澤田知可子、泣き歌と洋楽カバーで魅了した還暦記念コンサートレポート&ライブ写真

2023年08月05日18時04分芸能

1987年「恋人と呼ばせて」でデビューし、現在でも泣き歌のナンバーワンソングとして愛され続ける大ヒット曲「会いたい」でも知られるシンガーソングライター澤田知可子が2023年8月4日、東京・渋谷のJZ Brat SOUND OF TOKYOでライブを行った。オフィシャルレポートが到着したので、ライブ写真と一緒にご紹介。オフィシャルサイトには昨年のデビュー35周年記念コンサートのダイジェスト版が動画公開されている。



この日はまさに澤田が還暦を迎えた誕生日の記念ライブであり、6月に発売された「Vintage II〜時がめぐるなら〜」の発売記念LIVEでもある。チケットはソールド・アウト。このアルバムは、洋楽の名曲を松井五郎の書き下ろし日本語訳で歌ったカバーアルバム。オリジナルの英語歌詞の聴感・リズムを尊重しながら、ただの訳詞に留まらず、澤田の声との相乗効果で、日本語の歌としても耳に心地よい作品が並んでいる。

沢田

澤田は記念すべき誕生日を祝う赤をベースにした衣装で登場。地球に生まれて生きることの素晴らしさを讃えた「この星の歩き方」でコンサートをスタートした。続いて、二人で人生を歩む絆を歌った1995年の「Day by Day」、自身の伴侶と過ごす日々の愛おしさを歌う「ハレルヤ」「言葉じゃなくても」を披露した。バンドは、ピアノ、ギター、チェロというアコースティックな編成。澤田の優しい声がより一層引き立つサウンドだ。

続いて、「幼い頃から好きだった洋楽のカバーを日本語で伝えて『日本語って素敵だな』って思ってもらえることを目標に、松井五郎さんとアルバムを作りました」と語り、デビュー35周年記念アルバム「Vintage Ⅱ ~時がめぐるなら~」から、カーペンターズの世界的大ヒット「青春の輝き」、そして昨年、世界中に惜しまれながら他界したオリビア・ニュートン・ジョンの名曲「そよ風の誘惑」を歌唱。「春風のように 晴れた空がある 気がついて欲しいだけだから」という松井五郎訳詞のサビのフレーズは、もしかしたら原曲の英語サビよりも耳に馴染む人も多いだろう。
続いて、セルジュ・ゲンスブール作、そして惜しくも先日他界したジェーン・バーキンが歌ってヒットした「無造作紳士(L’aquoiboniste)」。直訳すれば『そんなことして何になる?』という意味の原詞の『à quoi bon』を『馬鹿者(Bakamon) 』と訳して、さりげなく音と意味を一度に日本語で表現する松井五郎の神業のような訳詞が光る。
また、「8月は私の誕生月でもありますが、終戦記念日もある、気持ちが引き締まる月。心を込めて歌います」とウクライナへの想いも込めてヘンリーマンシーニの名曲「ひまわり」を披露した。これは1970年に公開された映画「ひまわり」のテーマ曲。ソフィア・ローレン主演で、戦争によって引き裂かれた夫婦の行く末を描いた映画で、旧ソビエトだったウクライナで撮影されている。

沢田

続いて、自身の作詞・作曲による1991年の「Boy」。この曲を作曲した翌日に一生の伴侶となるピアノの小野澤篤と出会ったエピソードを披露した。

「会いたい」は恋人を失った瞬間から時が止まっているような歌だが、その続編として、30年後のヒロインの姿を描いた曲「時がめぐるなら~Solitude」を「一緒に時間旅行しましょう」と客席に語りかけ歌った。
続いて、澤田の代表曲「会いたい」をしっとりと歌い、「『絆』とは『ほだされる』と書きます。これからもずっと澤田知可子に絆されてください。またライブでお会いしましょう」と本編の幕を閉じた。

アンコールでは、観客が用意した赤いサイリウムが一斉に輝き、ステージにバースデー・ケーキが登場。会場全体が「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」を歌い澤田の60回目の誕生日を祝福した。それに応えるように澤田は1993年のヒット「幸せになろう」を歌い、最後は『誰もが老いて行くけど 今が一番しあわせ』と人生への感謝を歌う「ありがとう」で全12曲の幕を閉じた。
「この絆とまた生まれてみたい」と歌いコンサートを締めくくった澤田の声は喜びで感極まり潤んでいた。

澤田はこの後、8月19,20日に東京・六本木CLAPSで香西かおりとのジョイント・ライブ、10月6日には東京・有楽町I’M A SHOWでのライブほか全国各地でのコンサートが予定されている。

<メンバー>
澤田知可子::ボーカル
小野澤篤:ピアノ
長谷川友二:ギター
伊藤ハルトシ:ギター、チェロ

【澤田知可子プロフィール】
1987年『恋人と呼ばせて』でデビュー。1991年「会いたい」が130万枚の大ヒット、日本有線放送大賞受賞、 NHK紅白歌合戦出場。2000年には「21世紀に残したい泣ける名曲」として1位に選ばれる。2005年から『ココロとカラダに優しい歌薬』をテーマにした【歌セラピーコンサート】開始。2011年 東日本大震災復興チャリティーソング「花は咲く」に参加。2016年に長 岡大花火大会で、中越地震復興祈願応援ソング『空を見上げてごらん』が12年目にして【米百俵尺玉100連発花火】とのコラボレーションが叶う。2018年4月からエフエム世田谷、全国コミュニティFMをネットするラジオ番組『アフタヌーン パラダイス水曜日』のレギュラーパーソナリティとして13時から4時間の生放送を担当している。 またAround40MemoryConcertなど数々のアーティストとのジョイントコンサートにも参加。 2020年「会いたい」から30周年を記念してアルバム「会縁奇縁・涙曜日」を発売。最近では 「元祖・泣き歌の女王」と言う称号を頂き、また「涙ソムリエ」として涙の効能を広めるためにオフィシャル Y o u T u b e チャンネル沢田知可子の歌セラピーを開設 。

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