Netflix「終末のフール」第10-11話ユ・アインが遂にアン・ウンジンにプロポーズ!微かな幸せに覆い被さる悪に絶望

05月04日19時24分ドラマ
Netflixシリーズ『終末のフール』Netflixにて独占配信中

Netflixで配信中の「終末のフール」の第10話では、セギョン(アン・ウンジン)たちが脱出計画のために練っていた作戦を実行に移す日がやって来た。生徒を生かしたい一心で奮闘するが、予期していなかった事態が起る。

また、第11話では、小惑星衝突から逃れる術がなくなり、人々は残された人生をそれぞれの思いを胸に生きていた。そんな彼らを嘲笑うかの如く、またもや希望が奪われる。

今回は第10話、第11話のあらすじと見どころ、感想などを紹介する。(ネタバレ)

【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】



「終末のフール」は、小惑星が地球に衝突する200日後の未来を待つことしかできずパニックに陥った世界で、愛する人を守るためにトラウマを抱える元教師のセギョンが立ち上がる物語。⇒【関連記事・各話のあらすじ】

「終末のフール」は、小惑星が地球に衝突する200日後の未来を待つことしかできずパニックに陥った世界で、愛する人を守るためにトラウマを抱える元教師のセギョンが立ち上がる物語だ。⇒

第10話では、遂にやって来た脱出計画の日。生徒たちを脱出用飛行機まで連れて行こうとするセギョン達に無情な現実が突きつけられる息を飲む展開が見られた。保身のために必死になり、本性をさらけ出す人々の姿が印象的だった今回。子供たちだけでも、と願うセギョン達の姿との対比で、より醜さが際立った。彼らに待っていた結末は神に見放された、といっても過言ではないだろう。

第11話では、小惑星衝突に身を委ねることを決意した人々に、更なる絶望が襲いかかり、緊迫した空気に包まれた。少し平穏さを取り戻した町に再びはびこり始めた悪に、心底嫌悪感を抱かされた。悪い人がいなくなっても、また悪さをする人が出てくるというのは人間の摂理なのだろうか、と考えさせられる。子供たち残された時間を幸せな記憶で満たすこともできる大人が、恐怖を植え付けていた様は本当に恐ろしかった。

■キャスト
チン・セギョン役:アン・ウンジン
ハ・ユンサン役:ユ・アイン
ウ・ソンジェ役:チョン・ソンウ
カン・イナ役:キム・ユネ
 その他

原題:종말의 바보



■第10話あらすじ
殺人の容疑で逮捕されるセギョン。突然の事に大きく動揺したユンサンは、ソンジェの元に向かってこのことを伝える。ソンジェから連絡を受けたイナは、合同捜査隊に掛け合おうとするも電話が使えなくされており、通信手段が絶たれてしまっていた。なんとか入手した情報からユンサンとイナは、脱出計画が早まった事を確信。
その後、ユンサンは研究データと引き換えに、ペク神父に掛け合ってセギョンを解放する。

ペク神父は教会に戻り、ソンジェ達と再会。怒りを押し殺している彼らに促され、告解室に入り、セギョンに会う。淡々とセギョンが告解を続けているその隙に、インテ(イ・フィジョン)は市民が脱出用飛行機に詰め寄るよう扇動。到着した飛行機が離陸できない状況を作り、子供たちを飛行機に乗せる作戦を実行していたのだ。
彼らの思惑通り市民達は滑走路周辺に集まり、脱出目的の大人達も道を阻まれてしまう。合同捜査隊は丸腰の市民に向け容赦無く銃を向けるが、彼らは怯まなかった。

脱出の時間が迫る中、告解を続けるセギョンにしびれを切らすペク神父だったが、セギョンは気にしない。その状況を逆手にとって子供たちだけでも共に脱出させるよう圧をかけるが、求める答えは得られず、ペク神父を嵌めたことを明かす。

ペク神父が慌てて外に出たとき、脱出用飛行機は滑走路の上空にやって来ていた。
しかし、飛行機は状況を見て別の滑走路に離陸する事を選択し、その場を通り過ぎる。

その頃、ソンジェはペク神父の指示を受け、もう一カ所の滑走路に車を走らせていた。鬼の形相でソンジェを急かすも、ペク神父を待たずして離陸する脱出用飛行機。これに喚き散らすペク神父を見つめるソンジェの目は氷のようだった。

