Netflix「終末のフール」第4・第5話:友情に救われ悪を討つアン・ウンジンの不安、驚愕の真実を知ったユ・アインにある選択が迫る

05月01日17時08分ドラマ
Netflixシリーズ『終末のフール』Netflixにて独占配信中

Netflixで配信中の「終末のフール」の第4話では、悪人からの脅迫に頭を抱えるセギョン(アン・ウンジン)がイナ(キム・ユネ)の協力を得て、悪人に立ち向かうスリリングな姿が描かれた。また、第5話では、セギョンが悪党を排除しても不安が拭い切れない中、プロジェクトに参加することギピョ(ペク・ソクグァン)からを頼まれたウンサン(ユ・アイン)が、驚愕の事実を聞く様子で、視聴者を引き込んだ。

こちらでは第4話、第5話のあらすじと見どころ、感想などを紹介する。(ネタバレ)

【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】



「終末のフール」は、小惑星が地球に衝突する200日後の未来を待つことしかできずパニックに陥った世界で、愛する人を守るためにトラウマを抱える元教師のセギョンが立ち上がる物語。

第4話でセギョンの命を狙う脅迫犯。セギョンは、イナの協力で脅迫犯を返り討ちにするも、人を殺めた罪に苛まれる姿が描かれた。
第5話では、ユンサンは謎のプロジェクトへの参加の提案を受ける。そこでペク神父(カン・ソクウ)に関する驚愕の真実を知り、珍しく取り乱す姿が見られた。

誘拐犯の死以降、確実に変化している終末世界。機能していなかった軍も、正義のために動き出し、市民の中には絶望の中で希望を見出す者もでてきた。それでも増していく危機に不安げなセジョンだが、彼女の情熱がイナを動かし、結果的に今回の軍の作戦成功に繋がったとも考えられた。本人達は無自覚である可能性が高いが、1人の思いが世界を変えているのではないだろうか。

また今回大きな衝撃を呼んだ権力者と、一般市民達の差。真実を知らず、当然ともいえる嫉妬、不安に罪の意識を抱える者がいる中、まるで神にでもなったかのように、生き残る者を選別しようとしている権力者には、苛立ちと気持ち悪さを覚えた。しかし、この状況は人事ではないとも感じられ、恐怖も感じられた。


■キャスト
チン・セギョン役:アン・ウンジン
ハ・ユンサン役:ユ・アイン
ウ・ソンジェ役:チョン・ソンウ
カン・イナ役:キム・ユネ
 その他

原題:종말의 바보

■第4話あらすじ
配給券と所持品を犠牲にソミン(キム・ボミン)を救うセジョン。ソミンの無事に安堵する中、不良青年達は、脅迫犯と関わりがあることを匂わせる言葉をセギョンに投げる。

イナはパトロールを行っていた際、売春宿の運営にパク上士や合同捜査隊、更には脱獄犯達も関わっていることを知る。彼らをとりまとめる人物こそが黒幕と確信したイナは、内密に進めていた作戦の続行を決めるのだった。

小惑星衝突まで残り197日となった日、セジョンは謎の人物から新しい自転車を送られる。後に届いたメッセージから送り主は脅迫犯と判明。「会って鍵を渡す」という犯人に恐怖を感じたセジョンはこの件をイナに相談するのだった。
セギョンから話を聞いたイナは犯人と会う約束を取り付けるように指示を出す。セギョンが1人で約束の場所に向かったと見せかけて、犯人の不意を突いて確保をするイナ。犯人からの抵抗を受けるも、セジョンの機転により、協力して犯人を仕留めることに成功する。

その後、セジョンはこの件から手を引くようにイナから強い警告を受けるが、首を横に振る。そんなセジョンにイナは、犯人から取り返した彼女のネックレスを渡しながら、「ユンサンと逃げて」と諭し、セジョンに背を向けるのだった。

■第4話見どころ
セジョンとイナの友情が光った4話。言葉を交わさずとも連係がとれる2人を見ていると絆の深さがうかがえた。そして回を重ねるごとに感じられるイナの優しさ。今回も罪を犯した、と自分を責めるセジョンに、軍の仕事を手伝ったと話すイナは軍人の顔をしていたが、友人としての思い遣りを隠し切れて無いように見えた。
一方、友人を救いつつ、裏では売春宿の摘発の作戦も進める軍人としても優秀なイナ。後輩にバカにされているが、彼女の能力の高さは本物だと認識出来る回だった。

■第5話あらすじ
小惑星衝突まで残り192日となった時、売春宿に監禁されていた子供たちが救出されたことが報じられ、人々に微かな希望を与える。そんな中、悪を根絶できたわけではないとしるセジョンは、不安を隠しきれない。

そんな心境の中、売春宿事件の被害少女のカウンセリングをしていたセジョン。この少女の話から、イム総務(ジョンヨン)が事件に関与している事を疑う。このことをイナに話そうとするが、話す間もなくイナが救出した猫を連れた少女・ヨンジ(ウン・ソア)の世話を頼まれることに。
暴行された痕があり、頑なに心を閉ざすヨンジにセジョンは優しく寄り添う。その後、ヨンジの家が偶然にも隣の部屋だったことを知り、ユンサンと共に彼女を気にかけるようになるのだった。

ユンサンは過去にアメリカに行くきっかけを作った因縁のギピョと話をせざるを得なくなる。あるプロジェクトの勧誘を受け、渋い顔をするユンサン。しかしそんなユンサンは権力者と共にペク神父が雲隠れをしている話になった途端、顔色を変える。
その後、ユンサンのペク神父に対する疑心を募っていく。

その頃、穏やかな空気と弦楽器の音色が流れる森の奥地でペク神父はヨンジの母らと共に“連れて行く人”の話をしていた。その会話の中ではユンサンの名前も登場する。

■第5話見どころ
意味深なシーンが多く見られた5話。まず気になったのは、ヨンジがユンサンも帰還民と知った時に発した「希望はあるかもしれない」というひと言だ。母親がカルト宗教と関係があり、訳ありの過去を持っていることがうかがえるヨンジ。ヨンジの心が開かれれば、分かる真相もありそうだ。
また今回大きな驚きをよんだのは行方不明だったはずのペク神父が、優雅に生存していたことだ。人望の厚い人物の裏切りともとれる行動は、視聴者をも疑心暗鬼にさせる。
必死に希望を見出そうとしている市民と、優雅な権力者達の対比は、残酷なまでの生活の質、余裕の格差には苛立ちを覚えずにはいられない。

「終末のフールはNetflixにて2024年4月26日から全12話一挙配信開始した。

終末のフール | オフィシャル予告編 | Netflix【日本語字幕 CC】

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