映画『ティル』本予告映像公開!母は、変わり果てた息子の姿を世界に知らしめる決意をする

09月13日12時00分映画

アフリカ系アメリカ人による公民権運動を大きく前進させるきっかけとなった1955年に実際に起きた「エメット・ティル殺害事件」をもとに、初めて劇映画化された『ティル』(12/15(⾦)公開)より、本予告映像が解禁された。

製作には黒人俳優として世界的な人気を誇るウーピー・ゴールドバーグ、『007』シリーズのスタッフら超一流陣が名を連ねる本作。公開されるやいなや、各国の映画祭で賞賛の嵐が巻き起こり、主要 60 映画祭 21部門受賞 86 部⾨ノミネートで賞レースを席巻!なかでも、主人公メイミー・ティルを演じたダニエル・デッドワイラーは、ゴッサム・インディペンデント映画賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー、サテライト賞など数々の映画賞で女優を総なめにした。この賞賛の嵐は映画祭のみならず、映画批評サイト Rotten Tomatoes で批評家96%・観客97%の⾼スコアをたたき出した話題作。



1955年、イリノイ州シカゴ。夫が戦死して以来、空軍で唯⼀の⿊⼈⼥性職員として働くメイミー・ティル(ダニエル・デッドワイラー)は、⼀⼈息⼦で14歳のエメット愛称ボボ(ジェイリン・ホール)と平穏な⽇々を送っていた。しかし、エメットが初めて⽣まれ故
郷を離れ、ミシシッピ州マネーの親戚宅を訪れた際に悲劇は起こる。エメットが飲⾷雑貨店で⽩⼈⼥性キャロリン(ヘイリー・ベネット)に向けて「⼝笛を吹いた」ことが⽩⼈の怒りを買い、1955年8⽉28⽇、彼は⽩⼈集団にさらわれ、壮絶なリンチを受けた末に殺されて川に投げ捨てられた。

我が息⼦の変わり果てた姿と対⾯したメイミーは、この陰惨な事件を世に知らしめるため、常識では考えられないある⼤胆な⾏動を起こす。そんな彼⼥の姿は多くの⿊⼈たちに勇気を与え、⼀⼤センセーションとなって社会を動かす原動⼒となっていく――。

本予告では、親戚の家で楽しい夏の休暇を過ごしていた息⼦が⼀転、⽩⼈との間に起こった些細なトラブルに巻き込まれた末、壮絶なリンチを受け、遺体で発⾒される姿が映し出される。突然の悲劇に泣き崩れる⺟エイミー。しかし、悲惨な姿で息絶えた息⼦のありのままの姿を世界に知らしめることで、その存在と、悲劇を世に問う決⼼をする。「あの⼦に⿊のスーツを着せてあげて」「息⼦に何があったのか、皆に⾒てもらうわ」―絶望を希望に変えるほどの⺟親の愛と強さが、観る⼈すべての感情を揺さぶるような映像となっている。

プロデューサーの⼀⼈であり、俳優でもあるウーピー・ゴールドバーグは「エメット・ティル殺害事件のことは、同じ⿊⼈なら聞いたことがあるはずです。それは、1 つの会話から始まり、2 つ、3 つの会話へと発展していく。そのようにこの物語が多くの⼈に広がっていくこと、それがこの映画を作った全員の⽬標であり、より良い未来をつくるために過去から学び、今⾏動を起こすことの重要さを伝えたいのです」(2022 年全⽶公開当時)ともコメントを残している。

14歳の⿊⼈少年エメット・ティルの犠牲と⺟メイミーの存在は、60 年以上の時をかけてアメリカ社会に変⾰をもたらした。これは、息⼦を愛する⼀⼈の⺟親の愛と正義の物語であり、同時に、⾃由と⼈権を求めて世界を変えた⼀⼈の⼈間の魂の実話である。

映画『ティル』本予告編(70秒版)

<解説︓エメット・ティル殺害事件が及ぼした現代社会への影響>
1955年8⽉28⽇にアメリカ合衆国ミシシッピ州マネーで実際に起きた「エメット・ティル殺害事件」は、アフリカ系アメリカ⼈による公⺠権運動<※1>を⼤きく前進させるきっかけとなったことで知られている。14 歳⿊⼈少年エメットが⽩⼈⼥性に対して「⼝笛を吹いた」という理由で拉致され、激しいリンチを受けて殺されたあげく、遺体は川に投げ捨てられた。愛息を失った底知れぬ絶望を胸に、多くの⿊⼈の⽣活を脅かすアメリカ社会にたった⼀⼈で⽴ち向かった⺟メイミーの⼤胆な⾏動⼒は⼈々に勇気を与え、キング牧師らが率いた公⺠権運動を⼀気に加速させる原動⼒となったのである。

そして 21 世紀に⼊り、2020 年「ジョージ・フロイド殺害事件」<※2>を契機に、BLM(ブラック・ライヴズ・マター)運動<※3>がアメリカ国内のみならず、SNS を通じて⽇本を含む全世界に拡⼤したことは記憶に新しい。⿊⼈をはじめ著名⼈、セレブ、Z 世代にいたるまで実に多くの⼈々が声を上げた⼤規模なこの抗議運動のうねりは、2022年3⽉、⼈種差別に基づくリンチを連邦法の憎悪犯罪(ヘイトクライム)とする「エメット・ティル反リンチ法」成⽴へと繋がっていくのである。
※1︓1950 年代〜1960 年代に活発となったアメリカの⿊⼈の基本的⼈権を要求する運動。
※2︓2020 年 5 ⽉ 25 ⽇、ミネソタ州ミネアポリスで⽩⼈警官が、路上で⿊⼈男性フロイドさんの⾸を 9 分 29 秒間、膝で押さえつけ死亡させた。
※3︓2013 年にアフリカ系アメリカ⼈コミュニティから始まった構造的な⼈種差別や⿊⼈への暴⼒、特に警察による⿊⼈への暴⼒と戦う国際的な社会運動。


★12/15(⾦)より TOHO シネマズシャンテほか全国ロードショー!
製作︓ウーピー・ゴールドバーグ(『天使にラブ・ソングを…』)、バーバラ・ブロッコリ(『007』シリーズ)
監督・脚本︓シノニエ・チュクウ
出演︓ダニエル・デッドワイラー、ウーピー・ゴールドバーグ、ジェイリン・ホール、ショーン・パトリック・トーマス、ジョン・ダグラス・トン
プソン、ヘイリー・ベネット
2022 年/アメリカ/シネマスコープ/130 分/カラー/英語/5.1ch/原題『TILL』/字幕翻訳︓⾵間綾平/PG-12/
配給︓パルコ ユニバーサル映画 © 2022 Orion Releasing LLC. All rights reserved