サンを捕らえようと乗り込んだ王妃一派だが、奇跡的に意識を取り戻した英祖王がサンとともに現れ、王妃らは驚がくする。これが前回のラストの場面だった。今回は、王妃の謀反を目前にした英祖が、全員を捕らえるよう命じるところから始まる。番組サイトでは42回放送のあらすじ予告が公開されている。サイトには詳しい人物相関図も登場人物のコーナーで見られるので、人物名など不明な場合は、登場人物コーナーを参考にされたい。

奇跡的に意識を取り戻した英祖ではあったが、これは一時的なもので容態は深刻なまま。サンは自ら願い出て、王妃一派の処分を任せてもらうことにした。今回の一番の見どころは、サンが、謀反を働いたものたちへどのような処分を下すかである。
謀反の現場を英祖にとがめられても、王妃一派はまだ諦めない。ついには、英祖の認知症を明らかにすることで処罰を最小限にとどめることを願いでる。さて、サンはどのような決断を下すのか？
また、サンと共に命がけで王妃たちの謀反を阻止した、ホン・グギョンやテスたちはサンの決定に納得するのか…。
結局、サンの下した決定に納得できないホン・グギョンは、サンの側を離れることになる。サンの右腕ともいわれるホン・グギョンを手放してまで下した決定とは、一体どんなものだったのか？
また、なぜサンはそのような決定を下したのか…今夜も見逃せない、見どころいっぱいの展開となっている。

ヒントは歴史上のサンがとても孝行者だったと言われていることだ。今回の放送も見ても、サンが、今もなお多くの韓国国民から愛され、多くのドラマがサンの治世の時代を舞台となったのも納得できる。同時代を描いたドラマは、ドラマでみる年表（朝鮮王長編）で確認きるのでチェックしてみよう。

ところで、今回の放送で、サンの近い親戚筋でありながら王妃側についたホン・イナンが、兄であるサンの母方の祖父ホン・ボンハンに命乞いをする場面がある。二人は歴史上の実在の人物で、実際にもサン側と王妃側とで敵対していたと知られている。イナンは、後に兄のボンハンをおとしめるため陰謀を企てたりしているが、最終的には、イナンが毒を与えられて自決することで兄弟の対立は幕を閉じる。

見どころ満載の42回放送のドラマ「イ・サン」は、30日（日）夜9時から、NHK BS2で放送される。あらすじ予告は、番組公式サイトで視聴できる。サイトには、5月5日にNHK大阪ホールで開催された「イ・サン　プレミアムトーク」のレポートが掲載されている。この様子は、6月13日（日）夕方5時からBShiで放送されるので、お見逃しなく。


NHKBS2「イ・サン」