映画『白日青春-生きてこそ-』アンソニー・ウォンのメイキング映像解禁!来日&舞台挨拶も決定

01月17日11時00分映画

香港の名優アンソニー・ウォンが主演し、香港に住む難民の少年と心を通わす姿を描く、感動のヒューマンドラマ『白日青春-生きてこそ-』(1月26日(金)よりシネマカリテほか全国順次公開)より、アンソニー・ウォンのインタビューや撮影風景を収めたメイキング映像を解禁となった。

本作では、『インファナル・アフェア』(2002)『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』(2008)『淪落の人』(2018)等に出演する香港を代表する名優アンソニー・ウォンがワケあって息子と距離のある孤独なタクシー運転手チャン・バクヤッ(陳白日)を演じ、台湾の第59回金馬奨で最優秀主演男優賞を受賞している。



このベテランの大スターを相手に堂々とした芝居をしたのが、本作が初めての映画出演となるパキスタン出身で香港在住の少年サハル・ザマン。難民申請をしたパキスタン人の両親の下、香港で生まれた少年ハッサン(香港名:莫青春(モク・チンチョン))役を演じ、第41回香港電影金像奨最優秀新人俳優賞を10歳で獲得している。

偶然とはいえ自身の起こした事故でハッサンの父アフメドを奪ったバクヤッは、突然父を失ったハッサンを案じ、警察に追われる身となった彼の逃亡を助ける。互いの関係と共に、世代や民族の違いを背景にした、香港ならではのシーンが描かれる。

監督のラウ・コックルイ(劉國瑞)は、この作品は「父の愛を渇望する息子と、息子を理解しようともがく父親の物語」と話す。ラウ監督は、マレーシア生まれで香港に移住。自身の気持ちや経験もこの作品に活かした、と語る本作が、長編1本目となる。昨今、第2の香港ニューウェイヴの到来と言われるが、本作もその新世代監督の注目の作品となる。

この度解禁するメイキング映像は、本作で台湾の第59回金馬奨にて最優秀主演男優賞の受賞コメントのシーンから始まる。本作の出演オファーに対し「香港映画ではなくて、国際的な映画だ」と世界共通のテーマが描かれていることに言及している。演じたバクヤッについて「老いぼれ役だ。高齢者や父親役は経験したが、クズ老人は初めてだ。善意から悪いことをする。乱暴で無知、自分勝手だ。衝動的で本能的に行動してる」と語るが、それでも「でも悪人じゃない、リアルな人間の姿だ。今の世の中、こういう人間は大勢いる」と続ける。インタビューからは、頑固で老害のような人物を想像してしまうが、演じる上で「ユーモアを込めて演じた。俺の独特のユーモアが出ているはずだ」と手応えを感じているようだ。香港の名優が、どんな魅力的なキャラクターに仕上げたのか、公開が待ち遠しい!

アンソニー

そして、本作の日本での公開に合わせアンソニー・ウォンの来日が決定!公開日(1月26日)には新宿武蔵野館での舞台挨拶にも登壇を予定している。詳細は武蔵野館またはシネマカリテまで。
新宿武蔵野館
シネマカリテ

メイキング映像Youtube



■あらすじ
香港は難民の国際中継地であり、毎年、数千人の難民がこの街で政府の承認を待っている。この長いプロセスには10年以上かかることもある。ハッサンはパキスタンから香港にやって来た両親の下に生まれ、香港で育ったが、自分の将来がここには絶対にないことを知っていた。彼の唯一の夢は家族とともにカナダに移住すること。だが、突然の交通事故で父親が命を落としてしまい、彼の夢も打ち砕かれた。チャン・バクヤッ(陳白日)は1970年代に中国から香港に密入境し、現在はタクシー運転手として働いている。香港で警察官になった息子のチャン・ホン(陳康)とは、あまりうまくいっていない。父親を失ったハッサンは、難民で構成されたギャングに加わるしかなかったが、警察によるギャング対策に巻き込まれ、追われる身となってしまう。バクヤッはハッサンの逃亡を手伝うことを決心し、二人の間には絆が芽生え始める。しかしハッサンは、バクヤッが父親の死亡した事故を引き起こした運転手であることを知る。ハッサンとバクヤッの関係、そして逃避行はどうなるのか…。

■作品概要
監督・脚本:ラウ・コックルイ 撮影監督:リョン・ミンカイ
プロデューサー: ヴィーノッド・セクハー(Vinod Sekhar) ソイ・チェン(鄭保瑞) ウィニー・ツァン(曾麗芬) ピーター・ヤム (任硯聰)
出演:アンソニー・ウォン サハル・ザマン エンディ・チョウ インダージート・シン キランジート・ギル 
2022年/香港・シンガポール/広東語・ウルドゥ語/カラー/DCP/シネマスコープ/ステレオ/111分/原題:白日青春/英題:The Sunny Side of the Street/日本語字幕:橋本裕充/字幕協力:大阪アジアン映画祭/PG12/配給:武蔵野エンタテインメント株式会社
hs-ikite-movie.musashino-k.jp X:@hs_ikite_movie PETRA Films Pte Ltd © 2022