カルロス・ベルムト監督最新作『マンティコア 怪物』“魔界村”の着信音から始まる本編映像解禁

03月29日18時00分映画

日本オタクで知られる鬼才カルロス・ベルムト監督最新作『マンティコア 怪物』が、いよいよ4月19日(金)よりシネマート新宿、渋谷シネクイントほか全国順次公開となるのに先駆けて、2分弱の本編映像が初解禁となった。あわせて並びに監督の本作へのコメントも初解禁となった。

『マンティコア 怪物』は、人間の心の闇のタブーに踏み込んだ、衝撃のアンチモラル・ロマンス。



ゲームデザイナーのフリアンは、美術史を学ぶディアナという同僚と出会った。彼は内気で繊細な性格だが、ディアナの聡明さとミステリアスさに次第に惹かれていく。しかし、フリアンは以前、隣人の少年を火事から救った後に原因不明のパニック発作に悩んでいた。やがて、彼の持つ秘密が思いもよらぬマンティコア[怪物]を生み出してしまうことになる。そこから物語は、想像を絶する衝撃的な展開へと向かう。

監督のカルロス・ベルムトは、白血病の少女を巡る悲劇を描いた劇場デビュー作『マジカル・ガール』でサン・セバスチャン国際映画祭グランプリ&監督賞を受賞し、その後も多くの賞を獲得した。彼の作品は、日本文化への深い愛情と人間の心の闇を探求した斬新なストーリーテリングで知られる。

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今回解禁された映像は、ファミコンゲーム「魔界村」の着信音から始まるもので、ゲームデザイナーのフリアンが不審な電話を受け取る場面を描いている。彼が出社すると、周囲の人々が不審な態度をとり始め、人事部からは意味深な言葉が告げられる。この作品は、犯罪とモラルの境界線について深く考察したものであり、主人公のフリアンがその線を越えることを避けようとする姿が描かれている。

カルロス・ベルムト監督は、「フリアンはその一線を越えることを避けようとしていて、それが彼の背負っている苦行でもある。私は人間という複雑な存在に興味があるし、必ずしも良い面ばかりではないことも理解している。そうでなければ物語の中で起こる多くの葛藤は起こらないし、起こったとしてもそれはそのキャラクターに対する罰となるのだから」と語っている。

この作品は、自身の内に潜む“怪物”との闘いに苦しむ主人公の姿を通して、倫理の問題やモラルについて深く考えさせる。

本編映像

■あらすじ
空想のモンスターを生み出すゲームデザイナーのフリアン。同僚の誕生日パーティーで美術史を学ぶディアナに出会う。内気で繊細
な性格のフリアンだが、次第に聡明でどこかミステリアスなディアナに魅かれていく。しかし、フリアンは隣人の少年を火事から救った出来
事をきっかけに原因不明のパニック発作に悩んでいた。やがて彼が抱えるある秘密が、思いもよらぬマンティコア[怪物]を作り出してし
まう…。

『マンティコア 怪物』
4月19日(金)シネマート新宿、渋谷シネクイントほか全国順次公開
コピーライト:©︎Aquí y Allí Films, Bteam Prods, Magnética Cine, 34T Cinema y Punto Nemo AIE
配給:ビターズ・エンド