NHK海外ドラマ「アストリッドとラファエル2」第6話“ゴーレム”ネタバレと第7話“ヘルメス文書”予告
6月25日(日)夜11時よりNHK総合でフランス発の大人気ミステリー「アストリッドとラファエル2 文書係の事件録」(全8話)の第6話“ゴーレム”が放送された。ネタバレあらすじと、7月2日に放送される第7話“ヘルメス文書”の見どころを紹介しよう。NHKプラスで見逃し配信、番組サイトで関連予動画が公開されている。
「アストリッドとラファエル2 文書係の事件録」は、犯罪資料局の文書係として働く頭脳派のアストリッドと、猪突猛進型の警視ラファエルの女性コンビが難事件の解決に挑むフランス発のミステリードラマ。
6月25日に放送された第6話で、またしてもオカルト的な事件がおこる。IT起業家がユダヤ教の伝説の怪物「ゴーレム」に殺害されたかのような状態で発見されたのだ。調べを進めていくと、双極性障害を患っている第一容疑者のジョアキムは「ゴーレム」に執着しており、また、事故で亡くなった被害者の恋人を模したAI受付嬢をつくりあげたプログラマーだということがわかる。結局、この一番怪しい容疑者が殺害の実行犯だったのだが、実は彼を操っていた人物がこの事件の本当の犯人だった。
今回アストリッドがハマったパズルは、ギリシャ語やヘブライ語を数字に置き換え、聖書を読み解く数秘術「ゲマトリア」。伝説の怪物「ゴーレム」が主題になっていることから、ラビ(ユダヤの宗教的指導者)や、カバラ(神秘主義思想)などユダヤ教にまつわる話題が沢山登場。また、テツオ・タナカが「数学」の勉強をするためにパリにやってきたとこ、そして数学への愛がとても深いことが明かされた。
夢中で自分の研究テーマである黄金比について語るテツオに接しているうちに、アストリッドは自分にムズムズとした“変化”が起きたことを感じる。自分には「共感力」が無く、「恋愛」はできないのだと思い込んでいたアストリッド。それが「恋」なのだとラファエルに知らされると、言葉にはできない感動を味わっていた。
今回の事件は「愛」による復讐劇。恋愛は喜びばかりではないが、人を好きになるという心の変化を知ったアストリッドの幸せが、いつまでも続くことを祈りたい。
次回7月2日に放送される第7話では、貴重な古文書の競売の最中に競売人が毒殺される事件が発生する。そしてその貴重な古文書が偽物にすり替えられていることがわかり…。次回は、知性派刑事・ニコラとラファエルの息子のテオが大活躍するのでお楽しみに!
■前回:第6話 ネタバレあらすじ
ユダヤ教の信者でIT起業家のアーロン・フェルドマンが自宅で殺される。手にはヘブライ語で「死」を意味する言葉が刻まれたブレスレットが握られており、頭部の打撃跡と床には粘土が付着し、事件現場はまるで巨大な粘土の人形ゴーレムに殺されたことを示しているような状態だった。
ラファエルとアストリッドが彼の会社「ゴーレム・ディープランニング社」を訪れると、共同経営者で天才プログラマーのジョアキム・カプランが作り上げた、アーロンの亡き妻エヴをモデルにしたAIが案内してくれる。アストリッドはエヴとの正確で的確な会話を楽しみ、ラファエルがプログラムだからだと告げる。アストリッドはAIには共感力がないから自分が心地良かったのかもと言うと、ラフアエルはそれは違う、アストリッドにも共感力があると諭す。
ジョアキムが所在不明になっていることが判明し、弟のジュリアン・カプランに話を聞くため、アストリッドとラフアエルはシナゴーグを訪ねる。そこでアストリッドはジュリアンが研究している「ゲマトリア(ギリシャ語やヘブライ語の数秘術)」に魅せられる。
ジョアキムが会社に現れるが、彼はなにかにおびえ錯乱している状態だった。ジョアキムの主治医でユダヤ教のラビでもあるメイール・シャナによると、彼は双極性障害を患っており、今はパニック発作に襲われ聴取できる状態ではないという。そして、発作を起こすには、必ずなにかしらの引き金があったはずだと主治医は語る。さらにアーロンが探偵を雇いジョアキムとエヴの関係を調査していたことが判明する。
