呉美保監督×吉沢亮、映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』2024年公開決定!

2023年12月09日08時00分映画

作家・エッセイストとして活躍する五十嵐大の実録ノンフィクション『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』(幻冬舎刊)を原作に、呉美保監督が、吉沢亮を主演に迎え、港岳彦による脚本で作り上げた、映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』の公開が2024年に決定した。公式サイトも公開された。



今年の9月に公開された『私たちの声』(23)の一編、杏を主演にシングルマザーの日常を描いた短編映画『私の一週間』で8年ぶりに監督作を発表した呉美保監督。そして今回、『きみはいい子』(15)から9年ぶりの長編作品のテーマに選んだのは、コーダ(Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子供という意味)という生い立ちを踏まえて、社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をする作家・エッセイストの五十嵐大さんによる実録ノンフィクション『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた 30 のこと』。

耳のきこえない母ときこえる息子の物語を点描のように繊細に紡いでいく。脚本を担当したのは、『正欲』『アナログ』(23)、『とんび』(22)等を手掛ける港岳彦。そして、主演を務めるのは『キングダム』シリーズ、『東京リベンジャーズ』シリーズ等の話題作から、作家性の強い監督作等、幅広い作品に出演し、今年は6本の出演作品が公開するなど俳優としてチャレンジを続ける吉沢亮。本作でも難役に挑戦、耳のきこえない両親の元で育った息子・五十嵐大の心の軌跡を体現する。才能あふれるスタッフ、キャストによって紡がれる誰もが共感する母と息子の物語が 2024 年公開となる。

宮城県の小さな港町で暮らす五十嵐家に、男の子が生まれた。両親、祖父母は“大”と名付けて誕生を喜ぶ。ほかの家庭と少しだけ違っていたのは、父・陽介と母・明子の耳がきこえないこと。幼い大にとって、時には母の“通訳”をすることも“ふつう”の楽しい日常だった。しかし成長とともに、周囲から特別な目で見られていることに戸惑い、苛立ち、母の明るさすら疎ましく思いはじめて、冷たい態度をとることが増えていく。心を持て余したまま20歳になり、逃げるように東京へ旅立つ大。そして数年後。“きこえない世界”と“きこえる世界”のふたつの世界を行き来するなかで、帰郷したある日、記憶の底に隠れていた母への思いもかけない気持ちがあふれ出し・・・。



【吉沢亮コメント】
感情の内側までも表現してくれる手話は口以上に多くを語り、言葉とはただ吐き出すものではなく、伝えるものであると言う、当たり前であるはずのことを改めて教えてくれました。コーダとして生まれた葛藤を抱えながらも、両親から沢山の愛を受けて育った五十嵐大さんの人生を、昔からご一緒したいと夢見ていた呉美保監督と共に丁寧に生きさせてもらいました。お楽しみに。

2tunosekai2tunosekai原作紹介:『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた 30 のこと』「誰もが生きやすい世界は、いろんな境界線が混ざり合った世界だと思う」。耳の聴こえない親から生まれた子供=「CODA」の著者が描く、母子の格闘の記録。感涙の実録ノンフィクション。

監督:呉美保 『私たちの声』(短編『私の一週間』)(23)、『きみはいい子』(15)、『そこのみにて光輝く』(14)等

主演:吉沢亮 『キングダム 運命の炎』、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン-決戦-』、『かぞく』(23)等

脚本:港岳彦 『正欲』、『アナログ』(23)、『とんび』(22)、『あゝ、荒野 前後編』(17)等

原作:五十嵐大「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた 30 のこと」(幻冬舎刊)

企画・プロデュース:山国秀幸 『オレンジ・ランプ』(23)、『ケアニン』(17、20)シリーズ等

手話監修協力:全日本ろうあ連盟

製作:「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会(ワンダーラボラトリー/博報堂 DY ミュージック&ピクチャーズ/ギャガ/JR 西日本コミュニケーションズ/アイ・ピー・アイ/アミューズ/河北新報社/東日本放送/シネマとうほく)

©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会
配給:ギャガ

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