガラスが割れ、ビルの上階だったため、窓の外からの狙撃と思われた。犯人を見たものは誰もおらず、現場には「ホシムクドリ」の死骸が残されていた。

ラファエルとアストリッドが臨場する。アストリッドは窓を割った弾丸と被害者を殺した弾丸は別で、ともに室内で発砲されたのだと主張する。誰も犯人を見ていなかったのは、一発目の発砲で窓ガラスが割れたため、そちらに全員の注目が集まっていたため、二発目の発砲音にはきづかなかったという。窓ガラスが内側から割られたこと、12人全員から硝煙反応が出たことから、アストリッドの見解が正しかったことがすぐにわかる。一方、「ホシムクドリ」の死骸を見たアストリッドとラファエルは、それが世界的な連続窃盗事件の犯人が残すサインと同じものだと気づく。

12人の同席者たちジョベールに恨みを抱く人物はおらず、ビルの来場者名簿からメンタリストとして有名な神経学者ドルリューが容疑者にあがる。ドルリューの自宅からは「ホシムクドリ」が犯行現場に残す「絵」も見つかる。ドルリューは出版社の編集者との打合せのためにビルを訪れたという。現場に連れてこられたドルリューは、犯人が使った巧みな誘導の種明かしをする。人の木を逸らすのは簡単なことだ。しかし、アストリッドのように集中力が途切れない特質をもつ人間にはその技は通じないとも伝える。

アストリッドは被害者ジョベールが仕事で世界各地を飛び回っていたこと、彼が訪問した国で「ホシムクドリ」による盗難事件が発生していることなどを突き止め、ジョベールが「ホシムクドリ」本人で、現場に残された鳥の死体は、「ホシムクドリの死」を伝えるための犯人のサインだったと推理する。

犯罪資料局に残されている資料からジョベールが少年時代にスリで逮捕され、再生プログラムを受けていたことがわかる。プログラムの師はかつて一世を風靡した手品師「魔術師カルミーヌ」だった。カルミーヌのファンだったラファエルは嬉々として彼の元を訪れる。カルミーヌはジョベールのことを覚えており、彼がマジックにラファエルは大喜びする。ラファエルはジョベールが何度も使命していた売春婦アンブルと会い、ジョベールの人柄を知る。

アストリッドは防犯カメラ映像から、犯人が犯行後に科学捜査班に紛れてビルから退出していたことを見抜く。あの場に居たわせたのは12人ではなく13人だったのだ。さらに、かつてジョベールとともに再生プログラムを受けていた男性から、カルミールがプログラムを受けていた子供たちに性的被害を行っていたと証言を受ける。ジョベールは近くカルミールが子供向け番組に復帰するという情報を知って激怒し、降板しないと性的被害を暴露すると脅していたという。

さらに防犯カメラ映像からドルリューが会っていた出版社の秘書が仕事を頼まれたアンブルだったことが判明。アンブルは自分に仕事を頼んだ依頼人がカルミールだったことを証言する。ジョベール殺害犯は、「魔術師カルミール」だった。

■次回:第2話 「イレズミ」あらすじ
日本人の画廊経営者タケシ・キムラが自宅で入浴中に刺殺された。長年護衛を務めるケンがその場を離れていた間の犯行だった。画廊は日本の暴力団と関係が疑われており、組織犯罪部も数年前からマークしていた。ラファエルは関係者への聞き込みを開始するが、不慣れな日本の作法に悪戦苦闘。日本文化に詳しいアストリッドに、画廊で働くヒロから話を聞くよう頼む。アストリッドが、なじみの日本食料品店の茶室を借りるため普段と違う曜日に店に行くと…。

■キャスト
アストリッド・ニールセン(サラ・モーテンセン:貫地谷しほり)
ラファエル・コスト(ローラ・ドベール:林真里花)
二コラ・ペラン(ブノワ・ミシェル:川田紳司)
アルチュール・オンギャン(メレディン・ヤクビ:中村章吾)
アンリ・フルニエ(ウスキ・キアル:佐々木睦)
カール・バシェール(ジャン・ルイ・ギャルソン:藤真秀)
テオ(ティミ・ジョイ・マルボ:宮瀬尚也)
ウィリアム・トマ(ジャン・ブノワ・スイル:粟野志門)
テツオ・タナカ(ケンゴ・サイトウ:中川慶一)
マティアス・フォレスト(ユベール・ドゥラトル:おかやまはじめ)

原題:Astrid et Raphaëlle
制作:2021年 フランス

【放送予定】NHK総合 2022年5月21日(日)夜11時より 全8話
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:英語)| 字幕放送有り]
(放送日時は変更になる場合があり)
NHK「アストリッドとラファエル2 文書係の事件録」番組サイト
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