NHK海外ドラマ「アストリッドとラファエル2」第4話“フェルマータ”ネタバレと第5話“魔女の儀式”予告

2023年06月12日10時40分ドラマ
NHK番組サイトより

6月11日(日)夜11時よりNHK総合でフランス発の大人気ミステリー「アストリッドとラファエル2 文書係の事件録」(全8話)の第4話“フェルマータ”が放送された。ネタバレあらすじと、6月18日に放送される第5話“魔女の儀式”の見どころを紹介しよう。NHKプラスで見逃し配信、番組サイトで関連予動画が公開されている。



「アストリッドとラファエル2 文書係の事件録」は、犯罪資料局の文書係として働く頭脳派のアストリッドと、猪突猛進型の警視ラファエルの女性コンビが難事件の解決に挑むフランス発のミステリードラマ。

6月11日に放送された第4話では、アストリッドをこれまで苦しめてきた聴覚過敏が、事件解決のヒントをつかみ取った。アストリッドが、多くの情報を一度にうけとってしまうことはわかっていたつもりだが、実際、人に聞こえない低周波音まで聞き取っていたのだと知ると、確かにイヤーマフなしには外出も賑やかな店内で過ごすのも苦痛だというのがよく理解できた。

そんな彼女にウィリアムが「10粒の豆」を「ストレスの目安」にしてみては手渡した。これはアストリッドでなくても、利用したくなる名案だ。日々生活している中で、ストレスの許容量を超えてしまうのは誰しも起こりうること。通勤のストレス「+1粒」、お茶を飲んでリラックス「-1粒」と対処していけば、週末動けなくなるほど疲れることもなくなるだろうし、突然爆発してしまうリスクもなくなりそう。

今回はひさしぶりに芸術に強いニコラの知識が大活躍。教会で行われるコンサートの選曲にまで及ぶ高度な知識は、アストリッドも気づけなかった視点だと感心させられていた。また、被害者のライプニッツが生徒達をグレゴリオ聖歌の表記などに使われていた中世の記譜法ネウマの記号で読んでいた、という興味の惹かれるトリビアも登場し、視聴者を楽しませてくれた。

次回6月18日に放送される第5話では、過激な女性解放団体のメンバーの遺体が森の中で見つかり、そこでは魔術の儀式が行われたような形跡があった。オカルト系を苦手とするラファエロが次回もオロオロしてしまうこと間違いない。

■前回:第4話 ネタバレあらすじ
国営ラジオ局「ラジオ・フランス」のコンサートホールのパイプオルガンでバッハの曲を練習していた演奏家ポーリーヌが、パイプの間で亡くなっているスタッフのユーゴ・マルシャンを発見。彼女はオルガンの練習中に音のい異常を感じたと話し、音源を聴いたアストリッドも音に違和感を覚え、その解明に取りかかる。

音源に「次は殺すぞ」という、ポーリーヌの師匠・ライプニッツの声が入っており、ユーゴの自宅からもライプニッツがポーリーヌに対してパワーハラスメントを行なっている盗撮映像が見つかる。ライプニッツはこれまで何度も訴訟を起こされるほどの高圧的で厳しい指導で知られる人物。事件の合った日は、警察が到着する前に現場を離れていた。

ラファエルたちはライプニッツを疑い聴取するが、翌日、ライプニッツも同じオルガン近くで遺体となって発見される。遺体のそばには音楽記号の「フェルマータ」が記されており、連続殺人かと思われたが、監察医のフルニエは、ユーゴの死因を動脈瘤の破裂、ライプニッツは心筋梗塞で、どちらも病死で事件性はないと結論づけた。

そんな中、アストリッドはパイプオルガンに低周波音発生装置が仕掛けられているのにきづく。ある鍵盤を押すと作動する仕組みになっており、元々病気をもっていたユーゴとライプニッツは低周波振動の影響で亡くなったのだ。

