「ガイアの夜明け」は円安サバイバル!井村屋は、甘い豆“AZUKI”をアメリカにどう売り込むのか?

2023年08月03日16時00分芸能
©テレビ東京

8月4日(金)22時からの「ガイアの夜明け」(テレビ東京)は、円安や原材料価格の高騰で苦境に立たされる企業が増えるなか、円安を逆手にとり、今こそ世界に打って出ようとする企業の取り組みに密着する。番組サイトで予告動画が公開中だ。



円安や原材料価格の高騰で苦境に立たされる企業が増えるなか、日本の食品輸出で右肩上がりの成長を続けているのがアイスだ。そんな中、明治時代に羊羹屋として創業した井村屋グループ(三重県津市)が、今年発売50周年を迎える「あずきバー」は、2021年度にシリーズ全体で年間3億本を突破した国民的商品だ。看板商品を引っ提げてアメリカ進出に挑む。

だが、アメリカでは豆をおかずとして食べることはあっても、デザートとして食べる習慣がない。「甘い豆」を食べる習慣のない市場で、まずは認知してもらうことが必要と考え、あえて表記を「AZUKI」にするなど和風アイスを打ち出して売り込むも苦戦…。指揮をとるのが海外貿易室長の井村慎が取った市場開拓の秘策は、これまで使っていた原材料のコーンスターチを使わず「小豆」の占める割合を高めることだった。これはアメリカでは原材料品目が少ないシンプルなものにニーズがシフトしているという調査に基づいたもの。さらに、原材料高のなかでより安定的な確保ができる「小豆」の割合を高めることもできる。しかし、実際にコーンスターチを抜いて作ってみると小豆がアイス全体に均等にいき渡らないことが明らかに。果たしてリニューアルを成功に導くことができるのか…?

©テレビ東京©テレビ東京また、「金属加工」の街として知られる燕三条エリアのハサミメーカーのシゲル工業(新潟県燕市)にも密着する。同社は理美容用はさみの生産本数で国内トップクラスを誇る企業。円安や原材料価格の高騰が業績に暗い影を落としていた。そこで新たな市場を開拓しようと開発したのが金属加工の技術を生かした野菜の皮をむく「ピーラー」だ。ターゲットは台湾。

さっそく、シゲル工業のピーラーを売り込もうと台湾に乗り込んだが、その技術を生かしたピーラーは高品質だが高価格が課題。また、これまでOEM生産が中心だった同社は、メーカーとしてのブランド力が低く、消費者へ直接販売する力が弱いのが課題だった。そこで頼ったのがニューワールド(福岡市)の井手康博社長。モノづくり企業の商品に特化したECショップを自ら運営するとともに、クラウドファンディングを使った海外市場への展開を支援している。

円安を逆手にとり、今こそ世界に打って出ようとする企業はどんな取り組みをするのか?放送は、8月4日テレビ東京にて22時から。

【案内人】松下奈緒
【ナレーター】眞島秀和
【音楽】新井誠志
【テーマ曲】
◆オープニング曲
 「光~ray of light~」(松下奈緒)
◆エンディング曲
 「ナカマ」(小田和正)
【同時放送】TX・TVO・TVA・TSC・TVh・TVQ

タイトルの「ガイア」とは、ギリシャ神話に登場する「大地の女神」を意味し、後にノーベル賞作家のウィリアム・ゴールディングが「地球」を指して“ガイア”と呼んだことから「ガイア=地球」という解釈が定着している。「ガイアの夜明け」という番組タイトルには、地球規模で経済事象を捉えることで21世紀の新たな日本像を模索すること、そして低迷する経済状況からの再生=「夜明け」を目指す現在の日本を描くという意味合いが込められている。

ホームページ
公式Twitter @gaia_no_yoake