ジョアキムが犯人がという女性からの通報が入り、ジョアキムの自宅を捜査すると、彼が「ゴーレム」に取りつかれたように執着しており、アーロンを殴った凶器・凍った粘土も発見される。ジョアキムからアンフェタミンが検出されるが、主治医はこれまでジョキアムが覚醒剤に手をだしたことはないと主張する。ラファエルがジョアキムを尋問すると、彼は毎晩エヴから電話がかかってきて、アーロンがエヴを殺した罪を自分にかぶせようとしていると思い殺害するしかなかったと語る。
アストリッドは、ジョアキムの体内に双極性障害の薬が発見されていなかったことを指摘し、何者かが薬を入れ替えて、ジョアキムが被害妄想に陥るよう画策したと推理する。海難事故で溺死したとされるエヴをジョアキムが思い出すように、ジョアキムの周囲には海辺のフレグランスやカモメの声、そして「闇の裁判官ゴーレムがウーロンを殺す」と書かれたメールなどが送りつけられていたのだ。
警察署の通報の声がAIのエヴと酷似していたことから、エヴが生きている可能性を考えたラファエルは、ウイリアムに協力してもらい、暗号化された電話番号を突き止めるが、電話に出たのはゴーレム社の受付のエヴをより改良したAIのエヴだった。
その後、実はジュリアンがMIT(マサチューセッツ工科大学)を卒業した優秀な科学者であることがわかる。しかし、賢いジュリアンを追い詰める手立てが見つからない。そこで、ITに最も強いウイリアムの恋人・ベレジンに協力してもらい、エヴのAIにラファエルの言葉を話させることに。
ジュリアンがいつものようにエヴに話しかけると、それが彼女でないことがすぐにわかり、裏で警察が動いていることを察知する。ラファエルが根気よく話を続けていくと、ジュリアンは兄への殺人教唆を認める。エヴを愛していたジュリアンは、アーロンがエヴを見殺しにしたこと、そしてジョアキムがアーロンの味方をしたことを知り、兄であるジョアキムを操り、2人に復讐したことを告白した。
テツオ・タナカの数学への熱い思いを知らされたアストリッドは、彼が夢中で自分の好きな数式について話を聞くうちに、体にムズムズとした不思議な感覚を覚える。そんな自分の変化をラファエルに相談したアストリッドは、自分が「恋に落ちた」ことを知らされる。アストリッドはテツオからもらった数式のメモ書きを、寄せ木細工のからくり箱に大切に保管し微笑みを浮かべた。
■次回:第7話 「ヘルメス文書」あらすじ
古文書「ヘルメス文書」の新発見を含む貴重な写本が競売にかけられた。ところが、その最中に競売吏のジャン・ルグラスが突然写本と自分が炎に包まれる幻覚に襲われ人々が見守るなか絶命。遺体のポケットからは「愚者」のタロットカードが見つかった。さらに「ヘルメス文書」の写本が偽物にすり替えられていたことが判明。アストリッドは偽物を調べて制作者を探ることに。新発見箇所は18年前に発掘された直後に一度紛失していた。当時の調査隊を率いた学者が競売に来ていたとわかり、ラファエルは話を聞きにいく。
■キャスト
アストリッド・ニールセン(サラ・モーテンセン:貫地谷しほり)
ラファエル・コスト(ローラ・ドベール:林真里花)
二コラ・ペラン(ブノワ・ミシェル:川田紳司)
アルチュール・オンギャン(メレディン・ヤクビ:中村章吾)
アンリ・フルニエ(ウスキ・キアル:佐々木睦)
カール・バシェール(ジャン・ルイ・ギャルソン:藤真秀)
テオ(ティミ・ジョイ・マルボ:宮瀬尚也)
ウィリアム・トマ(ジャン・ブノワ・スイル:粟野志門)
テツオ・タナカ(ケンゴ・サイトウ:中川慶一)
マティアス・フォレスト(ユベール・ドゥラトル:おかやまはじめ)
原題:Astrid et Raphaëlle
制作:2021年 フランス
【放送予定】NHK総合 2022年5月21日(日)夜11時より 全8話
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:英語)| 字幕放送有り]
(放送日時は変更になる場合があり)
NHK「アストリッドとラファエル2 文書係の事件録」番組サイト
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