その後、テレビで告げられる脱出用飛行機墜落のニュース。生存者も見つからないという言葉は、人々を呆然とさせた。

この事件後、市民達は何事もなかったかのように終末の日常に戻る。そんな中、ソンジェは神父を辞める事を決意。
ユンサン、セギョン、イナと共に食事をする際、セギョンとイナは彼の選択を称賛し、ユンサンと共にソンジェは笑顔を浮かべるのだった。

■第10話見どころ
第10話で最期の希望とされた飛行機が墜落という結末を辿ったのは非常に衝撃的だった。子供たちを乗せて逃がす計画だったが、これに子供たちを乗せていたらセギョン達はどれだけ後悔に苛まれていただろうか…。子供たちが乗ることができない未来が確定した時点で起こり始めていたエンジントラブルは、神がそうさせたのではないかと思わせる。人を踏み台にして自分が助かろうとした彼らが迎えた結果も天罰なのだろうか、と思わされた。



■第11話あらすじ
小惑星と共に終末世界に近づくクリスマス。そんな中、飛行機事故で息子を亡くしたショックからか、ボエ(キム・ヨンオク)には認知症の症状が出始めセギョンが世話をするように。
また、ソンジェも飛行機に乗れなかったショックで廃人のようになってしまったペク神父を世話していた。

そんな中で、ユンサンはセギョンにプロポーズをする。一瞬驚いた表情を浮かべるも、セギョンはこれを受け入れ、ずっとユンサンの指にはめられていた指輪が、遂にセギョンの指にもはめられることになる。その後、婚姻届をイナとソンジェに見せたユンサンとセギョンは大きな祝福を受ける。

一方、ユンサンが発案した市民が生きた証を残すプロジェクトは市民達の心を動かす。その証拠に役所には、多くの人々が写真などの思い出の品を持って集まっていた。
ユンサンは受付とデータ整理を行う傍ら、自分でも町の人々の写真を撮影する。

小さな希望が町に見られる中、飛び込んだ訃報。盲腸の手術を受けた後、熱が下がらなくなってしまったヨンハンが亡くなってしまったのだ。

また、ハユル(キム・ドヘ)の家には、悪党達が大勢乗り込んでくる。そこでハユルの母に見せられたのは、ハユルを担保にすることに同意したスグンの借用書。彼女は当然これに激怒し、スグンを大きく責めるも彼は無反応で無表情だった。その後、スグンは高所にむかい、自ら命を絶ってしまう。

自分が狙われていることを知らないハユルは、ヨンハン(コ・ギョンミン)の追悼のため教会にやって来ていた。故人の冥福を皆で祈っている中、悪党たちが教会のドアを荒々しく開けながらハユルの名前を呼ぶ。
異常事態に気付いた子供たちは、大人が盾になる間にハユルを連れて告解室に身を潜める。
この状況に、生徒たちを奪われた日の記憶がフラッシュバックするセギョン。そんなセギョンは銃を手に取り、悪党に向け発砲する。これに怯んだ悪党達は大人に取り押さえられ、なんとかハユルは守られるのだった。

その後、イナはセギョンの行動を激しく咎める。必死に冷静さを取り戻したイナはセギョンの発砲の口止めに回るのだった。ユンサンはそんな彼女からセギョンをなるべく家から出さないように、という言葉とともに銃を受け取る。
2人きりとなった後、セギョンを抱きしめ「大丈夫」と泣きながら繰り返すウンサン。この日はクリスマスで、小惑星衝突まで残り59日となった日だった。

■第11話見どころ
ハユルを守り抜いたセギョン達や子供たちの姿は、胸と目頭を熱くさせた。ハユルが狙われていると知った際、誰よりも早くハユルのために動いた子供たち。あの機転が無かったら顔も知られていたハユルは早くに見つかり、連れ去られていたかもしれない。また、セギョンのトラウマをダイレクトに刺激した事により、ここ数話ではなりを潜めていた彼女の残虐さがまた顔を出してしまったことに胸が痛む。結果的にハユルは救えたが、セギョンの精神はおそらく限界であろう。
また、自分の快楽のためにハユルを売ったスグンの結末にも驚かされた。自分で招いた現実から、娘を守ることも無く消えてしまった彼の選択はあまりにもショッキングだった。

「終末のフールはNetflixにて全12話独占配信中だ。

終末のフール | オフィシャル予告編 | Netflix【日本語字幕 CC】

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