チェ・ウシクとソン・ソック共演で贈る犯罪サスペンス「殺人者のパラドックス」が2024年2月9日よりNetflixで独占配信開始した。第1−2話では、主人公タンが正当防衛で人を殺してしまったことが原因で憔悴し、警察に怯えながらも新たな殺人に手を染めてしまう様子が描かれた。この回のネタバレあらすじと見どころを紹介する。

●【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】



「殺人者のパラドックス」は意図せず殺人を犯してしまったことをきっかけに、次々と殺人を繰り広げる平凡な大学生と、執拗に追いかける刑事を描いたNetflixシリーズのドラマ。原作は2010年に公開された同名のウェブ漫画だ。

■キャスト
イ・タン役：チェ・ウシク
チャン・ナンガム役：ソン・ソック
ソン・チョン役：イ・ヒジュン
他

■第1話あらすじ
「殺人者のパラドックス」Netflixで独占配信中兵役から復学したものの淡々と進んでいく人生に疑問を抱き、新しい趣味に手をつけては長続きしない生活を送っていたタン（チェ・ウシク）。ワーキングホリデーでカナダに行くという新たな目標を抱いた彼は、カナダの風景を描いた絵を購入するが、ハンマーがなく、絵を壁にかけることができなかった。ある日、バイト先のコンビニにやってきた迷惑な酔っぱらいグァンフン（ムン・ヨンドン）。高圧的な態度でタンに色々とサービスを強いる彼を止めたのは同じ工場で働くミョンジン（チョ・ヒョヌ）だった。

バイト先からハンマーを借りて退勤したタンは帰り道でグァンフンが倒れているのを目撃。近くを歩いていたミョンジンに声をかけるが、突然殴りかかられてしまう。高校時代、クラスメイトのギョンファン（チェ・ソヌ）とともにいじめられていた時の記憶がフラッシュバックしたタンは咄嗟に借りたハンマーで反撃し殺してしまう。

盲導犬を連れた女性が通りがかった直後に逃げ出したタンは足がつくのを恐れて周囲を警戒しながらも、バイト先に呼び出されるがそこにいたのは事件を捜査中の刑事ナンガム（ソン・ソック）だった。平常心を装うタンだが、事態は思わぬ方向へ。近所ではグァンフンも殴られて死亡しており、二人が争った末に死亡したということで事件は片付き、更にグァンフンの妻を巡る痴情のもつれがあったことや、ミョンジンの正体が連続殺人犯ブイルだったことが報道され、タンはほっとするのだが…。

■第2話あらすじ
「殺人者のパラドックス」Netflixで独占配信中タンが殺してしまった男は凶悪な殺人犯で、状況証拠から警察からの疑いの目も反らせたタンは日常生活を取り戻して一安心したものの、コンビニにやってきたサングラスの女性ヨオク（チョン・イソ）から脅迫を受け、再び恐怖のどん底に。全盲のフリをしながらも殺人現場を目撃していた彼女に要求された大金をどうにかかき集めたタンは、彼女の屋敷を訪ねるが、毎月大金を納めるように言われ絶望の淵に立たされる。凶器のハンマーは奪還したものの家族のことまで調べ上げられたタンが下した決断は彼女も殺すことだった。

一人で住む彼女の死に周囲が気付いたのは数日が経ってからだった。捜査に訪れたナンガムは、タンの母親が通う教会の資料を発見する。しかし、彼女の屋敷の庭から別の白骨死体が発見されてまたしても捜査は思わぬ展開を見せた。怯えるタンをよそに、彼が残した指紋は飼われていた犬に舐め回され、消されていた。そんな事も知らず自ら命を絶とうとするも死にきれず、バイト先にも顔を出さず周囲と壁を作ってしまう。そんな矢先に、ニュースを見たタンは、ヨオクも殺人犯だった新事実を知り驚く。

身寄りのいなくなった犬を動物病院に連れて行く途中だったパク刑事（ヒョン・ボンシク）は、数日前に補導した少年二人に刺されて倒れてしまう。二人はその後偶然通りがかったタンをカツアゲしようとするが…。翌朝、近くの工事現場から少年二人の遺体が発見される。ひどく酔っていたタンは自分の部屋で目を覚ますが、懐には謎のメモが残されていた…。



■見どころ
「ひとつの嘘が七つの嘘を生む」これは中世ドイツの神学者マルティン・ルターの格言だが、この物語ではチェ・ウシク演じる主人公タンが酔っ払った理不尽な客に容赦ない暴行を受け、正当防衛で男を殺してしまったことから人生がこじれていく様子が描かれる。

ソン・ソック演じる刑事チャン・ナンガムが事件に違和感を覚えて深く関与していき、最終的にはタンと対峙するということは想像に難くないが、本作品のユニークな点は、嘘を塗り重ねていく主人公タンがどんどん憔悴し警察に怯える一方で、被害者の意外な素性が明らかになったり、タンに結びつく証拠が強運にも全て消え去ってしまっていることから、第1−2話の時点ではタンは最初の事件の聞き込み以降、容疑者として目をつけられていない。また、殺人の場面では生々しい描写があるものの、それ以外の場面やセリフにはコミカルさが感じられるのもタンが我々と同じ平凡な一市民であることを強調していて、独特な作風を醸し出している。

人を殺してしまった恐怖や憔悴、バレたらどうしようという一般的な心理が描かれるタン。第1−2話時点では、殺人に快楽を見出すような狂気はまだあまり見られないが、彼が「やむを得ず」殺してしまった二人がいずれも凶悪犯罪者だったことや、思っていた以上に警察が追いかけてこないことに味をしめた彼が、世直しと称して人を殺すサイコパスに変貌していくのかどうか気になるところ。

「カジノ」でも刑事役を演じたソン・ソックだが、本作では口ひげをたくわえ、誰に対してもタメ口をきくなど、ワイルドで無骨な刑事を演じている。第2話冒頭では入院している父の存在や、長年追い続けている元警察の殺人犯の存在が語られ、彼がずっと抱いてきた使命感が、この先の物語や主人公タンとどのように絡み合っていくのかにも注目したい。

チェ・ウシクとソン・ソック、注目の俳優が独特な世界観を生み出す「殺人者のパラドックス」は2024年超話題作は2月9日より全8話をNetflixで独占配信中だ。


■スタッフ
監督：イ・チャンヒ
脚本：キム・ダミン
原題：「살인자o난감」

●Netflix シリーズ「살인자o난감」2024年2月9日より独占配信開始

◇Netflix公式サイト「殺人者のパラドックス」

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