サンの摂政開始!孝心が下した処罰「イ・サン」見どころ動画-NHK

2010年06月06日12時23分ドラマ
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サンが自分のために謀反を起こした者たちを不問に付すことにしたと知った英祖は、ついに貞純王妃を廃位する宣旨を下す。この決定にはさすがに王妃も、我を忘れて泣き叫び王に許しを請う。「イ・サン」43話ではいよいよサンが正式に政務を担当することになり、さまざまな改革に乗り出す。NHK BS2の番組サイトでは、ドラマの予告動画が公開されている。サイトには詳しい相関図画[キャストの紹介]にある。

今回の一番の見どころは、サンに一任された王妃への処罰をどのように下すかだ。果たしてサンは、王妃を廃位するのか…。
英祖王への哀願もむなしく王妃は宮殿を追われて幽閉され、一派の重臣たちは動揺する。しかし、サンが目指すところは単に今回の謀反を罰するのではなく、悪意と誤解で汚された父の悲しい歴史をきれいにし、父を陥れたすべての輩を断罪にすることだったのだった。

今回の放送では、サンの孝心が二つの史実に基づいて実にうまく描かれている。
まずそのひとつは、英祖王の生前譲位。サンは、存命中の祖父を差し置いて王位につくことを良しとせず、摂政をとる事にしたこと。
もうひとつは、父である思悼世子(サドセジャ)に関する悪意に満ちた歴史の記録を“洗草”という儀式で消し去ったこと。
この“洗草”という儀式は、筆で書かれた文字を洗い流すこと。史実では、サンは摂政をとってから2ヵ月後にこの命を出している。さまざまな案件が山積の中、このように素早い命を下したことに、サンが父の名誉回復にどれだけ強い思いを込めていたかが見て取れる。
歴史書にも、サンは摂政を行うようになってすぐに父の墓前に出向き、のどを詰まらせて泣き崩れたと記されている。

さて、サンが“洗草”した記録とは、“承政院日記”というもので、王室の出来事を記録した文書である。現在も約290年分の記録が現存しており、当然、思悼世子の歪曲された事件から死に至るまでが記されてあった。サンは、父の死亡した1762年の承政院日記を文字通り洗い流した。これにより父の汚名はすすがれた。

この洗草の儀式は歴史の洗浄と共に、サンと英祖の心の深いところにあったわだかまりも消し去ったのだ。英祖はここでサンに最後の願いの言葉を口にする。さて、この言葉が何であるかは、本日6日〔日)夜9時からNHKBS2の「イ・サン」本編で確認できる。

予告動画は番組公式サイトで、見逃した回のある方はサイトに詳しいあらすじがあるのでチェックしておこう。

NHK BS2「イ・サン」