アストリッドは自分の聴覚過敏が事件解決に役だったことを「社会力向上クラブ」で明かす。ウィリアムはそんなアストリッドを褒めつつも、彼女が無理をするのではないかと心配し、「10粒の豆」を手渡し、ストレス過多に陥らないための目安にするよう助言する。

ライプニッツにパワハラを受けた日に交通事故に合っていたポーリーヌに疑いがかかるが、彼女はその日追い込まれ自殺しようとしたことは認めたものの、ライプニッツへの恨みはなかったと語る。彼女の証言から、彼女が練習していた「トッカータトフーガ」の楽譜がサリクスという生徒の楽譜で、ライプニッツは「フェルマータ」の表現に非常にこだわっていたことが判明。さらに、サリクスがバッハの辞世の言葉を楽譜に刻んでいたことから、彼女が今回の事件に深くかかわっていることがわかった。

アストリッドたちはサリクスが誰かをつきとめるため、ライプニッツが保管していた生徒達全員の演奏記録を調べることに。すると、アストリッドとニコラの豊富な知識によって90年代にサン・ジョセフ教会で行われた演奏だとつきとめることができた。さらに調べをすすめると、「サン・ジョセフ教会の悲劇」と呼ばれる演奏家の落下事故が起きていた事が判明。その演奏家こそがサリクスと呼ばれたマリー・ルナールで、アストリッドは彼女が関係者の中にいることを指摘する。

マリー・ルナールはポーリーヌの演奏助手をしているマリー・ベネディクト・グレランだった。その頃、サン・ジョセフ教会でポーリーヌに自らの演奏を聴かせていたマリーは、今回の事件が自分の犯行だったことを告白していた。過去の演奏会で、最高の演奏ができたにもかかわらず、ライプニッツに追い詰められたこと、ポーリーヌが自分と同じようにライプニッツに壊されてしまうのではないかと考え、今回の殺害方法を思いついたことを語る。ユーゴが死んでしまったことは予想外のことで、自分を一生許せないといい、バルコニーから身を投げようとする。そこへラファエルが駆けつけ、マリーを威嚇射撃し、転落をふせいだ。

過酷な一日を過ごしたアストリッドは、「10粒の豆」を使い果たし、精神的なキャパを超えてパニックに陥ってしまう。ラファエルはアストリッドに無理をさせたことを後悔するが、アストリッドがマチルドに連絡をとったことを知って少しだけ安堵する。

■次回:第5話 「魔女の儀式」あらすじ
森の中で、魔術の儀式が行われたような女性の遺体が発見された。被害者は過激な女性解放団体キルケのメンバー・セシルと判明。セシルは死後に現場に運ばれ、さらに帝王切開で出産した直後だったとわかるが、赤ん坊は見つかっていない。ラファエルたちは、現場近くにある女性の避難施設「サンクチュアリ」で話を聞く。その後、セシルのパソコンから、彼女が産婦人科医に暴行されている動画が見つかり…。

■キャスト
アストリッド・ニールセン(サラ・モーテンセン:貫地谷しほり)
ラファエル・コスト(ローラ・ドベール:林真里花)
二コラ・ペラン(ブノワ・ミシェル:川田紳司)
アルチュール・オンギャン(メレディン・ヤクビ:中村章吾)
アンリ・フルニエ(ウスキ・キアル:佐々木睦)
カール・バシェール(ジャン・ルイ・ギャルソン:藤真秀)
テオ(ティミ・ジョイ・マルボ:宮瀬尚也)
ウィリアム・トマ(ジャン・ブノワ・スイル:粟野志門)
テツオ・タナカ(ケンゴ・サイトウ:中川慶一)
マティアス・フォレスト(ユベール・ドゥラトル:おかやまはじめ)

原題:Astrid et Raphaëlle
制作:2021年 フランス

【放送予定】NHK総合 2022年5月21日(日)夜11時より 全8話
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:英語)| 字幕放送有り]
(放送日時は変更になる場合があり)

NHK「アストリッドとラファエル2 文書係の事件録」番組サイト

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