「光る君へ」“道隆”井浦新、狂気の果てに見せた夫婦愛に視聴者が感涙!第16話ネタバレと第17話予告

04月29日08時47分ドラマ
©NHK

NHK大河ドラマ「光る君へ」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)4月28日(日)放送の第17話「うつろい」でヴィラン関白・藤原道隆が逝去。演じる井浦新の狂気を帯びた演技に戦りつが走った。5月5日(日)放送の第18話「岐路」では奮起する道兼(玉置玲央)に悲劇が襲い、次期関白の座に道長(柄本祐)の名が浮上する。NHK公式サイトでは予告動画公開中だ。

石山寺からギクシャクしていたまひろ(吉高由里子)とさわ(野村麻純)が和解した4月28日放送の第17話では、自分が送った文章で人の心が動いたことに感動するまひろに紫式部の片鱗が見えた。また、内裏では死期を悟った関白・藤原道隆が家の存続に固執するあまり、一条天皇(塩野瑛久)に息子・伊周(三浦翔平)を関白にするよう懇願。娘・定子(高畑充希)には「皇子を生め」と迫るなど、狂気じみた言動が「道隆さま怖い・・・」「見てて辛い」など視聴者の視線を釘付けにした。

しかし最期は最愛の妻・貴子(板谷由香)に看取られた道隆。貴子との出会いを振り返り、彼女が詠んだ「忘れじの 行く末までは難ければ 今日を限りの 命ともがな」で“あの歌で貴子と決めた”と告白すると、貴子は「道隆様は小瀬が高くキラッキラと輝く殿御でございました」と返答。まるで若き日の2人の出会いが目に浮かぶようなやり取りに「最後の最後にこんな哀で終わるなんてズルいですよ道さま」「正気を失ったままいってしまったら悲しかったけど、貴子との美しい思い出の中で終われたのは救い」など声が寄せられた。

そして5月5日放送の第18話では、道隆亡き後、「民のための政」を掲げた道兼の“七日関白”から、次の関白候補に伊周か道長か、内裏の中が騒がしくなる。これまで父・兼家に命じられた汚れ仕事を遂行するも、後継者に指名されず闇落ちした道兼。やっと日の目を浴びようとした矢先の悲劇がどう描かれるのか、注目が集まっている。

■井浦新劇場に称賛の声
父である兼家から関白を受け継ぎ、家の存続のために心血を注いだ道隆。しかし詮子に「優しい兄上」と言われていた男は権力を手にすると、それをうまく扱いきれず、宮中をかき乱すだけかき乱し、最期は最愛の妻に見守られて旅立った。藤原道隆を演じるにあたり、井浦新は「資料をいくつか拝読して、とてもカリスマ性の強い人物だったと思った」と明かし、関白まで上り詰めた人物だが、政の記述があまり残っていないことに「芸術文化には造形が深くても、政治の腕はなかったのかと感じた」と番組インタビューで語った。

温室育ちの長男から、家族愛が強すぎて権力に飲み込まれてしまった道隆の人間味を繊細に演じた井浦新。井浦と過去に何回も共演経験がある吉高由里子は、自身のXで「かれこれ16年、、ずっと長いこと見守ってくれてる気がして今回も心強かったなぁ」と振り返り「体調や近況を気にかけてくれる国民的保護者的な。お疲れ様でした」と投稿すると、井浦も「そうです 私が国民的保護者の井浦新です」と返答。ドラマを離れても吉高と仲の良いやり取りを見せる井浦に「道隆様まじすごかったです」「貴子とのやり取りに号泣しました」と称賛コメントが殺到した。なお、井浦新のインタビューは番組ホームページで閲覧できる。

■第17話ネタバレあらすじ
一命をとりとめたまひろは、乙丸(矢部太郎)から道長夜通し看病してくれたことを知らされる。道長は、民を救うべく疫病間者を収容する小屋を建てようとする一方、道隆は体調を崩し衰弱し始める。小屋を建てるなら私財を使うよう言われ頭を悩ます道長に、倫子(黒木華)は「私の財もお使い下さい」と提案。道長が思うようにやったらいいと後押ししてくれた。そして倫子は悲田院を訪問した夜はどこへ泊まったのかと問うが、道長はまひろの事は伏せ、内裏に戻り朝まで仕事をしていたと嘘をつくのだった。

為時(岸谷五朗)といと(信川清順)がまひろと道長が深い仲だと疑う中、道長は百舌彦(本多力)にまひろの様子を見て来るよう命じる。翌朝、こっそり訪れた百舌彦に、まひろは助けくれたことに感謝する。疫病の勢いは衰えず、道長は私財を投じ、救い小屋建設を急ぐ。一方、道隆は病に倒れ、安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)に祈祷するよう命じる。しかし晴明は寿命が尽きようとしているのに、祈祷は意味をなさないと須麻流(DAIKI)に関白の平癒を命じるのみで、自分は何もすることはなかった。

正暦6年(995年)正月、疫病の悪い流れを止めるべく道長は元号を改め「長徳」とした。道隆の寿命が尽きようとする中、定子は兄・伊周が関白に準ずる職につけるよう一条天皇に働きかけるが、それに対し詮子(吉田羊)も動き出す。次の関白は道兼であるべきだと主張。生意気な伊周が関白になるのを嫌がる詮子は、一条天皇に進言するのではなく、他の公卿を取り込み道兼の後押しをすると宣言し「皆伊周が嫌いだから、そこは私が一押しすればうまくいくはず」と自信を見せた。

そんな中、まひろの元にさわが訪ねて来る。疫病で兄弟を亡くし、人の命の儚さを知ったさわは、再びまひろに会えたことを喜んだ。石山寺でのことを謝罪するさわは、まひろから送られた手紙は全て書き写し、手元に持っていたことを明かした。そして末永く友でいて欲しいと願うさわに、まひろは笑顔で応えた。自分の文章が人の心動かすことができることを知ったまひろは、衝動に駆られ筆を執らずにはいられなかった。

一方、病が進行する道隆は、伊周を内大臣の内覧、つまり関白と同じ権力を持てるように進言するも、一条天皇はそれを拒否。打ちひしがれた道隆はその足で定子の元へ向かい「皇子を生め」と迫る。定子は帝に応えていると説明するが、「足りない・・・足りない・・・」と乱心する。さらに道隆は伊周を関白にするため、帝の前にかかる御簾を上げる暴挙に出て周囲を混乱させる。

そしてついに倒れた道隆は、貴子の看病を受けながら、若き日の貴子との出会いを回想し、貴子の詠んだ歌にほれ込んで結婚を決めたことを明かした。貴子も自分にとって道隆は光る君であったと涙ながらに話した。そして長徳元年4月10日、藤原道隆は最愛の貴子に看取られこの世を去った。

■第18話あらすじ
道隆の死後、一条天皇は道兼を関白に据える。道兼は民のために良い政を行おうと奮起するが、関白就任の日に倒れ、七日後にこの世を去る。その頃、為時の屋敷にききょうがまひろを訪ね、まひろは次期関白は伊周か道長かという話題が内裏で持ち切りだと聞かされる。

NHK大河ドラマ「光る君へ」は2024年1月7日(日)総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:大石静、出演:吉高由里子、柄本佑、黒木華、井浦新、吉田羊、ユースケ・サンタマリア、佐々木蔵之介、岸谷五朗ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@nhk_hikarukimie」。第18話予告動画は番組公式サイトにて公開中。

NHKオンライン・NHK_PR

【2024年春ドラマ紹介】【関連記事・各話のあらすじ】